レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・パワートレインズ(RBP)がメルセデスの元エンジン責任者アンディ・コーウェルと契約したという報道を否定した。
レッドブルの新たなエンジン部門は、チームのミルトンキーンズの敷地にある専用社屋で運営されることになる。RBPは積極的な雇用戦略を採っており、ブリックスワースにあるメルセデスのエンジン部門ハイパフォーマンス・パワートレインズ(HPP)の要職にある従業員に狙いをつけている。
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RBPはすでに元メルセデスのエンジニアで構成されている指揮系統の基礎を固めてきていることから、必然的に昨年末にHPPを離脱したマネージングディレクターのコーウェルが加入するのではないかという憶測が飛んでいる。コーウェルは、F1に1.6リッターV6ターボハイブリッド規定が導入されて以来、大きな成功を収めてきたメルセデスを支えた人物である。
コーウェルとレッドブルの契約がまとまったと先週報じられたことを受け、モナコGPの週末、ホーナーはこれを否定した。
「多くのメディアの注目が、この新たなベンチャーに加入する個人についての話題に集まっている」とホーナーは語った。
「だが私は今朝この記事を読んで驚いた。アンディは我々のもとに加入することに同意したという報道だが、そのようなことはない」
先月に同様の報道がなされた際にも、ホーナーは否定する発言を行っていた。
メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフも、同様にこの報道には驚いたという。コーウェルとは今も頻繁に話をしており、彼の発言と報道は矛盾していると、ウォルフは主張した。
「私はさまざまな件についてアンディと毎週話をしているが、彼がレッドブルに行くようには思えない」とウォルフは語った。
「もちろん、このスポーツにおいて、我々はこれまで思いもしないことが起きるところを目にしてきた。だから、彼はレッドブルには行かないというのは、現時点での私の考えだ」
「だがそうなったら大きな驚きだ。これまで話してきたこととは食い違うからね」
「しかし、彼がいかなる選択をしようと、止めるものは何もない。起業家として続けていくという決断であっても、F1に違う役割で戻ってくるという決断であってもだ」
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