■道路にウインカーのマークが!? なぜ書かれたの?
道路には様々な標識が描かれています。全国で統一された表記はもちろんですが、地域によっては見慣れないものも存在。
そうしたなかで、誰が見てもすぐにわかる「ウインカー」と大きく書かれた道路標示が佐賀県にあります。
この「ウインカー」と大きく書かれた標示は、どのような経緯で作られたのでしょうか。
X(旧Twitter)上で佐賀県のとある道路に「ウインカー」と大きく書かれた標示があると投稿され、一部で話題となりました。
この投稿に対しては「東京や大阪では見たことがない!」や「ウインカーの文字の上のマークは何?」といった声が寄せられ、数多くのいいねやコメントがつけられました。
実際に投稿された写真を見ると、交差点の手前に白い大きな文字で「ウインカー」と書かれており、非常に目立ちます。
この道路標識は2018年12月に、佐賀市の佐賀北警察署前交差点に設置されました。
目を引くこの標識ですが、なぜこのユニークな道路標識が佐賀県で作られたのでしょうか。
ウインカーの標示が設置された背景について佐賀市の担当者は次のように話します。
「この交差点は、ウインカーを出さないクルマが多く、危険であるということが報告されていました。
そこで、他県の事例も参考にしながら、国と協議してドライバーがウインカーを早めに出すように促す取り組みとして『バルーン』と『ウインカー』」の路面標示及び標識設置を行いました」
路上に描かれたウインカーの上にあるマークはバルーン。
このバルーンは、右や左に若干傾いているのですが、「その方向にウインカーを出して」という意味があるようです。
標識の効果について前出の担当者は「多少なりとも、ウインカーを出す人は増えています」とのことでした。
■そもそもウインカーはいつ出す? どんなルールがある?
また、佐賀県警察は地元の交通マナーの問題を「よかろうもん運転」という言葉で表現しています。
「よかろうもん」とは佐賀の方言で「いいじゃないか」という意味を持つのですが、この言葉が運転マナーの悪化を助長してしまうことがあるとされています。
主に「車間詰めてもよかろうもん」「信号守らんでもよかろうもん」「スマホ使ってもよかろうもん」といった意識があるようです。
その中で、住民の中では「ウインカーを出さなくてもよかろうもん」というような特有の地元ルールが生まれてしまったのかもしれません。
佐賀県では、地元特有の運転が問題視されていますが、本来ウインカーを出すタイミングはいつなのでしょうか。
道路交通法では、交差点を曲がるときには右左折の30メートル手前でウインカーを出すことが定められています。
また、車線変更をするときには進路変更の3秒前からウインカーを出すことが決められています。
ウインカーを出さずに交差点を曲がったり進路変更をすると、対向車や自転車、歩行者に接触してしまう可能性が増すので正しいタイミングでウインカーを出すことが求められます。
ちなみに、佐賀県のウインカー標識以外にも、全国にはユニークな道路標識が存在するようです。
例えば、岡山県では「☆合図」というシンプルなワードが道路に描かれているそうです。
こちらも交差点手前に設置されており、ドライバーにウインカーを出すことを促す目的があるそうです。
地域ごとに運転マナーの課題は異なりますが、ユニークな標識による交通安全対策は全国的に広がっているようです。
※ ※ ※
X(旧Twitter)上で話題になっていた佐賀県のウインカー標識は、地元特有の運転ルールを改善する目的で作られたものでした。
地元特有のルールに惑わされず、正しい交通ルールのもとで運転することを心がけましょう。
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