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夢の光学迷彩も!? 「人とくるまのテクノロジー展2022」注目の展示5選!

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夢の光学迷彩も!? 「人とくるまのテクノロジー展2022」注目の展示5選!

■夢の技術がそこにあった! 「人とくるまのテクノロジー展2022」

 日本最大の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」が2022年5月25日から5月27日までの3日間、パシフィコ横浜(横浜市)にて開催され、4万3665人の来場者数を記録し大盛況のうちに閉会となりました。その出展からピックアップした5つを見ていきます。

【画像】光学迷彩に車酔い軽減シート!最新のテクノロジーをもっと見る(21枚)

●ボッシュ(バッテリーインザクラウド)

 ボッシュは、EV(電気自動車)用新世代パワートレイン「eAxle(イーアクスル)」や3Dディスプレイなど、安全、サスティナブルかつ魅力的なモビリティに向けた幅広い製品、技術を出展しいました。

 その中でも注目だったのは「バッテリーインザクラウド」です。これはEVのバッテリー寿命を正確に予測できるようになるクラウドベースサービスで、クルマをネットワークに繋げることにより「常時監視と異常検知」「寿命予測」「電池保護充電・劣化防止」「電池使用履歴証明」の、4つのサービスを提供するというもの。

 これにより、現状の使い方で今後どのくらいバッテリーが劣化するのかがわかるようになったり、バッテリーの寿命を伸ばすために充電モードを切り替えたりすることができるようになります。

●トヨタ紡織(疲労状態推定システム/眠気抑制システム)

 トヨタ紡織は、植物由来の自己修復樹脂材やトヨタ「ノア」「ヴォクシー」に搭載されるスライドレールなど、トヨタ紡織のコア技術や新価値創造につながる技術、カーボンニュートラル実現に貢献する環境技術といった様々な技術や製品を紹介していました。

 ブースで目を引いたのは「疲労状態推定システム/眠気抑制システム」で、シートがドライブ中の眠気を抑制してくれるというスグレモノです。

 ドライバーの目や頭の動きから眠気レベルを推定し、そのレベルに応じて音楽をかけたりシートを振動させたりすることで、眠気を予測、抑制します。トヨタ紡織によれば、このシステムにより眠気抑制時間は平均120分に達したといいます。

●京セラ(光学迷彩)
 京セラは「京セラのモビリティ技術で叶える繋がる地域社会」をテーマに、自動運転の実現に貢献するさまざまな技術を出展しました。

 そのブースの一角に「光学迷彩」と銘打った、「運転視界拡張技術」が展示されていました。ひと言で説明するならば「死角低減を目指した映像技術」です。

 具体的には、車外のカメラが撮影した周囲の状況を、ピラーなどに配置した車内のスクリーンに投影し、まるで車体が透けて見えるかのような視界環境を実現するもので、これによりドライバーの死角を減らすことができ、事故防止に貢献するといいます。

●日本発条(車酔い軽減シート)

 ばね(発条、スプリング)や自動車のシートを中心に製造する「ニッパツ」こと日本発条は、脱炭素社会の実現に向けて、自動車産業の動向を象徴する「CASE(Connected〈コネクテッド〉、Autonomous〈自動運転〉、Shared&Service〈シェアリング、サービス〉、Electric〈電動化〉)」に貢献するグループの技術と製品を展示していました。

 日本発条ブースの中でひときわ賑わいを見せていたのは「車酔い軽減シート」を展示した一角です。

 車酔い発生のメカニズムに基づき、シート形状で頭部位置や着座姿勢を改良することでこれを抑制するものといいます。日本発条によればこのシートにより、車酔い発症までの時間を3倍程度まで伸ばすことができるとのことです。

●日本特殊陶業(プレチャンバープラグ)

 ガソリンエンジン用スパークプラグなどの世界トップシェアメーカーである日本特殊陶業は、内燃機関の燃費向上やエミッション低減、セラミックス技術を活用した次世代自動車向けの製品など、さまざまな形でクルマ社会に貢献する製品を出展しました。

 なかでも開発中の「プレチャンバープラグ」は、燃焼速度を向上する「高速燃焼化」および、本来的にプレチャンバー(副室)が不得意な低回転領域なども運転可能領域とする「全領域運転」を、噴孔レイアウトの最適化により実現する技術です。これにより、燃費性能などエンジンの高性能化に寄与します。既存のスパークプラグの取り付け孔に組み込めるとのことです。

※ ※ ※

「人とくるまのテクノロジー展2022」は2022年6月29日(水)から7月1日(金)にかけ、ポートメッセなごや(名古屋市)でも開催されます。

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