メルセデスAMGのカスタマーレーシング責任者であるステファン・ヴェンドルは、FIA世界耐久選手権(WEC)に新設されるLMGT3クラスについて、エントリー枠を確保するための試みを「期待できない」と語った。
WECは来季から、これまでのGTE車両を使ったクラスに代わり、GT3車両を使ったLMGT3クラスがスタートするが、このクラスへのエントリーはハイパーカークラスに参戦しているメーカーが優先される予定だ。
■レクサス、WECとル・マン24時間レースに参戦へ! フランスの強豪ASPとタッグ、RC F GT3の2台体制
WECのエントリー台数上限の関係から、特にハイパーカークラスに参戦していないメーカーの車両によるLMGT3クラス参戦は、ハードルがますます上がってきている。
ヴェンドルは、メルセデスによるエントリー確保の試みについて、「今のところあまり期待できない」と認めた。
しかし彼は、メルセデスAMGのカスタマーチームがメルセデスAMG GT3を2台体制で走らせるための土台作りは現在も進行中であることを強調した。
具体的なチーム名こそ明かさなかったものの、「そのようなプロジェクトに資金を提供できる財政的な背景を持つ複数のチームと準備を進めている」とヴェンドルは語った。
「期待はしているんだ。まだ参加しないという確証はない」
来年のWECグリッドにメルセデスが入る余地はないかもしれないという推測に対し、ヴェンドルは「これは私の推測だが、どうなるかはわからないものだ」と話した。
「ハイパーカークラスへのLMHとLMDhのエントリー数にもよるだろう。最終的な答えを待つ以上のことはできない」
2023年にハイパーカークラスに参戦していたフェラーリやポルシェ、キャデラック(コルベット)、トヨタ(レクサス)といったメーカーに加え、2024年にはBMWやランボルギーニもハイパーカークラスに参入してくることになる。
またアストンマーチンも最近になってヴァルキリーでのWEC参戦計画を再始動しており、2025年の参戦を予定している。これまでGTE車両でWECを戦ってきた実績もあり、アストンマーチンのLMGT3エントリーが認められる可能性は高いだろう。
フォードとマクラーレンはすでに、それぞれプロトン・コンペティションとユナイテッド・オートスポーツとともにLMGT3に参戦する意向を表明しており、ACO(フランス西部自動車クラブ)とFIAからエントリーが受け入れられるという確約を得たことがうかがえる。
これらのメーカーがそれぞれ2台をエントリーさせるとするとLMGT3のグリッドは18台となり、主催者側としても十分な台数になるだろう。2024年WECのエントリーは11月20日に締め切られる。
ヴェンドルは今年5月の段階では、メルセデスがLM-GTE Amクラスに代わる新クラスに参加する可能性について”非常に楽観的”だと語っていた。
一方で前述のヴェンドルのコメントは、24日(火曜日)に出されたモノ。この数時間前には、メルセデスの車両を使ってGTワールドチャレンジ・ヨーロッパやスパ24時間に参戦していたフランスの名門チーム、ASPがレクサスと組んでLMGT3に参戦する計画を発表していた。
ヴェンドルは、2016年にフェラーリからメルセデスへとスイッチしたASPと共に”貴重な思い出”と作ったと話し、ASPとメルセデスがWEC参戦について話し合いをしていたことを明らかにした。
一方でASPが財政的に上手く機能するはずがなく、レクサス側がより多くの支援を提供しているはずだとヴェンドルは示唆した。
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