2023年のスーパーGTも9月16~17日の第6戦SUGOを終え、いよいよ残り2戦。チャンピオン争いも佳境に入り始めている。この状況も見逃せないところではあるが、早くもパドックでは2024年に向けたストーブリーグの動きも数多く聞かれ始めている。
■GT500はGRスープラ勢、ミシュラン活動終了後の動きが焦点
2024年に向けた動きのうち、GT500クラスではまずキーポイントとなるのは6台のGRスープラ勢だろう。すでに既報のとおり、TGR TEAM ZENT CERUMOの立川祐路が引退を表明しており、まずひとつシートが空く。
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そしてGRスープラ勢ではもうひとり、TGR TEAM au TOM'Sの宮田莉朋が2024年はヨーロッパで活動するという線が濃厚。すでにTGR WECチームの一員としてWEC世界耐久選手権に帯同しているほか、9月8~10日の第6戦富士でも急遽の参戦が実現。表彰台を獲得するなど、そのポテンシャルをみせつけている。多くの関係者の言葉を聞く限り、2024年の宮田の軸足が国内ではないのは間違いないだろう。
こうなると、GRスープラ勢のなかで空きシートが2席出てくる。このシートを誰が手にするのか、全日本スーパーフォーミュラ選手権の動向も含めて、オフの焦点となるだろう。またGT500では、すでに今季限りでの供給終了が発表されているミシュランを使用する2チームの動向も注目だ。
■GT300の新規参戦チームは2もしくは3か?
そしてGT300でもこのオフは大きな動きがありそうだ。
スーパーGTでは参加できる総台数は45台と定められており、うち2台は海外チームを対象としたインターナショナル・チームとして枠が設けられる。これ以外の43台分が日本チームとしての参戦枠であり、ここに新規チームとして参入するためには、既存チームから権利を取得し、GTアソシエイション(GTA)、GTエントラント協会(GTE)から審査を受け承認され、初めて参戦することができる。
2024年のGT300に向けた動きにおいて、重要なのはこの参戦枠。2023年シーズンは1チームがGTEを休会しているが、この休会している1枠、そしてスーパーGTからの撤退を発表したMax Racingの枠をめぐる動きが加速していそうということだ。
なお関係者の話を総合すると、Max Racingは2020年からGT300に参戦したが、チーム間で権利をやり取りできるのは参戦から5年が経たなければならないという。Max Racingは参戦から5年経っておらず、新規枠としてひと枠がスッポリ空くかたちになるという。
2024年に向けては、上記の2枠から“新規参戦チーム”があるということがほぼ確実だ。これまで数年、GT300参戦に向けては5チームほどの“待ち”がおり、そのうちのいずれかが参入すると思われる。なお、取材のなかでは新規は『2』ではなく『2~3』という話もある。さらに1チームはすでに参戦に向け具体的に動き始めているとも。
■既存GT300チームでも動きが多いオフか
この件については、9月19日に行われたGTA定例記者会見のなかでも質問に対し坂東正明代表が触れているが、「基本的にはフルになる」と2024年は43台が並ぶ予定だろうと語った。なお、ラウンドによっては最大出走台数が定められており、過去のように最大出走台数からさらに台数が増えた場合、出走しない時があることを示唆している。
また、今後に向けては「来季のことが決まっても、まだあと4台くらい待っていただいている状態」だと坂東代表は語った。先述のとおり1チームの参戦はすでに進み始めており、上記の5チームほどの待ちの状況を考えると、坂東代表の「4台くらい待っていただいている状態」は符合する。
またGT300では、すでに2024年に向けて既存チームの車種変更、タイヤ銘柄変更も複数噂に上がっている。今オフは動きが多いストーブリーグとなりそうだ。
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みんなのコメント
また大事故が起きる可能性も高い。
台数を減らすかコースの改修が必要なのでは?