三菱ふそうトラック・バスは10日、電気自動車(EV)の使用済み電池から正負極材や電解質を回収する技術の実証に取り組むと発表した。シンガポールの新興企業「トゥルー2マテリアルズ(T2M)」と組んで川崎製作所(川崎市中原区)に設備を導入。2025年初頭から実証を始める。
EVの普及とともに使用済み電池の急増が見込まれる一方、電池のリサイクルは技術、事業スキームの両面で課題を残す。T2Mは独自の「ナノレベルでの分子技術」を用いて、追加処理が不要な電池材料を作り出せるという。回収過程での原料ロスや環境負荷を抑えることができるとしている。
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実証には、三菱ふそうの電気トラック(EVトラック)「eキャンター」の電池を用いる。ユーザーにもリースの残価を高く設定できるといったメリットが見込める。国内での事業化や海外展開も見据えており、乗用EV車の電池も対象とすることも目指していく。
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今までまだ能力の残っているセルをリユースする製品やサービスはいくつかあったが、そこから弾かれたいよいよダメなセルから素材をリサイクルする話はあまり聞こえてこなかった。