アメリカ大陸3連戦の2戦目となるF1第20戦メキシコシティGP。今回のドライバー会見では、この週末に400グランプリ参戦の大記録を達成するフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が出席することになっていた。
しかし直前になってアロンソは体調不良を訴えて会見を欠席。代わってアストンマーティンF1のリザーブドライバーであり、今回のフリー走行1回目(FP1)に出走が決まっているフェリペ・ドルゴヴィッチが出席した。
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Q:フェリペ、明日のFP1はアロンソのマシンを運転します。かなり興奮しているのでは? 明日のプログラムは何ですか?
ドルゴヴィッチ:もちろん大興奮している。とはいえ出走自体はずっと前から決まっていたことで、想定外はこの記者会見の出席だけだった。フェルナンドが早く回復してくれることを祈ってるよ。明日はとにかくチームのために集中してデータを収集したい。最後に少しプッシュできたら最高だね。でも僕には未知のサーキットだし、難易度も高い。とにかくクルマを壊さないようにしないとね。
Q:チームは前戦オースティンにアップデートを投入しました。明日のクルマはどんな感じになっていると思いますか?
ドルゴヴィッチ:実は今年のAMR24を実際に運転するのは、明日が初めてなんだ。だから感覚的にどうこうは、今は何も言えないかな。アップグレード自体は、最初からベストではなかったみたいだね。でもそれはよくあることで、最適化にはある程度の時間がかかる。ここはオースティンとはまったく違うコース特性だし、どう動くか見てみたい。チームのために、楽しみながら仕事をしたい。それだけだよ。
Q:アロンソとあなたは、ここ数年間一緒に仕事をしてきました。そんな経験と、彼からどれだけ学んだかを教えてください。
ドルゴヴィッチ:最高に楽しい経験だった。フェルナンドの運転そのものは、僕がやってることとそんなに大きくは違わない。でもそこに至るアプローチは違うように思う。具体的な部分はちょっと言えないけど。それと細部へのこだわりが凄い。そこは本当に印象的だね。
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メキシコシティGPといえば母国グランプリを迎えるセルジオ・ペレス(レッドブル)だが、不振から抜け出せない現状から、母国レースを最後にレギュラーシートを失うのではという観測も出ている。
Q:この週末に表彰台のような結果を出すことの重要性は、もちろん認識していますよね?
ペレス:もちろんだ。今シーズンがとてもひどく、難しいシーズンだったことはわかっている。開幕序盤はとても良かったのに失速していった。なのでもしここで良い結果が出れば、僕個人の感情面で間違いなく大きく変わる可能性がある。息子が表彰台に上がって僕を見守ってくれたことは一生忘れない大切な思い出だ(注:2022年3位表彰台を息子と祝った)。今週末にその再現ができたらいいね。
Q:来季以降の契約延長にサインしたにもかかわらず、あなたの地位は危ういと人々は推測しています。そんな精神的に難しい状況を毎週どのように乗り越えていますか?
ペレス:難しい状況はチームも同じだ。だから彼らと一緒に、解決に向けて取り組んでいる。モンツァで大きな問題が見つかって、今は正しい方向に進んでいると思う。うまくいく時も、結果が出ない時もある。それがF1だ。とにかく浮き足だったりせず、自分がコントロールできることに集中し、それ以外のことは気にしないようにしているよ。
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対照的に尻上がりに好調なのが、前戦オースティンで今季3勝目を挙げたシャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。
Q:アメリカでの素晴らしい週末が、メキシコシティで再現される可能性はどれくらいですか?
ルクレール:今シーズンはとにかく、各GPでのパフォーマンスを予測することは本当に難しいんだ。オースティンはすごくうまくいったし、特にレースペースで強かった。でも予選では少し苦戦した。 そしてメキシコシティも、理論上は僕たちに有利なコースのはずだ。でもオースティンで見せたパフォーマンスを再現できる保証はない。とにかく残り5レースで、コンストラクターズタイトル獲得に全力を尽くすよ。
Q:予測不可能とはいえ、直近4レースに限れば、あなたはそこだけで2勝している。夏休み以降でも、ランド・ノリス(マクラーレン)と同点の98ポイントを獲得し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)より21ポイント多い。今後も強さを発揮できる可能性はかなり高いのでは?
ルクレール:僕らの強さは、安定性だと思う。ここ数戦は、必ずしも最速だったとは思わない。でもマシン性能を安定して発揮できたおかげで、ライバルに対して最も多くのポイントを獲得できた。そこが一番のポイントだろうね。
フェラーリがコンストラクターズ選手権でレッドブルを追い落として2位を獲得するためにも、フェルスタッペンとの戦い方が重要になる。
Q:あなたはこれまでフェルスタッペンと、多くのバトルを繰り広げてきました。マックスはレギュレーションのグレーゾーンで戦うのが、本当に上手いように見えます。同感ですか?
ルクレール:マックスは常にレギュレーションの限界で走っている。それは間違いないね。だからこそ彼とのバトルが、ものすごくエキサイティングなものになっているんだと思う。そして僕は、マックスとレースすることを本当に楽しんでいる。彼は決して余分なスペースを与えないし、レギュレーションの限界で走ることを知っている。ものすごく厳しいライバルだよ。
ルクレール:一方でオースティンに限れば、ペナルティの判断は少し厳しすぎたと思う。特にオスカー(ピアストリ/マクラーレン)が(スプリントにて)ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を追い抜いた時のペナルティ、あれは必要なかったというのが僕の意見だ。でも全般的にはマックスとの戦いはいつもエキサイティングだよ。
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