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フェルスタッペンが通算38回目のPP獲得。角田裕毅は今季4度目のQ3進出決める【予選レポート/F1第6戦】

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フェルスタッペンが通算38回目のPP獲得。角田裕毅は今季4度目のQ3進出決める【予選レポート/F1第6戦】

 現地時間5月4日、2024年F1第6戦マイアミGPの予選がアメリカ・フロリダ州のマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が自身通算38回目、マイアミGPとしては初開催から3年連続となるポールポジションを獲得した。

 2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(RB)は今季4度目のQ3進出決め10番手、スプリントで4位に入ったダニエル・リカルド(RB)は18番手となった。

2024年F1第6戦マイアミGP TV放送&タイムスケジュール

 今季2度目のスプリント・フォーマットでのグランプリとなった今大会。RBのダブル入賞もあったスプリント終了からわずか3時間弱という短いインターバルを挟み、現地時間5日に行われる決勝のスターティンググリッドを決する予選は、現地時間4日16時(日本時間5日5時)にスタートを迎えた。

■Q1:スプリント4位のリカルドがQ1敗退

 18分間のQ1開始時点のコンディションは気温29度、路面温度48度と、スプリントレース時から路面温度が3度上昇するなか、18分間のQ1は引き続き強めの日差しが照りつけるもと開始された。

 スプリント終了後は予選へ向け、マシンのセットアップ変更が可能だ。インターバルの間に変更したセットアップをチェックするためか、多くの車両がQ1セッション開始直後からコースインし早めにファーストアタックに入った。

 なお、接触によりスプリントをリタイアで終えたランド・ノリス(マクラーレン)、ランス・ストロール(アストンマーティン)も修復が叶いQ1序盤からコース入りを果たしている。

 序盤、サインツが1分28秒159をマークし暫定首位につける。一方、他者とはコースインのタイミングをずらし、残り時間10分というところでファーストアタックに臨んだフェルスタッペンは、直前の無線でクラッチのフィーリングに違和感があると伝えるも、1分28秒023をマークし暫定首位におどり出た。

 スプリント予選で12番手と沈んだルイス・ハミルトン(メルセデス)は、セットアップ変更が功を奏してか、2アタック目に1分28秒167をマークし、暫定7番手に浮上する。

 一方、RBの2台は角田が14番手、リカルドはミスもあり15番手と、Q2進出に向けた安全圏には届かずという状況で、残り時間3分、Q1ラストアタックのタイミングを迎えた。

 フェルスタッペンが1分27秒689を記録し、トップの座を堅持。続いて角田が1分28秒324をマークし12番手に飛び込みQ2進出を決めるが、リカルドは1分28秒617と伸びず。

 ターン17でアタック待ちの車両によるトラフィックの影響を受けるマシンも出るなか、16番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、17番手地元アメリカ出身のローガン・サージェント(ウイリアムズ)、18番手リカルド、19番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、20番手周冠宇(キック・ザウバー)までの5台がQ1敗退となった。

 ボッタスと15番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の差は0.010秒差だった。なお、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がフェルスタッペン、ペレス、ノリス、サインツに続く5番手でQ1を終えている。

■Q2:角田裕毅、今季4度目のQ3進出決める

 続く15分間のQ2。真っ先にファーストアタックに入った角田は1分28秒223と、Q2早々からQ1の自己ベストタイムを上回る。このタイムはセルジオ・ペレス(レッドブル)のファーストアタックを0.016秒上回っており、フェルスタッペンからは0.251秒差だった。

 残り時間8分というところでルクレールが1分27秒533を叩き出し、Q1でフェルスタッペンが記録した最速タイムを超える走りを見せ暫定トップに浮上する。

 気温29度、路面温度46度と、Q1とはコンディションはほぼイーブンながら、トラックエボリューション(路面にタイヤラバーがのることによる路面コンディションの改善)によるラップタイム向上がみられるなか、残り2分を切り、各車Q2ラストアタックへ。

 角田はラストアタックで1分28秒167をマークし、9番手につけ今季4度目のQ3進出を決めた。一方、フェルスタッペンは1分27秒566と、ルクレールに0.033秒届かずQ2を2番手で終えることに。Q2の3番手にはハミルトンが続いた。

 11番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、12番手ガスリー、13番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、14番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、15番手アロンソの5台がQ2敗退となった。なお、アロンソはターン16でわずかにミスをしたようだ。

■Q3:ミディアムタイヤを投入したメルセデス

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。序盤はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、角田の2台はユーズドのソフト、ノリスは新品ミディアム、そのほか7台は新品ソフトでファーストアタックに挑んだ。

 全10台がファーストアタックを終え、暫定トップは1分27秒241をマークしたフェルスタッペン。0.141秒差の暫定2番手にルクレールが続き、以下、サインツ、ピアストリ、ペレス、ノリス(ミディアム)、ラッセル、ハミルトン、ヒュルケンベルグ(ユーズド)、角田(ユーズド)というオーダーとなった。なお、ハミルトンと角田はミスがあったようだ。

 残り3分を切り各車再びコースイン。全車が新品ソフトに履き替えてラストアタックに臨むと思われたなか、メルセデスの2台は新品のミディアムタイヤを装着。なお、ノリスはミディアムから新品ソフトに履き替えて、最終アタックに臨んだ。

 ただ、気温29度、路温は45度とセッション開始時点とほぼ同じながら、風向きなど何かしらのトラックコンディションの変化があったようで、フェルスタッペンをはじめ上位勢は自身が記録したファーストアタックのタイムを上回ることは叶わず。フェルスタッペンがトップのままでチェッカーとなり、フェルスタッペンが自身通算38回目、マイアミGPとしては初開催から3年連続となるポールポジションを獲得した。

 0.141秒差の2番手にルクレール、0.214秒差の3番手にサインツが続いた。4番手ペレス、5番手ノリス、6番手ピアストリ、7番手ラッセル、8番手ハミルトン、9番手ヒュルケンベルグと続き、角田は1分28秒192と、ヒュルケンベルグに0.046秒届かず10番手となった。

 2024年F1第6戦マイアミGP、57周の決勝は6日の日本時間5時にスタートが切られる予定だ。3度目を迎えるマイアミGPの決勝ではどのような戦いが繰り広げられるだろうか。

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