現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 補助金込みでいくらなら「買い」?? 電気自動車普及で気になる軽EVの値段

ここから本文です

補助金込みでいくらなら「買い」?? 電気自動車普及で気になる軽EVの値段

掲載 更新 32
補助金込みでいくらなら「買い」?? 電気自動車普及で気になる軽EVの値段

 日本国内でEV販売が本格化する2022年。夏前には日産と三菱自動車の電気軽自動車が発売となる。さらにはトヨタ bZ4X、スバル ソルテラも控える。

 しかし自動車メーカーがいくら本気で作り売ったところで、ユーザーが購入しなければ普及しない。日本でのEV普及のカギを国沢光宏氏が解説する。

補助金込みでいくらなら「買い」?? 電気自動車普及で気になる軽EVの値段

※本稿は2022年2月のものです
文/国沢光宏、写真/AdobeStock(メイン写真=Buffaloboy@AdobeStock)
初出/ベストカー2022年3月26日号『クルマの達人になる』より

■補助金込で170~200万円? もっといく?? EV普及に向けて気になる軽EVの価格

電気自動車普及のカギは軽EVの価格だろうと国沢氏は見る(estradaanton@AdobeStock)

 夏前に日産と三菱自動車の電気軽自動車が発売となる。

 価格についちゃ補助金の拡大でグダグダですが。ちなみに補助金20万円の時に「補助金を使えば200万円くらい」と言われていた。だとすると車両価格220万円。

 なのに補助金50万円が発表された後に開催された今年のオートサロンで、TV取材に対し三菱自動車の営業部門の人が「補助金使うと200万円程度」。

 なんと30万円値上げした? 補助金の増額で値上げしなければ170万円! 東京都は別個に45万円出ます。

 スケベ根性出さず昨年まで計画していた価格なら、安価な電気料金とガソリン代の差を考えたら140万円級の軽自動車と同等。

 東京都だと100万円の軽自動車と同じくらいになってしまう。どう考えたって売れますワな。

 といった具合で、電気軽自動車は価格が普及のカギを握っていると思う。そんなタイミングでスズキも電気軽自動車を開発しているようだ。

 御存知のとおり軽自動車はトヨタのもとでダイハツとスズキでアライアンスを結んでいる。

 スズキが開発したアーキテクチャー(プラットフォームやモーター、電池などの基本構造)をダイハツも使うことで量産効果を生む。

 スタート時点から日産と三菱自動車の生産台数より多くなるため、価格だって安くできるポテンシャルを持つ。

 おそらく日産と三菱自動車が昨年までアナウンスしていた「20万円の補助金を使えば200万円」を基準にしていると思われる。補助金使わないと車両価格220万円ということ。この価格、充分可能だと考えていい。

 困ったことにスズキやダイハツのスクープ情報、ほとんど入ってこない。なぜかといえば、クルマ好きの興味対象じゃないため、メディアも積極的に情報収集しないからだ。

 そもそも日産や三菱自動車に電気軽自動車先行されたら環境対応に出遅れたイメージを与えてしまう。常識的に考えると開発は相当進んでいるのかもしれません。今年の秋までにプロトタイプなど発表するんじゃなかろうか。

 仮に補助金込み170万円で買えれば、世界に比べ出遅れていた電気自動車の普及がググッと進む。スバル360やホンダN360でモータリゼーションが開花したことを思い出します(笑)。

 今や地方に行くとガソリンスタンドなど減ってしまい、給油するのに20分以上走る地域だって出てきた。

 加えて軽自動車は1日あたりの移動距離が短いため、電気自動車への代替も容易。便利だという評判になったらイッキに売れ始めるような気がします。

 軽商用車も同じ。すでに三菱自動車はミニキャブMiEVの生産再開を決めている。大幅値下げになるようだ。

 もちろんスズキとダイハツだって電気軽商用車(軽バンと軽トラック)の開発を進めている。これまた補助金使って150万円を切ってきたら、爆発的な普及が始まるんじゃなかろうか。

 このジャンル、中国製の商用車も入り始めているいるけれど、150万円で耐久性のある日本製電気軽商用車が出てきたら、もはや参入の余地はないと考えます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
くるまのニュース
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
motorsport.com 日本版
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
AUTOSPORT web
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
レスポンス
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
motorsport.com 日本版
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
くるまのニュース
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
レスポンス
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン

みんなのコメント

32件
  • 電気代も上がっているんだからEVにもEV税を設けるのが筋だね

    EVも道路を走っているわけだから
  • マンションやâポート住まいの人の充電問題と、暖房をつけると航続距離が激減する問題を解決しないと、日本での普及は厳しいのではないですかね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村