日産自動車は2023年10月11日、新たな車中泊のカタチを提案するモデルとして、「キャラバン MYROOM」を発表した。同時に先行して販売する期間限定の特別仕様車「キャラバン MYROOM ローンチエディション」の注文受け付けを開始した。ローンチエディションの価格は595万8700~714万100円。2トーンカラーが2023年12月末、モノトーンカラーが2024年1月末まで受注し、デリバリー開始は2024年上旬を予定する。
キャラバン MYROOMは、2023年で50周年を迎えたキャラバンをベースに、後部エリアを車中泊が可能なベッドを展開できるように仕立てたもの。
旅する「お気に入りの部屋」
昨今、キャンピングカーを利用してアウトドアレジャーを楽しむ人が増えている。さまざまなタイプのキャンピングカーがあるなかで、より手軽に導入できるのがキャラバンなど1ボックスタイプの車両の荷室エリアに、ベッドキットなどを架装した車中泊仕様。日産がその需要に目を付け開発したのが今回のキャラバンMYROOMだ。
ただ、車中泊仕様の車両を利用する人にも、キャンプの延長線上で車中泊を楽しむキャンプ好きタイプや、車内を自分仕様にカスタムして楽しむDIY好きタイプ。旅行が好きで、その手段の1つとして車中泊を楽しむ旅好きタイプなどがあり、車両装備などに求めるものもそれぞれで違ってくる。今回のMYROOMでは特に旅を楽しみ、自分のペースを大切にして非日常感を味わうことを求める旅好きタイプのニーズを想定しているという。
キャラバン MYROOMは「MYROOM into the nature」をコンセプトに、自分のお気に入りの部屋ごと自然の中に持ち込んでリラックスできるクルマを目指して開発。出かけた先でもまるで家にいるように落ち着ける空間に仕立てられている。
インテリアは木目をふんだんに使うことで、“クルマの内装感”のないシンプルでミニマルなデザイナーズホテルのようなしつらえとなっている。ベッドとテーブルを組み合わせることで、リビングルームモードやベッドルームムード、ダイニングルームモードなど、多彩なアレンジで旅を楽しめるのだ。
部屋感がハンパない
今回取材したのは、キャラバン MYROOMに先行して発売する同ローンチエディション。MYROOMに設定するさまざま専用オプションを標準装備した全部盛りで、まさにMYROOMを堪能し尽くせる仕様(下のおもな装備を参照)。
内装は明るい色調の木目調パネルがサイドとフロア、ルーフに貼られており、横基調の木目で統一することで安定感と広がり感が演出される。
2列目シートおよびベッドボードにはヘリンボーン生地を用い、シンプルながらもリッチな風合いが楽しめる。
遮光性のあるカーテンや木目調ブラインドを閉め、スポットライト照明やルーフサイドの間接照明を点ければ、まるで家の中にいるような空間になる。リヤハッチの目隠しはロールスクリーンで、プロジェクターなどを用意すれば大迫力の映像が楽しめるのだ。
2列目シートは、シーンに合わせて簡単にアレンジできるMYROOM専用の2 in 1シートを採用。移動する際の前向き乗車のポジションと駐車時の後ろ向きポジションを簡単に変えられるほか、ベッドポジションにも展開できる。しかも背面と座面は移動時には乗り心地を追求した程よい硬さのクッション性で、反転時にはソファのような柔らかな座り心地になるというこだわりよう。ちなみにベッドモードでは硬めのほうで、ベッドボードとつないでも違和感のない寝心地になる。
車中泊用のベッドは、折りたたみベッド仕様とMYROOM跳ね上げベッド仕様の2タイプを用意。MYROOM跳ね上げベッドはワンアクションでベッドを展開できる。手を離しても急に倒れることのない抵抗機構付きなので手を挟む心配がない。
折りたたみベッドは2分割のボードによりアレンジの自由度が高く、スライドテーブルを挟んで向かい合って座るベンチとしても使える。収納時は折り畳んでサイドパネルにバンドで固定する。
また、好きな位置で固定できるスライドテーブルを備えるので、用途に合わせて活用できる。バックドア開口部に固定して収納できる。
リビングルームモードにして、柔らかなソファに腰をかけると、横基調の木目の視覚効果か実際よりも広々とした空間に感じられる。ルーフサイドの間接照明も雰囲気たっぷりだ。そして、まるで大木の幹をくり抜いたその中にいるような、不思議な包まれ感をおぼえた。バックドアを開ければ大自然の中に部屋ごと飛び込んだのか?と錯覚してしまうほどのマイルーム感を、きっと味わえるはずだ。
このほか、後部エリアに100Vコンセントを装備。ポータブルバッテリーなどを接続すれば車両の電源を使用せず照明などが使えるほか、スマートフォンなどの充電もできる。また、オートキャンプ場などでAC100V外部電源から電気を供給すれば、ポータブルバッテリーへの充電も可能だ。
ローンチエディションにはカーテンと同じ生地で作られた「キャラバン MYROOM」オリジナルクッションも付属している。
エクステリアは主張しすぎない道具感
エクステリアは、フロントグリルやドアハンドル、ドアミラー、スチールホイールなどをブラックの専用パーツとすることで、外観の印象を引き締め、適度な道具感を持たせることでシンプルモダンなインテリアとの親和性を高めている。
リヤクオーターウインドーとバックドアには専用ステッカーも用意する。
ボディカラーはMYROOM専用のサンドベーシュ/ホワイトの2トーンのほか、ステルスグレー、ピュアホワイトパール、ミッドナイトブラックの計4色をラインアップ。
ローンチエディションはグランド プレミアムGX(ロング・標準幅・標準ルーフ)をベースに仕立てられる。パワートレーンは2Lガソリン(2WD)と2.4Lディーゼルターボ(2WD/4WD)から選べる。
MYROOMの世界観を存分に感じられる充実装備のローンチエディション。期間限定の特別仕様車なうえに、計画台数に達すると受注が終了するようなので気になる人は早めに動いたほうがいいだろう。
[キャラバン MYROOM ローンチエディションの価格]
〈MYROOM跳ね上げベッド仕様〉
4WD・2.4Lディーゼルターボ・7速AT…714万100円
2WD・2.4Lディーゼルターボ・7速AT…680万2400円
2WD・2Lガソリン・7速AT…613万4700円
〈折りたたみベッド仕様〉
4WD・2.4Lディーゼルターボ・7速AT…696万4100円
2WD・2.4Lディーゼルターボ・7速AT…662万6400円
2WD・2Lガソリン・7速AT…595万8700円
[キャラバン MYROOM ローンチエディションのおもな装備]
(ベース車両:キャラバン グランド プレミアムGX)
*はMYROOM ローンチエディションに標準装備されるもの(MYROOMではオプション)
■エクステリア
・サイドターンランプ付き電動格納式リモコンドアミラー(ブラック)
・ブラックスチールホイール
・ブラックセンターキャップ
・フロント/リヤ ブラックバンパー
・ブラックスライドドアレール
・ブラックインレットグリル
・ブラックドアハンドル
・ブラックグリル
・ブラックバックドアフィニッシャー
・AC100V 外部電源入力システム*
・ワンタッチ-オートスライドドア〈助手席側〉(挟み込み防止機能付き)
・MYROOMステッカー[ディーラーオプション]
■インテリア
・セカンドシート:2in1シート、分割調節式ピロー(2個)
・シート地:ツイード調織物/合皮コンビ〈セカンドシート〉
・木目調サイドトリム
・バックドアトリムボード(木目調)
・木目調フロア
・折りたたみベッド
・スライドテーブル(脱着式)
・サイドボックス(右側・左側)
・車内カーテン〈1列目シート後ろ、2列目シート両側〉*
・停車時換気システム
・ウッドブラインド*
・ロールスクリーン*
・ルーフサイド間接照明*
・木目調ルーフパネル(スポット照明付き)*
・AC100V 出力コンセント*
・後席シートベルト非着用時警告灯&警告音
・MYROOM跳ね上げベッド[架装オプション]
・ポータブルバッテリー from LEAF[ディーラーオプション]
〈文=ドライバーWeb編集部・兒嶋 写真=安田 剛/ドライバーWeb編集部〉
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