2020年のF1開幕戦オーストリアGPは波乱に満ちた展開となった。レッドブルのマックス・フェルスタッペンを筆頭に多くのドライバーがリタイアする中、マクラーレンのランド・ノリスがF1キャリア初の表彰台を獲得してみせた。
ノリスはルイス・ハミルトン(メルセデス)のグリッド降格によって3番手グリッドからスタートするとセーフティーカーが何度も出動する荒れたレースを生き残った。そして終盤に5番手を走行していた際に、前を走るハミルトンとセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が相次いで5秒のタイムペナルティを受けたことで、表彰台圏内の争いに加わることになった。
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ノリスは最終ラップにファステストラップを記録する走りを見せると、ハミルトンから4.8秒差でフィニッシュ。3位に繰り上がり、F1キャリア初の表彰台を獲得した。
「言葉にできない。レースでは何度か“やっちまった!”と思うような瞬間があったと思う」
レース後、ノリスはそうコメントした。
「あと何周かのところで5番手に落ちてしまって、カルロス(サインツJr./チームメイト)がもう僕を追い越そうとしていた」
「だけど諦めずに、なんとかペレスを追い抜いて、最終的に表彰台を獲得できた」
「長いレースだったけど、最後の数ラップではできる限りのプッシュをして、全てをかけた。息も絶え絶えになったけど、チームを誇りに思うし、本当に嬉しいよ」
「何年か前から今にかけての僕らのポジションを考えると、かなり良い成果だと思う。だからその一員であることを誇りに思う」
またノリス曰く、ペレスに対するペナルティは認識していたものの、ハミルトンへのタイム加算は当時認識していなかったという。
「最後の数周、チェコ(ペレスの愛称)を追い抜かなければいけなかった時、彼が5秒のタイム加算を受けていることは知っていたけど、それ以外のことは何もなかった」
「当時はそれ(ハミルトンへのペナルティ)を知らなかったから、彼を追い抜く必要があると認識していた」
「そしてルイスのペナルティについて知った時、ちょっとタイムを上げていかなくちゃいけないと分かったんだ」
マクラーレンは新型コロナウイルスの影響でシーズンが延期されている期間中に、財政面での苦境によって1200名のスタッフを解雇しなければならなかった。
新たな融資を確保するために歴代マシンを担保にするなど苦しい状況が続いていた後での表彰台は、チームにとっても最高のものだったようで、チーム代表のアンドレアス・ザイドルは「ノリスの結果よりも良いものはない」と語っている。
「当然、今日のこのチームの一員であることに正直、誇りを持っている」と、ザイドルはSky Sports F1に語った。
「特にこの困難な時期の後、3位と5位を獲得するという結果は、チーム全体にとってこれ以上良い事はないだろう。単純に言って信じられないことだ」
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