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F1第9戦が6月17日開幕、レッドブルの連勝はどこまで続くのか【カナダGPプレビュー】

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F1第9戦が6月17日開幕、レッドブルの連勝はどこまで続くのか【カナダGPプレビュー】

2023年6月16日(現地時間)、F1第9戦カナダGPがモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開幕する。今シーズンここまで負けなしの7連勝と圧倒的な速さを見せるレッドブルがここでも圧勝してしまうのか。舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、ストレートスピード、ブレーキ性能、タイヤ温度、天候、戦略、予選順位の重要性、オーバーテイク、セーフティカーなど、さまざまな要素を含んだ難しいコースと言われるが、今年はどんなレースとなるのだろうか。

天候が変わりやすく、波乱となる可能性も
今シーズン圧倒的な速さを見せるレッドブルだが、中でもエースのマックス・フェルスタッペンは絶好調。波乱の可能性を秘めていたモナコGPでも圧勝し、現在3連勝中ともはや敵なしの状態になりつつある。

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レッドブルの連勝を止めるとすれば、予選で速さを見せるフェラーリだが、このところ調子は上がっていない。そうなると、前戦スペインGPで2-3位とダブル表彰台を獲得したメルセデスが注目されるが、逆転まであるかとなると怪しい。やはり、レッドブルが有利となるのだろうか。

2023年F1ドライバーズランキング(第8戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)170
2位 S.ペレス(レッドブル)117
3位 F.アロンソ(アストンマーティン)99
4位 L.ハミルトン(メルセデス)87
5位 G.ラッセル(メルセデス)65
6位 C.サインツ(フェラーリ)58
7位 C.ルクレール(フェラーリ)42

2023年F1コンストラクターズランキング(第8戦終了時)
1位 レッドブル 287
2位 メルセデス 152
3位 アストンマーティン 134
4位 フェラーリ 100
5位 アルピーヌ 40
6位 マクラーレン 17

昨年はフェルスタッペンが2ストップ戦略で優勝
昨年2022年のカナダGPは、気温25度、路面温度40度と上がったこともあり、2ストップが優勝戦略となったが、そのタイヤ交換のタイミングがレースのポイントとなった。

決勝レースは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジョンから主導権を握ったが、チームメイトのセルジオ・ペレスがストップして出たバーチャル・セーフティカーを機に9周目にしてミディアムからハードへのタイヤ交換したことでレース展開が微妙なものになっていく。

2位のカルロス・サインツ(フェラーリ)はここでステイアウトして21周目のバーチャル・セーフティカーでタイヤ交換。フェルスタッペンが43周目に2度目のタイヤ交換を行うと、サインツは49周目のセーフィティカーでタイヤ交換してフェルスタッペンの直後でコース復帰に成功する。

こうなるとフレッシュなタイヤを履くサインツが俄然有利となったが、残り20周、フェルスタッペンは攻めまくるサインツをなんとか抑えて逃げ切った。

レース後フェルスタッペンは「フェラーリのレースペースが良くてずっと厳しい戦いだった。最後はサインツに攻められたけど、ストレートが速かったので助かった」と振り返っている。

【参考】2022年F1第9戦カナダGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)70周 
2位 55 C.サインツ(フェラーリ)+0.993s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+7.006s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)+12.313s
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+15.168s
6位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+23.890s
7位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ)+25.247s
8位 24 周冠宇(アルファロメオ・フェラーリ)+26.952s
9位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+29.945
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+38.222s
・・・・・・・・・・・・・
15位10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+52.145s
リタイア 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)
リタイア 11 S.ペレス(レッドブル)
ファステストラップ: 55 C.サインツ(フェラーリ)1:15.479

長いストレートと深く切れ込んだコーナーの組み合わせ
では、ナダGPが行われるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットのコースを見てみよう。

カナダGPが開催されるジル・ヴィルヌーブサーキットは、長いストレートと深く切れ込んだコーナーの組み合わせが特徴のいわゆる「ストップ・アンド・ゴー」サーキット。1967年のモントリオール万博の会場跡地を利用して作られたコースは、ふだんは公園として使われているため、グリップがそれほど高くないのもポイントとなる。

多くの部分がストレートとシケインで構成されているため、ストレートからのブレーキングでオーバーテイクのチャンスはあるが、ブレーキへの負荷は大きく、トラクションの良さやエンジンパワーなど複数の要素がからみあうため、コースの攻略は簡単ではない。

名物コーナーは13コーナーとシケイン。オーバースピードで縁石に乗ってアウト側のコンクリートウォールに激突するアクシデントが多く、多くのF1王者もクラッシュを喫したことから「チャンピオンの壁=Wall of the Champions」と呼ばれている。

長いストレートがあることからレッドブル有利という声もあるが、単純なストップ・アンド・ゴーではなく、左から右、右から左へと続くコーナーはリズミカルで、ひとつでも間違えると走りのリズム全体が崩れる難しさを持っている。

天候の変化に伴う気温の急変にも要注意だ
もうひとつ考慮すべきは天候。雨によりドライからウエットに変わるだけでなく、気温が急速に変化する可能性がある。 昨年の予選時の路面温度が17度だったのに対し、レースでは40度に達した。

タイヤ戦略は1ストップが主流になると思われるが、このコースはピットストップロスが小さいこともあり、気温が上がった場合は2ストップをとるドライバーも出ててくるだろう。

タイヤを供給するピレリは、カナダGPについて「ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットはオーバーテイクのチャンスが豊富にある、ハプニングやサプライズ満載のサーキットです。昨年と同様、C3、C4、C5 というラインナップで最も柔らかい3つのタイヤを供給します。 ふだんは公園として使われるサーキットは、週末にかけて高度なトラックの進化が見られます。 コースは6つの左ターンと8つの右ターン、3本のストレートで構成されます。 連続するコーナーで頻繁に方向を変え、ブレーキをかけ続けるため、長いストレートがありますが平均速度は比較的低くなります。レースでは主にミディアムとハードコンパウンドが使われることになるでしょう」と分析している。

さて2023年はどんなレースとなるのか。第9戦カナダGPは6月16日13時30分(日本時間17日02時30分)から始まるフリー走行で開幕する。

2023年F1第9戦カナダGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:6月16日13時30分~14時30分(日本時間17日02時30分~03時30分)
フリー走行2回目:6月16日17時~18時(日本時間17日06時~07時)
フリー走行3回目:6月17日12時30分~13時30分(日本時間18日01時30分~02時30分)
予選:6月17日16時~17時(日本時間18日05時~06時)
決勝(70周):6月18日14時~(日本時間19日03時~)

[ アルバム : F1第9戦カナダGPプレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]

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