現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > F1シンガポールGP決勝:ハミルトン、盤石のレース運びで今シーズン7勝目。ベッテルを突き放す

ここから本文です

F1シンガポールGP決勝:ハミルトン、盤石のレース運びで今シーズン7勝目。ベッテルを突き放す

掲載 更新
F1シンガポールGP決勝:ハミルトン、盤石のレース運びで今シーズン7勝目。ベッテルを突き放す

 F1第15戦シンガポールGPの決勝レースが行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが今シーズン7勝目、通算69勝を挙げた。

 スタート時のタイヤ戦略は、トップ10とトロロッソの2台がハイパーソフトタイヤ、ランス・ストロール(ウイリアムズ)がソフトタイヤ、それ以外のドライバーがウルトラソフトタイヤとなった。

”魔法の1周”PPのハミルトン、超絶ラップは「自分でも信じられない」/シンガポールGP予選

 スタートを決めてホールショットを奪ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の蹴り出しも良かったが、ターン1で前に出たのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。だがベッテルはターン7手前のストレートでフェルスタッペンを捉え、2番手に浮上した。

 後方ではフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)やカルロス・サインツJr.(ルノー)、ピエール・ガスリー(トロロッソ)らがポジションを上げることに成功していた。

 しかしその一方で、レーシングポイント・フォースインディアのセルジオ・ペレスとエステバン・オコンがターン3出口で同士討ちをしてしまった。オコンは弾き飛ばされるような格好でマシンのサイド側からウォールにヒットしてしまい、ここでレースを終えた。なお彼らの接触はお咎めなしとなっている。

 コース上に残されたオコンのマシンを回収するため、早くもオープニングラップでSC(セーフティカー)が導入され、5周目にリスタートが切られた。

 各車タイヤの保ちを気にしてか、序盤は順位変動のない時間帯が続いた。トップのハミルトンはタイヤが厳しいと無線で訴えつつも、10周を過ぎた辺りからペースを上げてファステストラップを連発。この頃には雨がぱらつく様子も見られたが、レースに影響を及ぼすことはなかった。

 上位陣の中で最初に動いたのはベッテルで、14周目の終わりにピットイン。ウルトラソフトタイヤに交換し、7番手でコースに戻った。これに反応してハミルトンも2周後にピットへ向かい、ソフトタイヤに交換してベッテルの前でコースに復帰した。

 彼らに続いてバルテリ・ボッタス(メルセデス)、フェルスタッペンもソフトタイヤに交換。フェルスタッペンはペースの上がらないベッテルの前に出ることに成功し、事実上の2番手に浮上した。先行を許したベッテルは、無線でウルトラソフトタイヤでは最後まで保たないことを伝えた。これを聞いてか22周目の終わりにタイヤ交換を行ったキミ・ライコネン(フェラーリ)は、ソフトタイヤに履き替えた。またレースの折り返しを前に、スタートからハイパーソフトで走り続けたガスリーやダニエル・リカルド(レッドブル)らがウルトラソフトに交換した。

 13番手を争っていたペレスとセルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)だったが、34周目にペレスがシロトキンをオーバーテイク。だがペレスは、抜きざまにシロトキンの方へステアリング切って接触してしまった。見方によっては故意とも取れるこの動きでペレスはダメージを負い、緊急ピットイン。この件については、ペレスにドライブスルーペナルティが科された。

 トップを快走していたハミルトンだが、徐々に増え始めた周回遅れのマシンを処理している間にフェルスタッペンの接近を許してしまった。周回遅れの集団の中ではシロトキンがブレーキをロックさせた際にグロージャンと接触しかけた。これに詰まったハミルトンの背後にまでフェルスタッペンが迫ったが、この集団を抜けたハミルトンは瞬く間にギャップを築いた。

 だがフェルスタッペンも負けじとペースを上げてハミルトンを追いかけるが、ハミルトンもそれに反応してタイムを上げる余裕を見せた。その後ろではトップ6の中で最後にタイヤを交換したリカルドがペースを上げ、5番手のライコネン、4番手のボッタスが絡んだ三つ巴の4番手争いを繰り広げた。

 ハミルトンとフェルスタッペンは自己ベストタイムを更新し合いながらレース終盤を迎える。ハミルトンにはまだ余裕があるのか、1分42秒台の自己ベストタイムを記録。フェルスタッペンは追いつかないとプッシュを諦めたのか、両者の最終的なギャップは8秒に。ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで今シーズン7勝目を挙げた。3番手のベッテルは最後までタイヤを保たせ、表彰台を獲得した。ただ、ハミルトンとのポイント差は40ポイントまで広がってしまった。

 熾烈な4番手争いは最後まで順位は変わらず4位がボッタス、5位がライコネン、6位がリカルドとなった。

 トップ3チーム以降で最上位の7位に入賞したのはアロンソだった。予選後のコメント通りの7位で、今シーズン4度目の7位入賞を達成した。8位がサインツJr.、9位がシャルル・ルクレール(ザウバー)、10位がニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)となった。トロロッソ・ホンダはガスリーが13位、ブレンドン・ハートレーが17位となった。

こんな記事も読まれています

BMWモトラッド、「自動シフトアシスタント」発表
BMWモトラッド、「自動シフトアシスタント」発表
レスポンス
【BMW Motorrad】最新ギア&ガーメントを紹介!アプリと同期できるナビ、春夏用の通気性がいいジャケットなど  
【BMW Motorrad】最新ギア&ガーメントを紹介!アプリと同期できるナビ、春夏用の通気性がいいジャケットなど  
モーサイ
気にしたことなかったかも…信号機の電気代っていくら?
気にしたことなかったかも…信号機の電気代っていくら?
月刊自家用車WEB
マツダの「2シータースポーツカー」何が魅力? めちゃ楽しいMT搭載&軽量オープンがスゴい! 登場35年も変わらない「楽しさ」とは
マツダの「2シータースポーツカー」何が魅力? めちゃ楽しいMT搭載&軽量オープンがスゴい! 登場35年も変わらない「楽しさ」とは
くるまのニュース
トヨタ新型「“最小級”ミニバン」発表! “大胆”顔&5速MT設定もアリ! アンダー250万円の「ルミオン」印に登場
トヨタ新型「“最小級”ミニバン」発表! “大胆”顔&5速MT設定もアリ! アンダー250万円の「ルミオン」印に登場
くるまのニュース
2024年初出走のソルド「マシンに戻れてとても嬉しい」/WRC第5戦ポルトガル 事前コメント
2024年初出走のソルド「マシンに戻れてとても嬉しい」/WRC第5戦ポルトガル 事前コメント
AUTOSPORT web
自転車のマナー最悪! 2026年までの導入じゃ遅すぎる! 反則金を支払う青切符の導入を早くせよ! 
自転車のマナー最悪! 2026年までの導入じゃ遅すぎる! 反則金を支払う青切符の導入を早くせよ! 
ベストカーWeb
カワサキ「Z900RSカフェ」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Z900RSカフェ」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
新車購入時、「欲しいクルマ」「高く売れるクルマ」どちらを選ぶべきか? 人気中古車高騰のいま考える
新車購入時、「欲しいクルマ」「高く売れるクルマ」どちらを選ぶべきか? 人気中古車高騰のいま考える
Merkmal
イジりすぎてもはや原型がわからん! [フルモデルチェンジ]が凶と出た!! やらかしカー4選
イジりすぎてもはや原型がわからん! [フルモデルチェンジ]が凶と出た!! やらかしカー4選
ベストカーWeb
魅力的な電動スポーツカーだ!!! 伝統の[MG]から復活への回答!! ゲームの世界から誕生した2シーターオープン[サイバースター]日本メディア初試乗!
魅力的な電動スポーツカーだ!!! 伝統の[MG]から復活への回答!! ゲームの世界から誕生した2シーターオープン[サイバースター]日本メディア初試乗!
ベストカーWeb
ロングシートは二段ベッドにもなる! 大人数で楽しめるトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
ロングシートは二段ベッドにもなる! 大人数で楽しめるトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[新型ムーヴ]発売まだなん!? 発売するなら[N-BOX]窮地か!? だってスライドドアだし軽最強の先進装備なのよ
[新型ムーヴ]発売まだなん!? 発売するなら[N-BOX]窮地か!? だってスライドドアだし軽最強の先進装備なのよ
ベストカーWeb
1本になったりしたけど…21世紀の技術をもってしてもダメ!? ワイパーは未来永劫今のままなの!?!?
1本になったりしたけど…21世紀の技術をもってしてもダメ!? ワイパーは未来永劫今のままなの!?!?
ベストカーWeb
バニャイア、一歩先を見据えて別セッティングに集中「低グリップのトラックに焦点を当てた」/MotoGPヘレステスト
バニャイア、一歩先を見据えて別セッティングに集中「低グリップのトラックに焦点を当てた」/MotoGPヘレステスト
AUTOSPORT web
悲願のF1初優勝。レースマネジメントに長け「成熟した」ノリスをマクラーレン代表が手放しで称賛
悲願のF1初優勝。レースマネジメントに長け「成熟した」ノリスをマクラーレン代表が手放しで称賛
AUTOSPORT web
海外からも注目のファンイベント「ルノーカングージャンボリー2024」10月27日開催
海外からも注目のファンイベント「ルノーカングージャンボリー2024」10月27日開催
グーネット
激変の空力パーツにも「変わらないと感じた」と中上。ホンダ勢4人に不評のバイクの次の一手は/MotoGPへレステスト
激変の空力パーツにも「変わらないと感じた」と中上。ホンダ勢4人に不評のバイクの次の一手は/MotoGPへレステスト
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村