第104回インディ500の予選1日目が行なわれ、ポールポジションを争うファスト9・シュートアウトに進出するドライバーが決定した。
アテンプトと呼ばれる4周連続のアタックを行ない、その平均タイムでポジションを争うインディ500の予選。まずはくじ引きで決められた順番に、各車が最初のアテンプトを行なった。
■インディ500:ファストフライデーはアンドレッティ首位。佐藤琢磨8番手、ホンダ勢がトップ10に9台
トップバッターとしてレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのグレアム・レイホール、その後チームメイトの佐藤琢磨が続けてアテンプト。レイホールは4周平均230.822mph(時速371.472km)、佐藤は230.792mph(時速371.424km)と好タイムを記録した。
それを上回る速さを見せたのは、プラクティスから好調のマルコ・アンドレッティを含む、アンドレッティ・オートスポーツ勢。マルコ・アンドレッティが231.351mph(時速372.323km)でトップに立つと、ライアン・ハンター-レイ、アレクサンダー・ロッシ、ジェームス・ヒンチクリフが続いた。
現地時間11時からスタートした予選は各車が最初のアテンプトを終えた後、午後4時まで時間の許す限り、希望するドライバーがアテンプトを行なうことができるという形式だ。
午後になって気温が上がったこともあり、2度目以降のアテンプトでタイムを上げたドライバーは多くなかったが、その例外のひとりがスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)だった。
彼は3度目のアテンプト1周目に、マルコ・アンドレッティ以外出せていなかった232mph台のラップを記録。ターン3でわずかにスライドする場面もあり、4周の平均タイムでは5番手となった。ディクソンは予選終了間際にも再度アテンプトし、トップ4に食い込むこともできそうな速さを見せたが、3周目を終えてピットに戻った。
コルトン・ハータ(アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー)はトップ9に入るべく、2度アテンプトしたものの逆転はならず10番手止まりだった。
シボレーエンジン勢唯一のファスト9進出となったのはリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)。レイホール勢に続き、3番目という早いタイミングでアテンプトしたことが幸いしてか、6番手となった。
アレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング with チーム・ゴウ)もルーキーながらファスト9進出に成功。レイホール、佐藤は最初のアテンプトで出したタイムでファスト9進出を決めている。
フェルナンド・アロンソ(アロー・マクラーレンSP)はプラクティスでは上位につける走りを見せていたが、予選では振るわず26番手に終わった。
チーム・ペンスキーの4台にとっても良い予選とはならず、ジョセフ・ニューガーデンの13番手が最上位。ウィル・パワーが20番手、インディ500連覇を目指すシモン・パジェノーが25番手、インディ500での4勝目を目指すエリオ・カストロネベスが28番手と苦しんだ。
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