マジか！ 920万円で日産がやっと「フェアレディZ NISMO」を発表！ 420馬力のエアロ仕様が凄すぎ!? どんな仕様なの？

■GT-Rのグリルを採用 パワーも向上へ

　日産は2023年8月1日、「フェアレディZ」の改良を実施するとともに、新型「フェアレディZ NISMO（以下Z NISMO）」を発表しました。
　
　なお、販売は当面の間フェアレディZの納車待ちユーザーに限り、新規の受注は未定となっています。

　フェアレディZは1969年に登場した日産の2ドアスポーツカーで、現行型は2022年にモデルチェンジされた6代目（RZ34）です。

　デザインは歴代の複数のモデルをオマージュしたデザインを採用。初代「S30」や4代目「Z32」などのイメージを強調しています。

　パワートレインは最高出力405馬力・最大トルク475Nmを発揮する3リッターV型6気筒ツインターボと6速MTまたは9速ATを組み合わせ、駆動方式はFR（後輪駆動）です。

　一方、先代や先々代のフェアレディZでは「NISMO」ブランドが手掛けるハイパフォーマンスモデルであるZ NISMO（先々代では「Version NISMO」）を設定していましたが、現行モデルでは設定されていませんでした。

　こうしたなかで2023年6月22日に米国日産はZ NISMOの動画を初公開。北米での登場を示唆し、今回正式に発表されました。

　エクステリアでは、フロントグリル、フロント・リアバンパー、フェンダーモール、サイドシルプロテクター、リアスポイラー、リアLEDフォグランプをNISMO専用パーツとして開発。

　低重心かつ長く伸びやかなスピード感を演出し、ダウンフォースを強化するとともに、空力性能を向上させたといいます。

　なかでもフロントグリルのメッシュは、「GT-R」2024年モデルで採用したハニカムデザインとすることで、エアガイドスロープと合わさることにより冷却効率を向上。

　また、新設定のグロスブラック19インチ鍛造ホイールは剛性と軽量化を両立したデザインとなっており、リム幅を広げながらも重量は抑えているとしています。

　インテリアも通常モデルと差別化が図られ、ドライバーの集中を高めるとともにスポーツ走行を盛り上げるカラーと素材を採用。

　シートには、NISMOロゴがあしらわれた専用のレザー／アルカンターラのコンビレカロシート、専用デザインのステアリングを装備し、滑り防止機能と高い質感を両立しています。

　3リッターV型6気筒ツインターボエンジンのパワートレインは同一ですが、最高出力420馬力・最大トルク520Nmと、通常モデルよりも15馬力・45Nm出力向上しています。

　さらに、組み合わされる9速ATは変速レスポンスと耐久性を向上させ、俊敏なシフトチェンジを可能としました。

　なお現在のところ、日本仕様に6速MTの設定はありません。

　また、ステアリングとボディ・シャシにもねじり剛性を高めるチューニングを施し、正確なステアリング操作をサポートする「トラクションモード」を新たに設けました。

　ブレーキにはNISMO専用ブレーキシステムを採用し、本格的なスポーツ走行を実現。

　ドライブモードには、NISMO専用のSPORT+モードを含む、3種類のドライブモードを設定。使用シーンに応じた最適なチューニングを施しました。

　新型Z NISMOの価格（消費税込）は920万400円に設定されています。

　なお、日産によると当面の間、通常のフェアレディZを注文し納車待ちとなっているユーザーのうち、NISMOへの振替を希望するユーザーのみへの販売に限るといいます。

　今後、長納期化の解消目処が立ち次第、新規で受注を開始する予定です。

Comments

年次改良と言っても色の追加などで機能は変更無いのに、しれっと既存グレードも15万から20万円値上げしてますなぁ。
NISMOに、MT車が無いのも微妙ですな。

新規受注はせず、既にＺを注文済みで納車待ちの中から、振替注文のみ。