現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > クルマの内装に「デジタル画面」は不要 アナログが一番です 英国記者の視点

ここから本文です

クルマの内装に「デジタル画面」は不要 アナログが一番です 英国記者の視点

掲載 20
クルマの内装に「デジタル画面」は不要 アナログが一番です 英国記者の視点

職人技やデザインのセンスを感じたい

AUTOCARのテスト用車両を自由に使え、20年落ちのクルマを所有する上での一般的な不快感や金銭的負担があるにもかかわらず、筆者は少し傷んだミニ・クーパーSを手元に置いている。

【画像】シンプルに機械装置を楽しめる【ミニ・クーパーS(第2世代)を写真で見る】 全7枚

その理由の一部は実用的かつ義務論的なものだ。ヒースロー空港までいつでも走れるし、客観的なレビュー担当者としては、広報車に全面的に頼って移動するのはかなり疑問だ。

しかし、筆者が今でもミニを愛する大きな理由は、いくらか現代的ではある(エアバッグやスタビリティコントロールを搭載している)ものの、かなりアナログであることだ。クラッチ操作やヒール・アンド・トゥによるシフトダウンを忘れないようにしてくれるし、デジタル画面もほとんどない。

走行距離と燃費の表示用に、ローテクなLCDディスプレイが1つあるが、それだけだ。静寂のオアシスである。

運転していないときは、多くの人と同じように、1日の大半を画面を見つめて過ごしている。画面は便利なものだ。携帯電話のグーグル・マップがなければ、自分がどこにいるのかもわからないだろうし、タイプライターで雑誌の原稿を書いていたら、変な目で見られてしまうだろう。

しかし、まぶしい光や色、凝ったグラフィックは感覚に負荷をかけすぎ、かなりの疲労感を引き起こす。

毎週、銀河をまたぐほどの距離を運転しているにもかかわらず、運転は筆者にとって逃避であり、禅のひとときである。もちろん、カーナビは便利だが、自分がどこに向かっているのかをちゃんと把握しているときには、運転に集中したいと思うこともある。

筆者に必要なのはレブカウンターとスピードメーターの針だけであり、視界の端で踊っているキツネのキャラクター(スマート#1のこと)は必要ない。

デジタル式のインパネにはますますうんざりしている。カスタマイズが可能で、ドライバーが望む情報を表示できるという約束は、ほとんど実現しない。その代わり、明るさが常に不適切な、おかしなスピードメーターが出てくる。

一方、アナログメーターははるかにわかりやすく、職人技やデザインのセンスを感じさせるものが多い。筆者はブガッティの最新の高級玩具トゥールビヨンにはほとんど興味がないが、アナログ時計を思わせるインパネのデザインは素晴らしいと思う。

モーガン・プラスフォーやプラスシックスのドライバー用ディスプレイはデジタル式だが、小さくて簡単に無視できてしまう。一方、中央の大きな丸い計器は、とても特徴的だ。それが、これらのクルマを長距離運転しても不思議なくらいリラックスできると感じる理由の1つだ。

筆者は、昔ながらの雰囲気に完全に傾倒し、画面を完全に廃止してほしいと願っている。

もっと手頃な、画面がほとんどない現代のクルマを例に出そうと必死に考えているが、ケータハム・セブンやその他の超ニッチなものを除いて、思いつかない。キア・ピカントでさえ、スクリーンが2つも搭載されている。

筆者は時計には興味がないが、人々が気にしているものは、装飾的でクラシックなアナログ式である傾向がある。つまり、我々が日常的に使用する機械装置には、そのようなものに対する需要が明らかに存在しているということだ。

画面は便利なので、今後も残っていくだろう。しかし、クルマのインテリアデザイナーは、黒い長方形の後ろに隠れることをやめるべき時が来ている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

思わず商談進めちゃう? シトロエンC3 エアクロス HVへ試乗 7シーターで4.4mの新クロスオーバー
思わず商談進めちゃう? シトロエンC3 エアクロス HVへ試乗 7シーターで4.4mの新クロスオーバー
AUTOCAR JAPAN
スズキが2025年~30年度までの新中期経営計画を発表。日本では2025年度中に2車種のBEVを投入
スズキが2025年~30年度までの新中期経営計画を発表。日本では2025年度中に2車種のBEVを投入
driver@web
日産の最新「ノート」がスゴイ! 世界初の「エンジン制御」&メーカー初の“ボディ”や“安全機能”を搭載! 人気の「コンパクトカー」を支えている革新的技術とは?
日産の最新「ノート」がスゴイ! 世界初の「エンジン制御」&メーカー初の“ボディ”や“安全機能”を搭載! 人気の「コンパクトカー」を支えている革新的技術とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

20件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

90.0150.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

38.075.0万円

中古車を検索
レビューの車買取相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

90.0150.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

38.075.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

あなたの愛車今いくら?