12月22日、静岡県小山町の富士スピードウェイで2024インタープロトシリーズ POWERED by KeePerプロフェッショナルクラスの第7戦と第8戦が開催され、37号車キーパー号を駆る福住仁嶺が2レースとも優勝を果たした。この結果、福住は今季のインタープロト全8戦をすべて優勝するという記録を打ち立て、チャンピオンも手中に収めた。『全レース優勝で年間王者』という、レーサーなら誰しもが憧れる称号を手にした福住に、レース終了後に感想を聞いた。
まず「これ以上ない結果に満足しています。いいクルマを作ってくれたチームに感謝したいです。これからもこのようなレースを続けていきたいですし、他のカテゴリーでも36号車(スーパーGT GT500クラスのau TOM'S GR Supra)のような、がむしゃらに強いレースができたらと思います」と喜びを語った福住。
福住仁嶺がシーズン全勝でチャンピオン獲得。最終戦は牧野任祐が一矢報いるも福住が逆転【インタープロト最終戦】
2024年のインタープロトでは、これまで圧倒的な強さで1位を勝ち取ってきた福住だが、12月22日開催の第7戦でも“盤石の態勢”と言えるほどの速さをみせて優勝、最終戦を前に王座を手にした。しかし、続く第8戦では状況が一変。ポールスタートの福住がやや出遅れ、1コーナーで牧野任祐(人馬一体ドライビングアカデミー)にオーバーテイクを許してしまう。
「最後のレースは自分の予想外のことが起きてしまい、ポールスタートにもかかわらず順位を落としてしまいました。僕が加速したタイミングでシグナルがグリーンになるかと思っていたんですが、そうはならなくて。想定外のタイミングでグリーンが点灯してしまいました」
「(牧野のオーバーテイクも)想定不足ではあったのですけど『スロースタートだとどうなるんだろう』と思い、やってみたら結果的に恥ずかしいスタートになってしまいました(苦笑)。ですけど、その後は(牧野)任祐とカート時代を思い出させるような、ふたりで楽しい走りができたかなと思います」
シーズン最終戦となる第8戦では、牧野も目を見張るほどの速さをみせたが、2番手の福住も負けじと牧野の背後に食らいつき、常にテール・トゥ・ノーズの競り合いを続けた。レース終盤になると、福住は牧野を最終コーナーでパスして首位に浮上し、ホームストレートから1コーナーでもポジションを守り抜いた。結果、福住は第8戦のトップチェッカーを受け、インタープロトでシーズン全勝という記録を打ち立てた。
結果的には“シーズン全勝”を成し遂げた福住だったが、最終戦のローリングスタートでは、ほぼ止まりそうになるほどの“超スロースタート”でレースを開始した。これには牧野をはじめとする後続車たちも焦らされていたようだが、そのときは何を考えていたのだろうか。
「実はチャンピオンを獲れた時点で、僕のなかの気持ちは少し遊び心に走っていました(笑)。普通のスタートをするより『こういったスタートをしたら、どうなるのだろう』ということを試してみたかったです」
「どういったスタートを切ればトップが優位になれるのかな、ということも含めてやってみたのですが、恥ずかしいスタートになってしまいました。ですが、そのおかげで(レースも)盛り上がってくれたのかなと思っています。ただ、今日のレースは今まで(のレースより)もよりも余裕がなかったですね。牧野選手、佐々木(大樹)選手、阪口(晴南)選手も速かったです」
2024年のインタープロトは福住のシーズン全勝で幕を閉じたが、第8戦では牧野といったライバルも現れた。2025年シーズンに向けての好敵手登場に「まあ、いいんじゃないですかね。今年は僕がつまらないレースを一年間してしまったので」と、苦笑いを浮かべながら答えた福住。その表情からは、全勝でどこか余裕のある雰囲気を感じた。
2025年シーズンのインタープロトは福住の王座防衛か、それともライバルがチャンピオン争いに加わってくるのか。どんなレースが展開されるか予測不可能だが、ワンメイクレースならではの白熱した争いが繰り広げられることになりそうだ。
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