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フェラーリ SF90XX 初の公道を走れるXXモデル日本発表 3つの注目点

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フェラーリ SF90XX 初の公道を走れるXXモデル日本発表 3つの注目点

フェラーリ SF90XXストラダーレ/スパイダー

6月末にフィオラーノ・サーキットに隣接する会場で発表された、新時代のスペチアーレ・モデルとなるSF90XXストラダーレが、早くも日本に上陸し精悍な姿が披露された。

【画像】フェラーリ SF90XX 初の公道を走れるXXモデル日本発表 全39枚

フェラーリのスペチアーレは、走りを突き詰めた仕立てが特徴だ。2003年に公道を走れるチャレンジカーを謳うチャレンジストラダーレが送り出され、ここから歴史が始まった。以来F430、458、488に展開してきたが、初のPHEVスペチアーレとなるのがSF90XXだ。その基本は2019年にデビューしたSF90ストラダーレである。

一方で選りすぐりのカスタマードライバーが、サーキットで究極のドライビングを愉しむと共に、新型車開発用のデータを提供するのが2005年に始まったXXプログラムとなる。SF90XXには、公道モデルのパフォーマンスを新たなレベルに押し上げるというスペチアーレの伝統と、限界の走りを楽しむXXプログラムの血筋が融合した公道用モデルなのである。フェラーリ社極東・中東地域代表取締役社長ディーター・クネヒテル氏は「私たちが目指したのは、『レーシングカーのエキサイティングな体験』を再現すること」と述べた。

《注目点1》1030psのPHEV

SF90XXのミッドに積まれる排気量3990ccのV8ターボ内燃エンジンは、さらなるチューニングを加え、SF90ストラダーレに比べ17psアップした797psを発揮する。電動モーターは前軸に2基と、エンジンとギアボックス間に1基を配置。電動系の冷却効率を高めて13ps増大し合計223psを発揮し、エンジンとの統合出力は1030psに達する。

PHEVだけに電動での走行もでき、フロントの電動モーターにより最高速度135km/h、25kmの走行を実現。早朝の住宅地で排気音を気にせず出られるのは助る。

1030psと聞けば身構えてしまうが、これまで採用してきたドライビングアシストに加え、6W-CDSによりグリップを最大限に保ち、常に最高の性能を安全に楽しめる。究極を目指したパワートレインにより、SF90XXストラダーレは最高速度320km/h、0-100km/h加速;2.3秒、0-200km/h加速:6.5秒と圧倒的な動力性能を発揮する。

《注目点2》リアウイングの復活

SF90XXにはベルリネッタの「ストラダーレ」と、カーボン製リトラクタブル・ハードトップを備える「スパイダー」の2タイプが用意された。何よりの特徴は、独立したリアウイングが採用されたことだ。フェラーリのロードカーとしては1995年に登場したF50以来となる装備で、高いダウンフォースを獲得する。

リアエンドにはブロウン・スポイラーが備わる。シャットオフ・ガーニーの作動時は、リアウイングとあわせ250 km/hで最大530kgものダウンフォースを発生するという。ノーズには大きなアンダーウイングが備わるほかSダクトが採用され、ヘッドランプの横に縦型の整風板を装備するなど徹底的に突き詰められ、空力デバイスのデパート状態にある。

ディテールで注目したいのが、前後フェンダーに備わる3条のルーバーだ。250GTOに始まるパワーを象徴する造形で、SF90XXでもスタイリングにマッチする形状とされている。

《注目点3》1398台すべて売約済み

これまでの8気筒スペチアーレは限定モデルだったが台数は公表されなかった。しかしSF90XXではストラダーレ(クーペ)が799台、スパイダーが599台と発表された。

日本での車両本体価格はSF90XXストラダーレが9800万円、スパイダーが1億801万円と発表された。しかし発表された時点で1398台すべてが売約済みで、もはや正規のルートでは買うことができないモデルなのである。なお展示車のグレイに見えるボディカラーは、ビアンコ・メタリツァートと名付けられている。

これまでに何台ものフェラーリを購入したお得意様だけが購入できる流れで、エルメスなどのハイブランドと同じ売り方といえる。ブランド力が強いからこそできる技なのである。しかし、なぜ売り物が無いモデルを披露したのか。それはフェラーリのテクノロジーと特別であることを顧客と世に示すため、と筆者は理解している。フェラーリの世界は奥が深いのだ。

スペック SF90XXストラダーレ

価格:9800万円(スパイダー:1億801万円)
全長:4850mm
全幅:2014mm
全高:1225mm
ホイールベース:2650mm
最高速度:320km/h
0-100km/h加速:2.3秒
燃費(WLTP):13.88km/L(欧州発表値)
CO2排出量:178g/km(欧州発表値)
車両重量:1560(同1660)kg
ドライブトレイン:3990ccV8ターボ+電気モーター
使用燃料:プレミアムガソリン
バッテリー容量:7.9kWh
燃料タンク容量:68L
ICE最高出力:797ps/7900rpm
電動モーター最高出力:233ps
総合最高出力:1030ps
ICE最大トルク:81.99kg-m/6250rpm
駆動方式:AWD
ギアボックス:8速DCT

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みんなのコメント

3件
  • 現行スープラが世界で販売された歴史上一番カッコ悪い2ドア車だと思ってるので、それに比べたら1億倍かっこいい。
  • 貧乏人の僻みだけどさ、これカッコいいか??
    xxシリーズで公道走れるのは凄いことなんだけどさ、フェラーリの一目見てカッコいい、美しい、粋なデザインではない気がする。
    まあ、買えないんだけどさ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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