手軽なドレスアップアイテムとしても人気
車種専用のオーバーフェンダーはアーチ下げ(車高を低く見せる)仕様もあり” エクステリアのカスタムメニューの中でも、ボディ・イメージを大きく変えることができるオーバーフェンダー。その名の通りフェンダーを外側に大きく張り出す形状の後付けパーツだ。ワイドなタイヤ&ホイールを履くために用いるレーシングパーツとして進化してきた経緯があるが、今ではスポーツテイストのドレスアップに用いられるカスタムパーツとなっている。
1970年代全盛! オーバーフェンダーで高性能を主張した国産スポーツカー5選
また、タイヤはボディより外側に出る(いわゆるハミタイ)ことが禁止されている。そのためワイドタイヤを履く場合には必然的にオーバーフェンダーが必要になる。 ところでオーバーフェンダーにはいくつかの法的なシバリがあるのをご存じだろうか?
そのひとつが全幅。車検証に記載されている全幅に対して、オーバーフェンダーを取り付けた場合に20mm以上全幅が広くなると構造変更が必要になる。逆に言うと片側10mm未満のオーバーフェンダーであれば構造変更は不要だ。 全幅が20mm以上ワイドになるオーバーフェンダーの場合で、もうひとつ注意したいのが5ナンバー、3ナンバーなどで規定されている最大の全幅。5ナンバー(小型自動車)は全幅1770mm以内と定められているので、オーバーフェンダーを取り付けて、それを越える場合は3ナンバーになってしまうことも知っておこう。
そんなオーバーフェンダーはドレスアップ効果が高いカスタムアイテムと言えるだろう。ひとつの理由がワイドホイールを履くことができる点だ。ノーマルフェンダーに比べてディープリムのホイールが選べる点からも、足もとのドレスアップの可能性が広がる。
また近年多くの車種に用意されているローフォルムフェンダーは、フェンダーアーチを下方向に伸ばす形状で、フェンダーアーチとタイヤの隙間をフェンダーで隠すことができる。そのためヘビーロワードをすることなく、低さを演出できる。乗り心地と低く構えたフォルムを同時に実現できる手軽なアイテムとしても人気だ。
さまざまなデザインやサイズのパーツが用意される
オーバーフェンダーにはいくつかのタイプがある。そのひとつがワークスオーバーフェンダーと呼ばれるタイプ。フェンダーアーチに沿って急激に膨らませるメリハリの付いたデザインや、ビスやリベットを使ったワイルドな固定方法(ダミーの場合もあり)を採用している点が特徴。
’70年代のグラチャンマシンをルーツとしたデザインでもあるため、ネオクラシック路線のカスタム車両でももてはやされる傾向のデザインだ。 さらにオーバーフェンダーには細かなデザイン処理を施す場合もある。フェンダー後方にエアアウトレットを設けるなど、レーシングマシンやハイパフォーマンスマシンが採用するデザインをそのまま取り入れるケースもある。
変わったところでは、はみ出したタイヤを隠すだけのソフト素材で作られるフェンダートリムと呼ばれるパーツも存在する。用途や好みのデザインをチョイスすると良いだろう。
また、一般的なオーバーフェンダーはFRPなどの樹脂パーツを用いるケースが多いが、ノーマルフェンダーをメタルワークでたたき出して、膨らみを持たせるカスタム手法もある
サイドボディをカスタムする大型パーツとして用意されるのがブリスターフェンダーだ。オーバーフェンダーのようにホイールアーチを膨らませるのではなく、サイドボディ全体のフォルムを膨らませてフェンダー形状を作るのがブリスターフェンダーの特徴。
サイドボディ全体のデザインを変更することができるため個性的なエクステリアを作れる大ワザカスタムのひとつだ。 サイドボディを彩るオーバーフェンダー。さまざまなデザインやサイズのパーツが用意されるので、好みのアイテムを選んで愛車をドレスアップしよう。
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みんなのコメント
あと間違えやすいのはフェンダーから10mmはみ出していいのはタイヤ(ゴム)だけでホイールははみ出し不可だから注意。