中国のスマートフォン、スマート家電メーカー大手のシャオミ(小米)がEVに進出し、その第1号モデル「SU7」の販売が3月末から開始された。そして発売と同時に驚異的な売れ行きとなり、世界を驚かせた。
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創業者の雷軍(レイ・ジュン)CEOが率いるシャオミは、スマートフォンはもちろん、ネット接続、スマートスピーカーと接続するスマート家電はその性能とデザインでグローバル規模で成功を収め、雷軍CEOは次のステップとしてEVに進出した。
もちろんターゲットはテスラであり、今後15年から20年をかけて世界有数のEV自動車メーカーになる計画であり、巨額の投資を継続するとしている。
発表会に登壇したシャオミ・グループを率いる雷軍(レイ・ジュン)CEO家電メーカーがEVに進出するということは、ソニーがホンダと提携してEVに進出することと似ているが、シャオミはスマート家電、スマートフォンのOSとして使用している電子プラットフォーム「ハイパーOS」をEVの電子プラットフォームにも採用している。EV、家電、スマートフォンを一体化させた最先端のEVメーカーとなる構想を明確に打ち出しているのだ。
発表会には多数のファン、観衆が詰めかけた「SU7」の発表会では、田舎訛りの強い雷軍CEOが2時間近く一人でスピーチ。車両説明を行なうなどイーロン・マスクのスタイルを踏襲した。そして発表会場にはシャオミのファンが多数詰めかける劇場スタイルで、これもテスラ方式と言えるだろう。
シャオミは「SU7」の開発、デザインは自社で行ない、製造に関しては北京汽車が受託生産を行なう体制になっているが、そのシャオミ専用工場はシャオミが出資しており、世界最先端のロボットによる組み立ての工場であることにも驚かされる。
シャオミ専用の組立工場北京工場には、ギガプレスのための9100トンクラスの加圧鋳造機、徹底的にロボットを駆使し高精度組み立てを追求する無人組立ライン、無人の完成検査ラインなど、まさに世界で最先端の自動車組み立て工場となっているのだ。
また「SU7」は、中国に所在するグローバル・サプライヤーのサポートで成り立っており、ボッシュ、ZF、シェフラー、ブレンボなどそれぞれのサプライヤーの最新のコンポーネンツを採用していることも完成度の高さの基礎となっている。
モーターはボッシュと中国企業の合弁企業が生産し、リヤ駆動モデルは220kW(299ps)、4WDモデルはフロントが220kW(299ps)、リヤが275kW(374ps)、総合トルク838Nmとなっており、4WDモデルの0-100km/h加速は2.78秒、最高速度は265km/h。
その結果、ハードウエアとしての技術も世界最先端レベルとなっており、さらに他社では不可能とも言えるスマートフォン、スマート家電と連携できる電子プラットフォーム、車載OSを搭載し、Z世代の若い世代にもアピールができる要素になっている。
なおバッテリーは標準モデルにBYD製のリン酸鉄系(73.6kWh)、高性能版はCATL製の3元系(101kWh)のリチウムイオン・バッテリーを搭載。航続距離はWLTCモード換算で73.6kWhバッテリーで約600km、101kWhバッテリーの場合は800kmをオーバーする。
「SU7」のデザインは元BMWと元メルセデス・ベンツのデザイナーとして活躍した中国人デザイナー2名がリーダーとなり、さらに、なんとクリス・バングル(元BMWチーフ・デザイナー)がデザイン顧問となっている。
「SU7」のラインアップは、スタンダードの後輪駆動モデル、より高性能な3元系バッテリーを搭載するPRO、そして高性能バッテリー+4WDとしたMAXの3グレードを展開している。MAXはポルシェ・タイカン、アウディ e-tron GTにまさるとも劣らない高性能モデルだ。
発売価格は標準グレードが21万5900元(457万円)、PROモデルが24万5900元(520万円)、そしてMAXモデルが29万9900元(635万円)で、その価格設定も驚異的である。標準グレードはテスラ モデル3の標準グレードの性能、装備と比較してそれより安いのだ。
またMAXモデルは、ポルシェ タイカン並の性能でポルシェのそれより圧倒的に低価格である。さらに、導入記念モデルには様々な特典が付与され、「SU7」のボディ色と同色のスマートフォンもラインアップされるなど、シャオミらしいきめ細かなユーザー対応も注目に値する。
そして、「SU7」が中国での販売が開始されると、開始時間から27分後に5万台を受注し、24時間後に9万台に達する受注であることが発表された。
4月3日に行なわれた最初の納車イベントでは雷軍CEOは購入者と握手し、記念撮影を行ない、SU7が走り去るのを見送ったこともニュースになっている。
発売後も、シャオミの販売店には数多くの人が押し寄せており、受注は加速度的に拡大すると予想されており、生産能力を上回る受注状況となっている。
中国のEVメーカーは、BYD、テスラ中国、広州汽車(Aion)、吉利、上海汽車GM五菱、そして新興ベンチャーEVメーカーとして理想、NIO、小鵬(シャオペン)などが上位を占めているが、後発のシャオミの人気ぶりは異次元だ。
その理由は、「SU7]のデザイン、高性能、予想以上にリーズナブルな価格に加えて、家電とも連携できる完全なソフトウェア・ディファインド・ビークルであること。そして中国のスティーブ・ジョブスとも呼ばれる雷軍CEOの人気と若者の感覚にマッチするシャオミ家電の人気、知名度によるところも大きい。
「SU7」を始め、今後登場するシャオミのEVはもちろん中国だけではなく、グローバル市場をターゲットにしている。そのため、日本市場にも殴り込みをかけることも予想されている。
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みんなのコメント
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