登り始めが、最も暑い
ここ数年、毎年のように猛暑が訪れ、サイクリングが難しい日々が続いています。そこで、特別な装備は必要無し、コンビニがあればいますぐできる、真夏の炎天下で少しでも快適にヒルクライムを楽しむための簡単な工夫を紹介します。
【画像】これは使える!! ロックアイス活用術を画像で見る(10枚)
まず大前提として、少しでも涼しい環境で走りましょう。
【早朝を狙う】気温が上がる前の早朝が最適です。寝不足は熱中症に繋がり危険なので、できるだけ睡眠時間を確保しましょう。
【日陰が多いコースを選ぶ】日向と日陰では体感気温が異なります。日陰が多いルートを選びましょう。
【沢沿いの登りを探す】川沿いのルートは涼しく感じます。天然のプールとなる清流に飛び込んでクールダウンできるのも夏の楽しみです。
次に、筆者(才田直人)がオススメするオーバーヒート対策を紹介します。
すでに太陽が高く昇り、気温が上がっている場合は、コンビニでロックアイスを購入します。100~150円程度です。
1.袋やパックを開封前に軽く叩いて、くっついた氷をバラバラにします。
2.大きな氷の塊を詰めたボトルを用意します。水が多いとすぐに氷が溶けてしまうので、容量の大半を氷が占めるボトルを作ると良いでしょう。
3.大きな氷をジャージの首筋から背中あたりに挟みます。
4.中サイズの氷をビブショーツに挟みます。
5.小さな氷をヘルメットの内側から隙間に配置します。ヘルメットを被った時に頭からヘルメットが浮いてしまうと、頭部を守る働きが損なわれて危険です。氷が頭に当たっているのを感じたら、すぐにやめるか、氷が解けて馴染むまで待ちましょう。氷が徐々に溶けて頭部を冷やしてくれるので、非常に効果が高いです。
また、汗で滑ってハンドル操作を誤らないように、必ずグローブを着用しましょう。顔の汗を拭くのにも役立ちます。
ヒルクライム開始後20分ほどは、体中に当てた氷が徐々に溶け出して、体を冷やしてくれます。風が当たって涼しさも感じられるでしょう。体に当てた氷が溶けた後は、ボトルの氷水を飲んだり、掛け水にしてオーバーヒートを防ぎましょう。
短いヒルクライムであれば、氷が残っているうちに山頂に到達できますし、長いヒルクライムでも、標高が上がるにつれて気温が下がり、オーバーヒートしにくくなります。
最も危険なのは、登り始めの最も暑い時なのです。
今年は厳しい残暑も予想されています。登りだけでなく平坦でも使えるこのテクニック。もちろん無理は禁物ですが、ちょっとした工夫で、長い夏のサイクリングを楽しみましょう。
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