2018年のコンストラクターズ最下位となり、2019シーズンも苦しい戦いが続いているウイリアムズF1チームだが、2018年の決算結果は堅調で、510万ポンド(約7億4000万円)の増収となった。
4月5日(金)に発表された決算結果によれば、F1チーム及びその姉妹会社であるウイリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングのEBITDA(税引き前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益)は2017年とほぼ同レベルであるものの、どちらも収入は増えたようだ。
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F1チームの収入は1億2560万ポンド(約183億円)から1億3070万ポンド(約190億4000万円)に増加。利益は1600万ポンド(約23億3000万円)で横ばいだった。
ウイリアムズは2016、2017シーズンにコンストラクターズランキング5位となっていることで、F1から分配金を受け取っており、この財務実績は”再現性のない一時的な収入”によって支えられていると言っていいだろう。
ウイリアムズのCEOであるマイク・オドリスコールは、チームが困難な時期を迎えていることを認め、リバティ・メディアが2021年に行う予定のF1改革が成功することを望んでいると話した。
「我々のF1チームは、(2014年からの)4年間に渡って堅実なパフォーマンスを発揮し、非常に高い期待を持っていた」
「しかし残念がら、我々は技術開発のペースを維持することに苦労し、困難なシーズンに耐えることになった」
「トップチームと、グリッドのその他のチームとの間には、競争力に対する支出に非常に大きな差がある。しかしリバティ・メディアの長期的なビジョント、F1についての将来的な計画が、より平等な争いの場を提供することを期待している」
「2019シーズンが厳しいスタートとなったことを受けて、チームは現在パフォーマンス向上に集中的に取り組んでいる」
ウイリアムズからは、2018年までタイトルスポンサーを務めていたマルティニや、チームに資金を持ち込んでいたランス・ストロール、セルゲイ・シロトキンが離脱した他、チームは昨シーズンをコンストラクターズランキング最下位で終えている。こうした全ての要素が2019年の財務実績に悪影響を及ぼすだろう。
しかしオドリスコールは、チームが新たなスポンサーを得ていることを強調した。
「我々はROKiTと新しいタイトルスポンサーシップを始めることができて嬉しいし、Orlenをパートナーコミュニティに迎え入れることを歓迎している。それは、ウイリアムズ・ブランドの強みが引き続き存在することを示している」
収入が3950万ポンド(約57億5000万円)から4480万ポンド(約65億3000万円)に増え、収益は500万ポンド(約7億3000万円)から510万ポンドに微増したエンジニアリング事業について、オドリスコールは次のように述べた。
「我々は人材と技術力の双方に投資をし続けた。電化技術および軽量材料技術に関する当社の専門知識は、将来の成長のための優れた基盤をもたらすだろう」
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