ル・マン24時間レースの予選が現地時間の6月12日(水)にサルト・サーキットを舞台に行なわれ、15号車BMW(デリエ・ヴァンスール、ラファエル・マルシエッロ、マルコ・ウィットマン組)がトップタイムをマークした。
今年のル・マン24時間レースは、下馬評ではポルシェ勢、フェラーリ勢、トヨタ勢が有力候補だと見られていた。しかし水曜日夕方に行なわれた60分間の予選では、BMWの15号車がトップタイムをマーク。人々を驚かせた。
■2024年ル・マン24時間はポルシェ優勢か。リベンジ目指すトヨタも白旗?「もし彼らが勝てなかったら、相当酷い仕事をしたということ」
残り10分を切ったところで、ヴァンスールがドライブする15号車BMWは、3分24秒465を記録。タイムシートのトップに立った。このタイムは、今年のル・マン24時間レースこれまでのセッションでの最速だった、8号車トヨタのブレンドン・ハートレーの3分26秒013を上回る、十分に優秀なものだった。
そして残り数分というところで、トヨタ7号車の小林可夢偉がカーティング・コーナーでコースオフし、グラベルにスタックしてしまう。これによりレースコントロールは赤旗を提示し、この時点で予選は終了となった。
この結果、BMW15号車が首位でハイパーポール進出を決めた。2番手にはセバスチャン・ブルデーがドライブした3号車キャデラック、3番手にはアントニオ・フォッコがドライブした50号車フェラーリが入った。
以下35号車アルピーヌ、2号車キャデラック、51号車フェラーリ、6号車ポルシェ、12号車ポルシェが、木曜日に行なわれるハイパーポール進出を決めた。
7号車トヨタはコースオフする前に3分24秒754を記録しており、このタイムはハイパーポール進出に十分なモノだった。しかしレースコントロールは、同車が赤旗の原因になったとして、小林が記録したタイムを全て抹消する処分を下したため、7号車トヨタはハイパーポールクラス最後尾のグリッドが確定してしまった。
また8号車トヨタも予選11番手で終えており、トヨタ勢は2台揃ってハイパーポール進出を逃す厳しい予選結果となった。
その後行なわれたフリー走行2回目では、8号車トヨタがトップタイムをマークしており、それを考えるとさらに悔しい予選結果だったと言えよう。
LMP2クラスは、37号車クール・レーシングがトップタイム。LM GT3クラスは、77号車フォード・マスタングGT3がトップタイムを記録している。
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