発表されるやいなや、その超個性的なスタイリングが話題となったホンダ ZR-Vがついに日本国内でも公開された。本来は2022年秋発売の予定だったが、残念ながら2023年春へと延期されてしまった。
そこで今回はZR-Vの用品装着車のスタイリングをご紹介しよう! ホンダアクセスが開発した純正アクセサリーパーツによってさらに引き立てられたZR-Vのデザインにご注目あれ!
むむ! ホンダZR-Vに新グレード誕生か!? 個性が際立つ純正アクセサリー装着車 !!
文・写真/池之平昌信
■ホンダ ZR-Vに早くも各種ドレスアップパーツが!
デビュー直後の新型SUV、ホンダ ZR-Vに早くも各種ドレスアップパーツが登場した。パーツ装着車をさっそく拝見!
ヴェゼルより大きく、CR-Vより小さいという絶妙のサイズ感で発売となるホンダの新型SUV、ZR-V。
なかなかインパクトのあるデザインであることは確かだが、それをホンダ直系のカスタムメーカーであるホンダアクセス社はどう料理したのか。
商品企画部の苗代圭一郎さん(チーフエンジニア)と佐藤友昭さん(スタッフエンジニア)にハナシを伺いながらクルマをじっくりと見せてもらった。
まずはリアまわりから。けっこう暗くしてある室内で、ボタンを「ピッ」っと操作して電動テールゲートが開いた直後、「おおおーーっ」とおじさん(筆者)が感嘆してしまったのは「リアパネルライニングカバーイルミネーション」。
開いたことに連動して左右ふたつの細長いLED灯がつくだけではない。パラパラパラと「流れる照明」状態なのだ。正式には「シーケンシャル点灯タイプ」というらしい。
写真ではわかりにくいが手前の白い部分がリアパネルライニングカバーイルミネーションだ
暗い立体駐車場や夜間に実用的に役立つだけではない。友人知人を送迎して荷物の積み下ろしするためにテールゲートを開けるケースはけっこう多い。その時に「え? なにこれ! すごい!」と驚かれること間違いなし。某遊園地のエレクトリカルパレードみたいで楽しい気分になる、不思議な照明だ。
続いて助手席のドアを開けると目に飛び込んでくるのはZR-Vのロゴが青白く光る「サイドステップガーニッシュ」。
フムフムこれは普通に光るのか……と思った瞬間、なんと今度は中央の文字部分から両脇へと「別れて流れる照明」だ。これまたシーケンシャルタイプということなのだが、これはさっきと違ってなんだかちょっとエッチな感じがすると思うのは自分だけだろうか。
そしてドアを開けると……それは確信へと変わる。「パドルライト」が、足もとを端に広く照らすだけではなく、そこに立体的に見えるガイドラインのようなものが入っていて、「さあ、こっちへおいで~」と艶やかな世界にいざなっているかのようなのだ。
考えてみて欲しい。駅や店舗、職場などに大切なヒト(彼女?)を暗くなってから迎えに行く。
彼女がドアノブに手をかけると、足もとや右足をステップインする場所が優しく光る。ハイヒール、スカートでも乗りこみやすい。「素敵なクルマで迎えに来てくれて、ありがとう♪」と自然に思うはずだ……妄想全開! ZR-V!
ちなみに、まったく同じように運転席側も光るので運転者おひとり様でも楽しんでいただけます!
■チーフエンジニアのいちおしパーツはコレ!!
フェイスデザインのアクセントにもなるLEDフォグライト&ガーニッシュ
これらの「魅せるライト」だけでもかなりの満足度なのだが、チーフエンジニア苗代さんはクルマの前方に立つと表情がキリリと変わった。
「実は今回のZR-V用に開発したパーツの中で、この“フォグライト&ガーニッシュ”がイチオシなんです」と言う。
「標準車は空力性能なども鑑みて補助灯用の穴などがありません。ヘッドライトのLED化も進み、フォグライトや補助灯の使用頻度や需要が減ってきたこともあります。しかし、雪国の方をはじめとして、クルマの被視認性をも考えると、つけた時の安心感はけっこう違うと思います。そこで我々は空力性能を落とさないように工夫しながらフォグライトを装着できるように開発したんです」とのこと。
確かにZR-Vはフロントバンパーに当たった風がホイールハウス内に通り抜けて空気の流れ、タイヤの空気抵抗を減らすための構造になっている。
フォグライトをつけたことにより、その空力性能を落としてしまってはよろしくない。ライトのワクとなる黒いパーツのフチから内部の奥へと手指が入っていくほどの「道」があり、それはタイヤの前までつながっていることが確認できた。
ライト自体も小型だが充分な明るさを持っているではないか。そしてライトをつけていない時もフロントグリル、オーバーフェンダー等のクロと統一感が出ていて……要はかっこいい。
点灯時はもちろん消灯時も存在感がある
個人的にはすっきりノメッとしたバンパーよりこっちのほうが好きだ。それでいて安全にもつながるパーツなのだから、きっとつけたくなるはずだ。
そしてこのフォグライトを注文すると、「ブラックエンブレム」「フロントロアースカート」「19インチベルリナブラックホイール」「サイドロアーガーニッシュ」「ロアロアーガーニッシュ」……と外装をグルっと統一したくなるではないか。
それでいて、いかにも「ゴテゴテとハデにパーツ付けまくりました!」感がなく、大人の余裕感すらある「洗練」された雰囲気だ。に、にくい!
外装だけではなく、イルミネーション系にもいえることだが、実用性だけでなく購入したことの満足度まで考えられていることがビンビン伝わってくる。
車内に乗り込んでも11.4インチの大型ナビや、前後車内の3カメラのドラレコ、8スピーカーのオーディオシステムとワンランク上の装備が満載。
カスタムパーツというと「やんちゃ」感などが出てしまうものも多いが、これは正反対。「グラマラス&エレガント」をキーワードにデザインされたというZR-Vをセンス良く、華麗にグレードアップされていると感じた。これでヴェゼルに続き大ヒット間違いなし?を予感させるクルマだったのだ!
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