この12月中旬にもシーズン最終戦を終えていたアルゼンチン最高峰のFFツーリングカー選手権TC2000にて、来季2025年に向け早くも体制確定の動きが具体化。ディフェンディングチャンピオンとしてシリーズ連覇を決め、自身4度目のタイトルを獲得したリオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が、長年在籍してきたルノー陣営を離れ、ホンダへの“電撃復帰”を表明。
来シーズンもファクトリー指定チームを担う組織として、日本でもドライバーとして活動した経歴を持つセバスチャン・マルティノ率いるYPFホンダRVレーシングに加入し、2024年創設の中南米ルーキーカップ登録でタイトルを獲得した息子ティアゴ・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)とともに『ホンダZR-V』をドライブすることが決まっている。
こちらも“セダン時代”最終戦はトヨタ陣営が予選から躍動。ロッシが最後の勝者に/TC2000最終戦
隣国ブラジルのSCBストックカー・ブラジル“プロ・シリーズ”と同様、南米が誇るハイテクFFツーリングカー選手権のTC2000も、従来より段階的な次世代モデルへの移行を表明しており、すでに新型SUVモデルの開発テストが進行。
小型クーペSUV『フォルクスワーゲン・ニーヴァスSUV』をベースとした先行開発車両“プロトタイプ001”に続き、シボレー陣営のYPFエライオン・オート・プロ・レーシングが走らせる『シボレー・トラッカー』や、ホンダの『ZR-V』、そして最終戦でのテストに姿を現した『トヨタ・カローラクロス』の投入が予定されており、ともに500PS級の“直列5気筒”直噴ターボエンジンを搭載したSUVツーリングカーが導入される。
シリーズ46年の節目となる“セダン最終戦”を終え、改めてホンダ・モーター・アルゼンティーナのコマーシャルマネージャー兼公式競技チームマネージャーを務めるビクトル・プルヴォストは、登録名のYPFホンダRVレーシングの名称こそ正式確定前であるものの、来季シリーズへの『ホンダZR-V』投入を宣言していた。
そのホンダ陣営にて、かつて6年間に渡って主役として活躍した経歴を持つ父リオネルは、改めてそのブランドへ“カムバック”することを表明。2006年から2011年までホンダから参戦し、合計63戦に出場して18回の表彰台を獲得した在籍中、わずか5勝と2回のポールポジションに留まった歴史を「再始動する」決意を固めた。
また2024年がフルシーズン初年度だった米国ダラス生まれのティアゴは、タイトル争いにおける父親のライバルのひとりとして目覚ましい活躍を演じ、計4勝を記録して年間2番目に多い勝者として、総合ランキングでも3位を記録している。
そんな2024年最終戦の舞台となった同国エントレ・リオス州のシウダード・デ・コンコルディア・アウトドローモでは、前述のとおり『トヨタ・カローラクロス』が初めての合同テストに参加し、これにより3台の新型SUVツーリングカーが南米の舞台で一緒にローテーションする初めての状況が整えられた。
このセッションに参加したドライバーは、王者リオネルとティアゴの親子を筆頭に、シボレー陣営YPFエライオン・オート・プロ・レーシング所属のダミアン・フィネンチ(シボレーYPFクルーズ)、トヨタ・ガズー・レーシング・YPFインフィニアのマティアス・ロッシとマルセロ・チャロッキ(トヨタ・カローラTC2000)ら12名で、エンジニアが新開発の直列5気筒直噴ターボエンジンと、空力負荷の両方の挙動とアップデートに関するデータを取得するべくプログラムが組まれた。
注目の『トヨタ・カローラクロス』に関しては、その初号機製造を陣営内サテライトのコルシ・スポーツが担当し、この3モデルともテストする機会を得たファクンド・アルドリゲッティは「コンコルディアで起こったことは非常に良いことだった」と、その印象を述べた。
「カローラクロスの製作には大変な苦労があったようだね。3車種それぞれを異なるルートでドライブする機会があり、各車の印象を知ることができた」と、かつてはトヨタで過ごし、今季はルノー陣営で戦ったアルドリゲッティ。
「このSUVたちはともに良い印象を与えてくれたが、明らかに開発中であるため、今後は次第に同様の動作をし始めるだろう。各モデルにはそれぞれの長所があるが、なかでも驚かされるのは彼らのコーナリングスピードだよ」
そのカローラクロスの製造に携わったフランコ・オガラも「3台目のSUV車両がコース上にあるのを見るのはユニークだった」と初号機の合同テスト参加に手応えを得る。
「我々は自分たちが正しい道を進んでいることを知っている。朝から晩まで気の遠くなるほど長い1日がたくさんあったが、チームは優秀なメンバーに恵まれ、また1台のSUVをコースに送り出すことができた。このカローラクロスがコンコルディアにあるのはとてもうれしいね」
そして、現在は2台の『ホンダZR-V』製造を進める前出のプルヴォストも、ライバル陣営3台のSUVがテストを進める状況を興味深く見守ったという。
「私はリオネル・ペーニャと一緒にツアーする機会があったが、実際、現場で見て感じて、とても印象的でユニークなものだった。コンコルディアでの特別な1日と、これらの車両が持つパワーは、サーキットを走るたびに顕著に表れるね。あとはソフトコンパウンドの影響もあるだろうが、コーナリングスピードもSUVとしては並外れている。搭載されているエンジンも非常に素晴らしいし、ストレート加速時のサウンドは独特だね」
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