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トロロッソ・ホンダF1密着:10位争い中にPUトラブル、週末の悪い流れが変わらなかったガスリー

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トロロッソ・ホンダF1密着:10位争い中にPUトラブル、週末の悪い流れが変わらなかったガスリー

 トロロッソ・ホンダの2018年最終戦アブダビGPは、残念な結果に終わった。

 スタート直後に8コーナーと9コーナーで発生したニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)とロマン・グロージャン(ハース)の接触事故によってコース上に飛び散った破片を直後に走行していたブレンドン・ハートレーが、避けきれずにフロントウイングにヒットしてしまった。

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 これにより、ハートレーは1周目に予定外のピットインを強いられた。ほとんどのドライバーが1ストップ戦略を採っていたため、ハートレーもこれ以上のピットロスができず、ここからチェッカーフラッグまでの54周を1セットのタイヤで走ることとなった。

 さらに新型のフロントウイングでスタートしていたハートレーがピットイン時に交換したのは旧型。そのため、マシンバランスが変わってしまい、セーフティカー明け直前の4周目にはリヤタイヤを滑らせてバリアに右リヤタイヤをヒットさせる場面もあった。

 さらにペースの遅いセルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)を抜きあぐねている間に前方のクルマとの差が広がってしまった。25周目にようやくシロトキンをパスしたものの、それ以上のオーバーテイクを成功させることはできず、最終戦は12位に終わった。

「スタートでアクシデントに見舞われたことを考えれば、いい形で1年を終えることができた。シーズンを通した自分の進歩に満足しているし、今年はレーシングドライバーとしてだけでなく、人間としても強くなれたと思う」(ハートレー)

■レース後半は11番手を走行していたピエール・ガスリー

 このレースがトロロッソ・ホンダでの最後のレースとなるピエール・ガスリーも、この日のレースは残念な結果に終わった。序盤からポイント争いできるポジションを走行していたガスリーは、ピットイン後もケビン・マグヌッセン(ハース)とポイントを賭けた戦いを演じようとしていた。

 ところが46周目にマシン後方から白煙が上がり、コース脇にマシンを止めてリタイアとなった。リタイアしたガスリーはレース直後に「まだ原因はわからないけど、パワーはあったし、シフトアップに問題が出ていた」と語ったため、金曜日に発生したギヤボックスのオイル漏れが疑われたが、その後の調査でパワーユニット側に問題があったことが判明した。


「エンジン側からのオイル漏れが発生したためにわれわれの判断で止めました。PUの基本的なデータには異常はなく、PU自体が壊れたわけではないのですが、オイル漏れによって、オイルプレッシャーが落ちたので止めるしかなかった。トラブル自体は土曜日のトラブルに比べれば小さいですが、原因がなんであれ、リタイアすれば結果は0点です。来年に向けては、このようなことが起きないように、すべてをもう一度、見直して臨みたいと思います」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)

 ガスリーにとってはトロロッソ・ホンダでの最後のレースが残念な結果に終わったが、ホンダとの関係はレッドブルに移籍した来年以降も続く。

「トロロッソでの最後のレースということで、今日は少し感傷的になった。トロロッソ、そしてホンダといいシーズンを過すことができたからね。このチームで仕事をするのは楽しく、一緒に過ごした週末は僕にとって素晴らしい思い出だ。彼らはみな、情熱を傾けて仕事する素晴らしい人たち。彼らと仕事をすることができて本当に良かった。このチームのことを僕は忘れない」(ガスリー)

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