サウジアラビアを舞台に開催されているダカールラリー2025。ビシャとアル・ヘナキヤを結ぶ327kmの短いステージ3では、TOYOTA GAZOO Racingのサウド・ヴァリアワがキャリア初のステージ優勝。チームメイトのヘンク・ラテガンも総合首位をキープした。
トヨタは陣営内でトップの座が何度か入れ替わったものの、ステージ3のほぼ全てでライバル勢をリード。ファクトリーチーム所属のセス・キンテロがステージ序盤はアドバンテージを保っていたが、118km地点の第3チェックポイントではチームメイトのルーカス・モラエスが抜け出した。
■ダカールラリーがサインツSr.に牙を剥く。横転クラッシュで早くもリタイア決断「強くなって来年戻って来る」
キンテロはステージ残り3分の1で反撃しトップに返り咲いたものの、その後モラエスと共にタイムロス。これでダカール2年目のヴァリアワにステージ優勝の道が開かれた。
ヴァリアワはゲラン・シシェリ(X-raidミニ)の追撃を振り切り、23秒差をつけてフィニッシュラインに到達……ダカール最年少の19歳でステージ優勝を飾った。
キンテロは最終的にステージ3位。ギヨーム・ド・メビウスとジョアン・フェレイラのX-raidミニ勢がその後ろに続いた。新規参戦組であるダチアの最上位は、ナッサー・アル-アティヤのステージ6位。フォード勢はマティアス・エクストロームがステージ7位となった。
総合順位では、ステージ3を12位で終えたラテガンが首位をキープ。2番手につけるアル-アティヤまでは7分17秒の差が開いている。
ステージ3ではトヨタのカスタマーチームであるオーバードライブが苦戦を強いられ、ヤジード・アル-ラジが総合4番手まで後退。総合3番手には代わってエクストロームが浮上した。ただ、モラエスと四輪転向のトビー・プライス(オーバードライブ)が5~6番手につけ、トップ6にトヨタ勢が4台食い込んでいる。
先日のステージ2では、フォードのカルロス・サインツSr.がリタイアを余儀なくされたが、ステージ3でもベテラン勢に受難が続いた。
ダチアから参戦するセバスチャン・ローブは、ステージ3のスタートからわずか12kmの地点で横転し、逆さまに着地。応急処置を8分のタイムロスで済ませたものの、その後再びストップを強いられ、計1時間を失った。そして最終的にはマシンに及んだダメージによって、ラリー続行を諦めざるを得なくなった。
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