高温多湿のマリーナベイ市街地サーキットで開催されたF1シンガポールGP。決勝レースではハースのニコ・ヒュルケンベルグがレッドブルのセルジオ・ペレスを抑え込んで9位入賞を果たした。
中団グループ最上位の座はアストンマーティンのフェルナンド・アロンソに譲ったものの、ヒュルケンベルグとしては、体力的にも厳しいレースで満足の行く走りができたという。
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「かなり疲れたね。少し体重が減ったというべきか。でも、それがプロスポーツのあるべき姿じゃないかな」
ヒュルケンベルグはSky Sports F1に語った。
「サッカーでもテニスでも、最後の方は選手たちが戦い、もがき苦しんでいる。F1やレースにそうした要素が残っているのは良いことだ。それほど多くはないけど、1年に数回、ここやカタールのようなピークがある」
「今回はバトルがあった。実際、レースを通してプレッシャーに晒され、バックミラーを見ていた。特に第2スティントは、チェコ(ペレス)とのバトルで落ち着かなかったよ」
「僕らはフェルナンドの後ろにいたから、後方乱気流の影響をかなり受けた。それと同時にチェコが僕の後ろにいた……楽じゃなかった。やり遂げられて満足しているよ」
“予選職人”と呼ばれるほど、1発のスピードに定評があるヒュルケンベルグ。オーバーテイクが容易ではないマリーナベイ市街地サーキットでQ3に進出し、アロンソやRBの角田裕毅、フェラーリ勢などを上回る6番手につけたことが、決勝にも活きたと説明した。
「今週末は良かったけど、それは他の人が判断することだ。僕としては満足している。昨日基礎を固めて、それがかなり良かった。今日はクリーンで隙のないレースができたと思う」とヒュルケンベルグは言う。
「もちろん、フェルナンドに1ポジション奪われてしまったのは残念だ。何が起こったのか、もう1度戦略を見直す必要がある。でも、それ以外はもちろん良かったし、前戦から少し満足している」
ヒュルケンベルグの活躍によりハースは2ポイントを獲得。イタリアGP、アゼルバイジャンGPに続いての入賞により、コンストラクターズランキング6番手のRBに3ポイント差の31ポイントまで迫った。
ヒュルケンベルグの走りを、チーム代表を務める小松礼雄も賞賛した。
「2ポイントを獲得できたことは素晴らしかったですし、これで3戦連続入賞です。非常に良いことですし、一貫性があります」
小松代表はチームを介してそう語った。
「今日はニコがとても良い走りをしました。第2スティントでは常にレッドブルのプレッシャーを受けていましたが、彼はミスを犯さず9位でマシンを持ち帰ってくれました」
「2ポイント加算により、残り6戦という状況でRBまでたった3ポイント差です。ウイリアムズとの差もさらに2ポイント開いたので、ミッション完了です」
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