現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【国内試乗】ストレート6のフィーリングが気持ちいい! BMW Z4で感じるドライビングファンは本物だ!

ここから本文です

【国内試乗】ストレート6のフィーリングが気持ちいい! BMW Z4で感じるドライビングファンは本物だ!

掲載 14
【国内試乗】ストレート6のフィーリングが気持ちいい! BMW Z4で感じるドライビングファンは本物だ!

トヨタとの共同開発で生まれた現行型Z4。自社で完結しなかったのは、スポーツカー作りの難しさを熟知してる両社だからこそのタッグであり、その出来栄えはまさに秀逸。ドライビングファンに溢れている一台だ!

BMW謹製ストレート6を全身で感じるスポーツカー

SUVでも”駆けぬける歓び”は健在! 直6ディーゼルターボ+MHVを搭載したBMW X3はドラマチックな高揚感溢れる1台だった

先代のグランドツーリングカー志向から一転、リアルスポーツカーへと原点回帰を果たした現行型Z4。BMWラインナップの中で今、最もスポーツ性の高いモデルだと思う。

誤解を恐れずに言ってBMWはこれまで、M1など特別な例を除けばスポーツカー作りに熱心なブランドではなかった。自社でリアルスポーツカーを作るのではなく、箱のサルーンを高度にチューニングして世のスポーツカーを追いかけまくる方が性に合っていたブランドだと思う。M3などはさしずめその際たる存在だろう。

ロードスターブームに乗ってZ4の先祖というべきZ3を企画したときでさえ、GT性能へのこだわりを捨て切ることはなかった。それゆえ正当進化としての先代Z4が秀でたGTロードスターであったことに何ら不思議はなかったのである。

けれどもBMWはトヨタとの協業でスポーツカーを作る決断を下した。逆にいうと、単独で作るにはリスクが大きかったというわけだ。スポーツカー作りというものはそれだけ、トヨタのように巨大な、もしくはBMWのように高いブランド力を持つメーカーでも、難しいということだろう。

だからこそ今、BMWエンブレムをつけたスポーツロードスターに触れる機会のあることを我々はもっと慈しんでいいと思う。Z4はそれに応えるだけの十分なパフォーマンスを持っている。

なかでもMの文字を戴くグレードM40iをドライブすると、大人のスポーツカーのあるべき姿が透けて見えてくる。今時珍しくガッチリと重々しいステアフィールは、その時々のハンドリングに対するドライバーの想いにとても忠実だ。乗り手が頑張ってクイックなコーナリングを楽しもうとすれば、それに十分に応えてくれるし、一方、今日はさほどやる気がないので穏やかに走りたいと思えば落ち着いた手応えで迎えてくれる。リアアクスル周りの骨太なチューニングと相まって、実にハイレベルなスポーツカーに仕上がっていると思う。

絶対的なダイナミックパフォーマンスのレベルを吟味したところで、我々はサーキットドライバーではないのだから、さほど意味はない。それよりもむしろ、Z4のもつロードスターとしてのカジュアルなドライビングファンにも目を向けるべきだろう。ルーフクローズドでの運動性能は半端なスポーツクーペなどまるで相手にならないくらい高いレベルにあるけれども、寿司屋で酒のツマミを絶賛するようなもので、そこだけ褒められても当のZ4は嬉しくとも何ともないはずだ。

現行型Z4の魅力は何といってもショートホイールベース・ロードスターであること。ソフトトップを開け、山や林や空に囲まれた道へと溶け込むように走り出して初めて本領を発揮する。そこでは絶対的な動力性能の高低などもはや問題でなく、どんな速度域においても、いかに気持ちよく走らせることができるか。それに尽きる。

その点、豊なストレート6サウンドを響かせて走るZ4にはステアリングホイールを握ってアクセルペダルを踏み込むだけで乗り手を気持ちよくさせる能力があった。クルマの所在を常に腰のあたりに感じつつ、音や振動を全身で感じながら加速し、タイトなベントをクイックに抜け、緩やかなコーナーをじっくり駆けぬけたとき、「ああ、クルマの運転が好きで良かった」とまず間違いなく思わせてくれる。それはもちろん"BMWらしさの発露"でもあるというべきで、彼らはあまり経験ないはずのスポーツカーを見事に作り上げたのだった。

ストレート6のフィールを全身で感じることができる最後のBMW製スポーツカーになるのではないか。そこだけが心配だ。

【Specification】BMW Z4 M40i
■全長×全幅×全高=4335×1865×1305mm
■ホイールベース=2470mm
■車両重量=1580kg
■エンジン種類/排気量=直6DOHC24V+ターボ/2997cc
■最高出力=387ps(285kW)/5800rpm
■最大トルク=500Nm(51.0kg-m)/1800-5000rpm
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=ストラット:5リンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=255/35ZR19:275/35ZR19
■車両本体価格( 税込)=8,920,000円

BMW Z4公式サイト

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
AutoBild Japan
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
レスポンス
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
VAGUE
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ベストカーWeb
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
レスポンス
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
レスポンス
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
くるまのニュース
日本人初の快挙! moto2チャンピオン小椋藍がトライアンフ トリプル トロフィーを受賞
日本人初の快挙! moto2チャンピオン小椋藍がトライアンフ トリプル トロフィーを受賞
バイクのニュース
【10年ひと昔の新車】ボルボ V60 オーシャンレース エディションは、世界一周ヨットレースを記念したスペシャルバージョン
【10年ひと昔の新車】ボルボ V60 オーシャンレース エディションは、世界一周ヨットレースを記念したスペシャルバージョン
Webモーターマガジン
孤高のミニバンSUV、デリカD:5に「BLACK Edition」新登場、定番の「CHAMONIX」には新たに8シーターを設定
孤高のミニバンSUV、デリカD:5に「BLACK Edition」新登場、定番の「CHAMONIX」には新たに8シーターを設定
カー・アンド・ドライバー
ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
くるまのニュース
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
くるまのニュース
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
くるまのニュース
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
ベストカーWeb
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!?  後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!? 後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
Merkmal
入場無料! [レクサスRZ]に[新型アウトランダーPHEV]も!! 千年の都が舞台[京都モビリティ会議]が12月7日(土)にやってくる
入場無料! [レクサスRZ]に[新型アウトランダーPHEV]も!! 千年の都が舞台[京都モビリティ会議]が12月7日(土)にやってくる
ベストカーWeb
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
AUTOSPORT web

みんなのコメント

14件
  • マニュアルミッション車があればよいのに
  • BMWは、この車以外は自社の開発で行っているのになぜZ4だけトヨタと共同なのだろう。スープラのガワを被せるからトヨタに金を出させたということかな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105.8128.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

11.075.0万円

中古車を検索
Zの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105.8128.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

11.075.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村