2020年11月26日、ボルボ・カー・ジャパンはミドルサイズクラスの60シリーズのうち、セダンのS60とクロスオーバーSUVのV60クロスカントリーを一部改良、同日に発売した。
タイトル写真:今回一部改良を受けたS60(上)とV60クロスカントリー(下)。
●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)
パワートレーンの変更だけでなく、装備面の充実化も図られた
コンパクトSUVのXC40からフラッグシップステーションワゴンのV90まで、日本国内で販売されるボルボの全ラインアップ、そして全グレードの電動化が完了した(特別仕様車を除く)。
ボルボは2016年1月にラージサイズSUVのXC90で電動化モデルを導入して以降、V90やXC60、最近ではXC40にもPHEV(プラグインハイブリッド)モデルを用意、さらに2020年8月には新パワートレーンの48V MHEV(マイルドハイブリッド)モデルを投入するなど、電動化モデル拡充路線を加速させていた。そして2020年11月26日、S60とV60クロスカントリーの一部改良を行うと同時にパワートレーンに48V MHEVを導入、全ボルボラインアップ電動化となった。
セダンのS60には従来ガソリンエンジン搭載のグレードであるT4とT5を用意されてきたが、これが「B4」と「B5」に置き換わる。
B4は2L直4ターボ(197ps/300Nm)のガソリンエンジンとモーター(ISGM・10kW/40Nm)を搭載、B5はよりハイパワーな2L直4ターボエンジン(250ps/350Nm)とモーター(ISGM・10kW/40Nm)を組み合わされる、いずれもFFモデルだ。従来からあるPHEVグレードは名称を「リチャージ プラグインハイブリッド T6」に改められる。253ps/350Nmを発生する2L直4ターボ+スーパーチャージャーエンジンと、前後にふたつのモーターを配置した電気式4WDモデルだ。
パワートレーン以外の変更点もいくつかある。グレード展開では、より洗練されたスポーティな内外装とする「Rデザイン」を、また、装備面を見直すことでより低価格に設定されたPHEV「リチャージ プラグインハイブリッド T6 インスクリプション エクスプレッション」を新設されている。このほかにも、速度超過による死亡事故減少を目的とした180km/h最高速制限機能や、個別に最高速を設定できるケアキーの導入、PM2.5に対応した空気清浄機能を標準装備するなどしている。
一方のクロスオーバーSUV、V60クロスカントリーは2L直4ターボエンジン(250ps/350Nm)とモーター(ISGM・10kW/40Nm)を組み合わせて搭載するMHEV、B5 AWD/B5 AWD Proの展開となる。装備面においてはS60と同様の変更となる。
ボルボは2025年までに新車販売台数の100%を電動化モデル(約50%を電気自動車に、残りの約50%をハイブリッド車)とする目標を打ち立てているが、日本市場ではこの半分を2021年には達成することになる。またボルボ初の電気自動車「XC40リチャージ」の導入も2021年内に控えており、目標達成に向けて勢いは加速しそうである。
ボルボ S60 ラインアップ
B4 モメンタム(48V MHEV):499万円
B5 インスクリプション(48V MHEV):624万円
B5 Rデザイン(48V MHEV):624万円
リチャージ プラグインハイブリッド T6 AWD インスクリプション エクスプレッション(PHEV):684万円
リチャージ プラグインハイブリッド T6 AWD インスクリプション(PHEV):799万円
ボルボ V60クロスカントリー ラインアップ
B5 AWD(48V MHEV):579万円
B5 AWD Pro(48V MHEV):674万円
[ アルバム : ボルボ S60とV60クロスカントリー はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
あんなにパワフルで低燃費なディーゼルは、私の使い方に一番マッチしていたのに。
時代の流れには勝てないね。