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【マクラーレン アルトゥーラ試乗】長く待った甲斐がある完成度とはなにか

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【マクラーレン アルトゥーラ試乗】長く待った甲斐がある完成度とはなにか

マクラーレンが次世代の電動化のベンチマークとして登場させた自身初のプラグインハイブリッドは、すべてをゼロから開発したスーパーカーである。(Motor Magazine 2022年12月号より)

エンジンとモーターとの協調で刺激的な走りを提供
スーパーカーメーカーであるマクラーレンにとっても、電動化は避けられないテーマであり、その現在の最適解が、PHEVのアルトゥーラだろう。この「すべてをゼロから開発した新しいスーパーカー」の試乗機会を得た。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

バッテリー残量があったのでまずはモーター(EVモード)で走り出した。運転ポジションやハンドリングからスポーティな印象はあるが、それが他の電動化スーパーカーと大きく違うかというとそ
こまでは感じられない。モーター特有の走行フィールはあるのだが、やはりここで差別化、マクラーレンらしさを表現するのは難しいのだろう。

しかし、エンジンがかかると、スーパーカーらしさが一気に顔を出す。クルマとの対話が濃密になるのだ。これはPHEVだが1498kg(DIN値)に抑えた車両重量がかなり効いている印象だ。エンジンとモーターの協調でダイナミックな走りの純度が上がり実に刺激的なスーパーカーに変身する。

マクラーレンらしさとはなんぞや、を探すのもまた愉し
バッテリー残量が残っていてもドライブモードをSPORTにして、ついエンジンを回したくなる。高回転になるほど刺激的なV6サウンドが背後から聞こえてくると、やはりエンジン車は聞かせるサウンドも重要だと再認識した。

搭載するのは、最高出力585ps、最大トルク585Nmを発生するV6ツインターボエンジンで、これに95ps/225Nmのモーターが組み合わされる。システム出力&トルクは680ps&720Nmである。

アルトゥーラにはライバルも多く、2000~ 3000万円台では、フェラーリ296GTBやランボルギーニウラカン、マセラティMC20がいる。ここで選ばれるには差別化が必要だ。つまりマクラーレンらしさ、である。それは運転する愉しさだろう。

今回は、試乗時間も限られており、実力の片鱗しか見られなかったが、別の機会があれば、この新しいスーパーカーの魅力をもっと感じられるかもしれない。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)

■マクラーレン アルトゥーラ主要諸元
●全長×全幅×全高:4539×1913×1193mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1395kg(乾燥重量)
●エンジン:V6OHCツインターボ+モーター
●総排気量:2993cc
●最高出力:500kW(680ps)/7500rpm
●最大トルク:720Nm/2250rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:MR
●燃料・タンク容量:プレミアム・66L
●WLTCモード燃費:00.0km/L
●タイヤサイズ:前235/35R19、後295/35R20
●車両価格(税込):2965万円

[ アルバム : マクラーレン アルトゥーラ試乗 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • マクラーレンのコックピットってシンプル過ぎてワクワク感に欠けるよな、これがマクラーレンらしさなのかもしれないが
  • 296は3000万円台では厳しいと思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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