F1レースディレクターのマイケル・マシは、今季F1第20戦として初開催されることになったカタールGPの舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットについて、F1開催に必要なアップデートは、既にほとんど完了したと明かした。
F1カタールGPの舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットは、MotoGP開幕戦カタールGPの舞台として知られている。しかしF1のレースは開催したことがなく、今季が初めての開催ということになる。
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マシはハンガリーGPの直後に、F1のスポーティング・ディレクターであるスティーブ・ニールセンと共にロサイル・インターナショナル・サーキットを訪問。しかし当時はまだF1カタールGPの開催は決定しておらず、交渉が進められている途中だった。
このコースはFIAのグレード1ライセンスを取得しており、F1を開催する資格を持っている。実際、2009年にはGP2アジアのレースが開催されたこともある。ただマシが視察したことにより、現在のF1マシンが走るために、いくつかの作業が必要であることが確認された。
コースレイアウトに関しては、ピットエントリーが唯一の変更点だった。そして縁石とバリアにも、変更を加える必要があったようだ。
「サーキットは、ピットレーンの入り口を完全に変更している」
マシはそう語った。
「その結果、バイクのピットレーンのエントリーとは、劇的に変わるだろう。その作業はほぼ完了している」
「これは、MotoGPやFIMの世界とは全く異なるモノだ。比較的短期間で適応しようとしているが、これは我々が考慮すべきもうひとつの部分である。長期に渡って話しているわけではない」
「オースティンの前にもう一度行って見てみるつもりだが、ほぼ全ての作業が完了している」
バイクレースのためだけに長い期間使われてきたコースを変更するのは、いつもとは違う挑戦的なことだったという。
「テックプロ・バリアなどの大部分については、明らかにバイクのための安全要件だった」
そうマシは語った。
「二重の縁石が設置されている部分がいくつかあった。明らかに、バイク用のサーキットになっている。エイペックスにあるソーセージ縁石は、ライダーたちがイン側をショートカットしないようにしたモノ、そしてコーナー出口の二重の縁石もそうだ。サーキットの視点から見れば、大きな改修だ」
「同様に、テックプロ・バリアとタイヤバリアに関しても、かなりのアップグレードが必要だ。とはいえ、ピットレーン入り口の改修が、このサーキット最大の変更点だ。そう言っておこう」
ピットガレージについては、F1に適していたとマシは言う。
「十分すぎるほどだ」
そうマシは語る。
「基本的な数としては、約40枠のガレージがある。そして我々が視察した時、彼らは既に追加のガレージを10ほど用意していた。つまり、合計で50ほどのガレージがある。つまり、F1を開催するのに十分なスペースがあるんだ」
「ガレージやパドックのスペース、そういうモノはサーキットの端から端まで大丈夫だった。今年は、小さな良い会場になると思う」
なおFIAの検査の対象外となるものの、新たなホスピタリティ・ビルが、パドックエリアに設営されている。
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