WRC世界ラリー選手権第13戦オーストラリアは11月18日、SS19~24が行われ、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が2018年シーズン初優勝を達成。エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4位に入り、トヨタはシリーズ復帰2年目で1999年以来となる通算4度目のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/総合5位
「素晴らしいシーズンだったし、戦いは激しい接戦だった。少し前まで、6度目のチャンピオンを獲得するのは難しいかもしれないと思っていたけど、僕たちは僕たちは諦めなかった」
WRC:トヨタ、1999年以来のマニュファクチャラーズタイトル獲得。タナクはリタイア、ラトバラがシーズン初優勝
「全力を尽くしたし、僕たちは素晴らしいチームと一緒だった。彼ら全員を誇りに思うし、もちろんマルコム(ウィルソン/チーム代表)の優れた仕事ぶりにも感謝したい」
「この2年で僕たちがともに達成してきたことは本当に特別なことだ。とても誇りに思うよ」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/総合6位
「セブ(セバスチャン・オジエ)とジュリアン(イングラシア/コドライバー)と、チーム全体に対しておめでとうと言いたい」
「彼らがタイトルを獲得できたことを喜んでいる。いつだって簡単なことではないし、できるところでは彼らを助けることができてうれしいよ」
「さまざまな理由から、僕たちのシーズンが望んでいたようにはいかなかったのは確かだ。でもスピードは出ていたし、来年そのことをまた証明するチャンスがあることを期待している」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/リタイア
「このラリーをフィニッシュすることができなかったのは残念だ。でもチームとセブ(セバスチャン・オジエ)、ジュリアン(イングラシア/コドライバー)のことは本当に喜んでいる。彼らはこのチャンピオンシップにふさわしい。誰もが懸命に仕事をしてきたから、この結果が出たのは皆にとってよかった」
「僕としては、今週末は改善したところを見せることができたと思うし、金曜日には良いタイムを出すことができた。週末には、ルーズなグラベルでの走行について学んだし、来年を楽しみにしている。今シーズンで学んだすべてのことを活かせるだろうからね」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合11位
「いろいろな意味で、2018年シーズンが終わることにほっとしている。僕にとって手ごわいシーズンだった。その例として今週末は完璧だよ」
「僕たちは速くて競争力を発揮できていたときもあったのに、純粋に運が悪くて、走りに比べるとリザルトは見劣りするものになってしまった」
「1年を通じて改善してきて、マシンの感触はどんどん良くなった。僕たちはただそれを結果に変えることができなかったんだ」
「それでもファンにとっては素晴らしいシーズンだったし、その一翼を担うことができたのはうれしい。今はこのあとの休暇を楽しみにしているよ。そして(2019年開幕戦)モンテカルロの前にきちんとテストをして、万全な調子でまた戦いに戻る」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/リタイア
「今日はタイトル獲得のために全力を尽くし、リスクも負わなければならなかった。ほんの小さなチャンスでもね。僕たちには失うものは何もなかった」
「SS22のコンディションはとても悪く、僕たちはコーナーで大回りして、木にぶつかってしまった。これで僕のチャンピオンシップは終わってしまった」
「難しくトリッキーな週末だった。望んでいたようなシーズンの終わり方ではないが、こういったことが起きるのもラリーだ」
「チームとアルツェナウのヒュンダイ・モータースポーツの全スタッフに対し、今年もタイトルを争えるマシンを提供してくれたことを感謝している。そしてセバスチャン(オジエ)とジュリアン(イングラシア/コドライバー)に祝意を伝えたい。今年の彼らとの戦いは最高だった」
「優勝するのは一組のクルーだけで、残りは手ぶらで帰らなければならないことは分かっていた。今回、僕たちが不運なクルーだったことは残念だ。WRCにとっても素晴らしいシーズンだった。新たなファンを集めることができたしね」
「これから短い休暇に入り、そして次のシーズンを見据えることにするよ」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合2位
「素晴らしい週末になったよ! シーズンのベストリザルトを出し、もう一度、表彰台に上がることができてうれしい。それに見合う戦いができたと思うしね」
「最後の数ステージでは他のドライバーの不運に助けられたこともあったが、僕たちが勝ち取ったんだと言える。毎年、オーストラリアではひとつずつ順位を上げているから、来年は優勝できるんじゃないかな!」
「週末をとおして、いい戦略を採ることができたし、走行中の感触も良かった。チームと、応援にきてくれた大勢のニュージーランドのファンに感謝している。とても励みになった」
「来シーズンに何が起きるかはまだ分からないけれど、この結果が僕たちの目標を高めてくれるだろう」
■シトロエン・レーシング
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/総合7位
「本当にタフなイベントだった。特に昨日のミスしたせいで、最終日はかなりトリッキーなステージの“掃除役”を務める羽目になったからね」
「そうは言っても、C3 WRCでまたとても良いペースを出すことができたことはポジティブな点だ。特に序盤にね」
●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)/総合3位
「アップダウンのある週末だった。(競技初日の)金曜日はラリーをリードできていた一方で、昨日はステージでの感触があまり良くなかった」
「ラリーGB以来、2カ月という長いブランクの後で復帰するのは簡単なことではなかった。でも今日も僕たちは戦い続けたし、決して諦めず、ライバルたちにプレッシャーを与え続けた」
「今日の僕たちの一貫性と強さは、極端に滑りやすいステージで最終的に報われたよ!」
■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合優勝
「ふたたび勝利を手にすることができて本当にうれしく思う。ひさしぶりの優勝にホッとしたよ」
「今日のコンディションは非常に困難で、いとも簡単にコースオフしてしまうような状況だった。自分は思い通りの結果が得られたが、オット(タナク)があのような事(リタイア)になってしまったのは残念だ」
「最終ステージのスタート前は非常に興奮していたし、神経質になっていたが、マニュファクチャラーズタイトルを獲得できて、本当に素晴らしい気分だ」
「チーム、そして彼らが作りあげたものを心から誇りに思う。全員の努力と懸命な働きが報われたといえるだろう」
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/リタイア
「素晴らしい仕事を成し遂げた、チームの全スタッフを祝福したいと思う。選手権最強のクルマを運転し、最高の人々と一緒に戦えたことをうれしく思う」
「1年を通して凄い戦いが続き、我々はつねにベストを尽くしてきた。今日は非常に泥が多いトリッキーな路面でコースを外れてしまった」
「私自身はこのような形でラリーが終わってしまい残念だったが、結果的に両選手権に大きな影響は及ぼさなかったと思う」
「今シーズンの自分達の戦いには満足しているし、来年も攻めの姿勢で臨むつもりだ」
●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合4位
「今日のコンディションは非常にトリッキーで、運転を心から楽しむことはできなかった。今シーズンのなかでもっとも大変な1日だったかもしれない」
「チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献してシーズンを終えられたのは、私のキャリアにとってとてもいいことだ」
「本当は優勝したかったけど、自分のペースを取り戻せたのは良かったと思う。私たちを支えてくれたチームの全員に感謝するよ」
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