この記事をまとめると
■日本と海外では同じクルマなのに販売台数に大きな開きがあるモデルが存在する
新型になってもやっぱり販売台数トップはN-BOX! 2024年はカローラシリーズが躍進する可能性大
■日本の市場は軽自動車が4割を占めるため世界的にはかなり特殊だ
■日本とアメリカで比較した場合、コンパクトSUVとセダンにおいて販売台数に大きな開きがある
軽自動車が4割を占める日本市場の特殊性
日本での販売はそこそこなのに、海外ではものすごく売れているクルマがある。
その裏には、日本市場の特殊性が関係している。日本市場全体の約4割が軽自動車であり、その軽自動車は日本固有の車両規格。だから、日本市場で海外との比較が可能なモデルは、軽自動車を除いた市場全体の約6割ということになる。
しかも、市場全体の6割のなかでもミニバンの需要が多く、残りがSUV、セダン、クーペというカテゴリーになる。だが、セダンの重要も最近は急激に減少しており、またスポーティ性の高いクーペのモデルラインアップも極めて少ないのが日本市場の実状だ。そして、海外では日本のようにミニバンのシェアはさほど大きくない。
そんな日本での発売モデルのなかで、海外での発売台数と大きな開きがあるモデルがいくつかある。その多くが、世界第2位の自動車生産・販売国であるアメリカに集中している。
背景には何があるのか?
たとえば、自動車販売台数第1位の中国の場合、日本メーカーのラインアップでは中国市場に特化したクルマが多いため、日本市場との比較が難しい。また、欧州市場では日本全体のシェアがあまり高くない。そして東南アジアでは、それぞれの国で市場特性が違い、それぞれの国の市場規模が欧米中ほどは大きくない。
こうした状況のために、アメリカと日本との比較で、販売台数が大きく違うモデルがあるというわけだ。
コンパクトSUVのトレンドが販売台数差をさらに広げた
では、具体的なモデルを、トヨタとホンダそれぞれの2022年実績を基に比較してみよう。
トヨタの場合、その筆頭は「RAV4」だ。日本では3万118台なのに対して、アメリカではその約13倍の39万9941台にも達している。
また、「カムリ」の場合、日本の2021年実績が1万620台なのに対して、アメリカの2022年実績は、その約28倍の29万5201台だった。
次いで、ホンダの場合、「シビック」が日本で8773台にとどまっている一方で、アメリカではその約15倍の13万3932台。だが、これは半導体不足などのサプライチェーンの課題による納車遅れが大きく影響しており、前年2021年実績は26万3787台と日本の30倍近い数字となっている。
また、「CR-V」についても、アメリカは2022年実績で23万8155台、そして2021年実績が36万1271台と、日本では考えれないほどの数をさばいいた。
日本市場の2022年実績で、年間10万台超えは、「ヤリス」(16万8557台)、「カローラ」(13万1548台)、「ノート」(11万113台)、そして「ルーミー」(10万9236台)の4台にとどまっている状況だ。
アメリカ市場の場合、1980年代以降はC/Dセグメントと呼ばれる中小型のセダンが市場の中核にあったが、2010年代以降にはミッドサイズSUVとフルサイズSUVから、コンパクトSUVへのダウンサイジング、または一家族のなかでコンパクトSUVの増車が目立つようになった。
こうしたトレンドはいまも顕在であり、当面の間、「RAV4」や「CR-V」などのモデルは、日米の販売台数差がさらに広がっていくことになるだろう。
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みんなのコメント
特殊な日本と特殊なアメリカを比べたら、当然差は出る
というか国によって事情が違いすぎるので、「世界から見たらどうこう」みたいな表現はそもそも不可能といったほうがいいか