5月1~2日の週末にシドニー・モータースポーツパークで争われたTCRオーストラリア第4戦は、全3ヒートともにシリーズ初優勝者が誕生するフレッシュな結果となった。まずは初年度チャンピオンチームのHMOカスタマー・レーシングに所属するジョシュ・バカン(ヒュンダイi30 N TCR)が、レース1初優勝からの2連勝を達成。続く最終ヒートでは、かつてのVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーなどで活躍したマイケル・カルーソ(アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR)が、待望のTCR初勝利を飾っている。
このシドニーの週末に向けても、第2戦の2ヒートに続き、第3戦バサーストでの週末スプリント3ヒートすべてを制し、ここまで5連勝と波に乗るチャズ・モスタート(アウディRS3 LMS)が、シリーズ序盤ゲスト参戦のプログラムを拡大して乗り込んできた。
RSC第3戦はSVGが開幕6連勝も、僚友の7冠王者が更新を阻止。モスタートもWAU移籍後初勝利
RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップでも2年ぶり勝利を飾って勢いを見せるメルボルン・パフォーマンス・センター(MPC)の強力助っ人に対し、一矢報いたいTCRフル参戦メンバーたちは予選から奮起。まずは古豪ギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)のルノー・メガーヌR.S.TCRに乗るディラン・オキーフが、TCRのラップレコードをコンマ8秒も更新するタイムでポールポジションを獲得する。
同じく予選トップ10シュートアウトで速さを見せたのは彼らのチームメイトたちで、ポールシッターと同じルノーをドライブするジェームス・モファットはセカンドロウ3番手に。そして全15台が参加した開始10分間の計時予選時点で最速だったバカンがフロントロウ2番手。その僚友ネイサン・マルコム(ヒュンダイi30 N TCR)も、連勝中のアウディを上回る5番手につけた。
こうしたフル参戦メンバーが躍進した結果、RSCではウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)のエースがドライブするアウディを6番手に退けてみせた。
しかし最前列のオキーフにとって決勝レース1スタートは最悪のシナリオで進み、フォーメーションラップを前に彼のルノー・メガーヌR.S.TCRに問題を発見したGRMのクルーは、グリッドでの作業許可時間を過ぎていることを承知でリペアを敢行。この際のペナルティを受け入れ、ポールシッターはまさかのピットスタートを強いられることとなった。
■「これでチームにプジョーの修理費がプレゼントできたね(笑)」とカルーソ
これで“実質最前列”からスタートを切ったルーキーのバカンだったが、後方5番グリッドから好発進を決めたウォール・レーシングのジョン・マーティン(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)にターン1で先行を許すことに。
すぐさま遅れを取り戻そうとターン6でシビックのインサイドに飛び込んだバカンだったが、止まりきれずワイドになり失速。このままふたりはポジションを入れ替えながらのバトルを3周近くも繰り広げる。
しかしタイヤウェアに問題を抱えていたマーティンがペースを落とし2番手へと下がると、ここからはルーキーにとって優しい展開となり、そのまま15周のチェッカーに向けて快走。バカンが参戦初年度でうれしい初優勝を手にし、モファットのルノー、そしてモスタートのアウディにもかわされたマーティンは、4位でレース1を終えている。
そのリザルト順のグリッドで始まったレース2は、初優勝で自信を得たバカンが同じく15周をライト・トゥ・フラッグでまとめて完勝。2番手発進だったモファットはスタートで出遅れて5位に終わり、モスタートが連続表彰台の2位に。6番手からスタートしたカルーソのアルファが最後の表彰台に滑り込んだ。
これで最終ヒートに向けセカンドロウを確保したカルーソは、そのスタートで抜群のトラクションを見せ、アルファロメオのボディをポールシッターのヒュンダイとピットウォールの隙間にねじ込むと、ターン1のインサイドを奪ってトップでターンインしていく。
その後もGRMの同僚である2台のプジョー308 TCRが絡む3回のセーフティカー出動にも対処し、リスタートごとにポジションを守り抜いたカルーソは「これでチームにプジョーの修理費がプレゼントできたね(笑)」と、シリーズがキャンセルされた2020年をまたいで2年越しのTCR初優勝を達成。2位にバカン、3位にはマルコムが続き、HMOのヒュンダイ勢がポディウムの脇を固めた。
この週末を経てランキング首位モスタートはさらにマージンを拡大し、2位の僚友ルーク・キングに対し106点差の大量リードを構築。連勝を飾ったバカンが3位に浮上している。
続くTCRオーストラリア第5戦は、クイーンズランド州の農村地帯に位置するモーガンパーク・レースウェイで、6月24~26日に開催される。
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