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いまやトラックの世界もLED全盛! LEDをあえて電球感に変えるパーツまで登場していた

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いまやトラックの世界もLED全盛! LEDをあえて電球感に変えるパーツまで登場していた

 この記事をまとめると

■かつてはトラックの灯火類は白熱球が主流だった

「HID」より暗いのになぜ? いまクルマのヘッドライトに「LED」が積極採用されるワケ

■現在では多くの灯火類がLEDになっている

■トラックの灯火類の最新事情を解説

 イベントで展示される灯火類のほとんどがLED

 トラックに搭載義務がある、もしくは搭載が可能な灯火類(電飾パーツ)にはさまざまなものがあるが、いずれも道路運送車両法の保安基準にその要件が厳しく定められている。これは、灯火類が運行にかかわる重要な役割をもつことや、まわりの車両などの誤認によって事故が発生することを防ぐためのものだ。万一基準に適合しないなどといったことがあれば、整備不良車として車検がとおらなくなるのである。

 かつてはトラックの灯火類はいずれも白熱球が主流であった。その後、一部にハロゲンランプやディスチャージランプといった、新たなタイプのものが導入されるなど、明るさ・照射距離・照射範囲などの面で、大きな進化を遂げてきたのである。現在では多くの灯火類がLEDに置き換わり、当面はこの状況が続くと思われる。

 LEDがトラック用灯火類として優れているとされるのは、 ・照明システムが白熱球・ハロゲン球並みにシンプルかつコンパクト ・長寿命で省電力だから経済的 ・発光部にガラス部品がほとんど使われていないので壊れにくい ・高輝度タイプは強い明るさをもっている ・電気をとおせば瞬時に明るくなる ・光源は熱をもたない(LED素子部分や周囲の樹脂は熱くなるが対策が可能) ・1灯に複数のLEDを使用することができるので、照射範囲をコントロール可能 ・紫外線・赤外線をほとんど含まず、人体に悪影響が少ない ・青色・赤色・緑色(3原色)があり、組み合わせでフルカラーの表現が可能 などといった理由からである。

 今年の5月上旬に開催された「ジャパントラックショー2024」でも、各種灯火類が多数展示されていたが、そのほとんどがLEDであった。パトランプや作業灯などを扱う「アルティード」の展示ブースも同様で、実用性と注目度が灯火類のトレンドになっていることを示している。

 LEDは調光・調色が可能である上に、発光ダイオードの種類・数量・取付位置の選択や、レンズ・反射板などとの組み合わせにより、さまざまなシーンに最適な光を作り出すことができる。たとえばルームライトの場合、作業を行なうときには相応の強い明るさを必要とするが、休憩の際には柔らかく落ち着いた照明であることが望ましい。また、周囲に注意を促すパトランプやライトバーは、まわりの明るさや現場の見通しに合わせて、最適な光量や発光パターンを持つ必要がある、といった具合だ。

 小型の回転式パトランプの場合、LED化されるまでは光源のまわりに設置した反射板をモーターでまわしていたため、別途に回転動力のユニットが必要であった。しかし、LEDの発光パターンをコントロールする方式に変わったことで、コンパクト化すると同時に多彩なサインを出すことができるようになっている。

 一方、LEDの鋭い光と対極にある昭和レトロな淡い光を好むドライバーも少なくなく、LEDの光を柔らかく変化させる効果のあるマーカーランプ用レンズが、トラック用品メーカーの「ジェットイノウエ」などから商品化されている。トラックにとって灯火類は、必ずしも機能部品ではない。電飾パーツと呼ばれるように、個性を表現する装飾品としての役割も持っているのだ。

 さまざまな可能性をもつLEDが、今後どのように進化していくのかますます目が離せない。

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みんなのコメント

2件
  • dar********
    昭和時代の東映映画「トラック野郎」シリーズで、トラックに無線機を積んで遠くの仲間と連絡を取り合うのがかっこいいと言われて流行った。免許無しで使えるCB無線と言う無線機だったが国内仕様の標準型だと出力が微弱で電波が遠くまで届かないので、アメリカ輸出用の高出力型を使い、それをさらにブースターを付けてパワーアップしていた。
  • redhot-machine
    発光色もそうですが、私は電球の明・滅のスピードが緩やかなものが好きで
    LEDの明・滅のハッキリとしたところが嫌いでした。
    今はそれも解消されているんですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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