SCSKとトヨタコネクティッド、東南アジアで協業開始

SCSKとトヨタコネクティッドは3月18日、車両のコネクティッドサービス分野での協業を開始すると発表した。この提携により、SCSKのモビリティサービスとトヨタコネクティッドのフリートマネジメントサービスを組み合わせ、東南アジアを皮切りにグローバルでの展開を進める。

両社は、社会課題解決を企業価値創出の重要な要素と捉え、交通の安心・安全を支えることで社会性と経済性を両立させるCSV（Creating Shared Value）の実現を目指している。特に東南アジアでは、自動車保有台数の増加に伴い、交通事故や車両の不正使用などの課題が顕在化しており、これらに対応することが急務となっている。

SCSKは、AIとITを駆使したデータ解析力や車載システム開発経験を持ち、アルコールチェック記録サービスや高度な事故検知サービスなどを提供している。トヨタコネクティッドは、MaaSやコネクティッド領域でのグローバルな役割を担い、通信型デバイスを用いたフリートマネジメントサービスを展開してきた。

今回の協業では、販売、開発、研究、データ利活用の4領域での連携を推進する。具体的には、東南アジアのフリート事業者へのサービス導入、迅速な開発体制の構築、新機能やサービスの共同検討、車両データの解析を通じた新たな価値の創出などが挙げられる。

2023年より東南アジアの一部で実証実験を開始し、4月には統合フリートマネジメントサービスの提供を予定。両社は、地域特性に合わせたサービス開発を進め、グローバルでのモビリティ社会の格差解消を目指していく。