「フェルスタッペンの後継者を見つけた」レッドブルのマルコ、13歳のコロネルJr.に大きな期待

　レッドブルは、若い才能をいち早く見出す努力を常に続けている。最近発掘したドライバーは、今後10年の間に大きな成功を収める可能性があると、モータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは考えている。

　マルコによると、レッドブルのジュニアプログラムのメンバーである13歳のロッコ・コロネルは、3度の世界チャンピオン、マックス・フェルスタッペンの後継者候補と目されるほどの存在として、チームの注目を集めているという。ロッコ・コロネルは、オランダ出身のベテランドライバー、トム・コロネルの息子だ。

　フェルスタッペンの潜在能力を見抜き、わずか17歳でトロロッソのシートに就かせたことで有名なマルコは、若きコロネルが見せている生来の才能と成熟度に興奮している。

「ロッコには非常に驚いた」とマルコは、コロネルがレッドブル育成プログラムに加入する資格をつかんだテストを振り返りながら語った。

「彼は13歳だから、我々がマックスを迎えた時よりも若い。優秀なドライバーは何人かいたが、ロッコ・コロネルは年齢の割に、間違いなく傑出していた」

　コロネルは、レッドブルのテストにおいてF4マシンをドライブする機会を与えられ、非常に印象的なパフォーマンスを発揮した。彼の父親はプレッシャーの下でも冷静な息子の姿に感心したと語る。

「ロッコがF4マシンを1日ドライブできたのは素晴らしいことだった」とコロネルSr.は述べている。「とてもうまくいったので、彼らは翌日には彼をGP3マシンに乗せた」

「13歳の少年にとって、それは実に異例のことだ」

　トム・コロネルは、ル・マンからダカール・ラリーまでさまざまなモータースポーツでの経験を持ち、1999年にはフォーミュラ・ニッポンでタイトルを獲得しているドライバーだ。彼はハイレベルなモータースポーツに伴うプレッシャーをよく理解している。それだけに、ロッコがスポットライトを浴びても自然体でいられることを、父コロネルは称賛している。

「素晴らしいのは、彼がこの状況にとてもリラックスしていることだ」とコロネルは説明した。

「私は少し控えめに振る舞うようにもしている。そうすることで彼が緊張したり、何かに強い印象を受けたりしないですむ。テスト中でもね」

　フェルスタッペンが父ヨスの指導の恩恵を受けたように、ロッコはトム・コロネルの厳しい指導の下で成長している。

　ヘルムート・マルコは、ロッコとフェルスタッペンの間に、才能だけでなく気質や環境にも共通点があると考えている。

「彼はとても成熟している」とマルコは指摘した。

「彼には自信がある。それに大きな影響を及ぼす父親がいる。しかし、今では彼の父親は話すのをやめて、彼（ロッコ）が自分自身について語るようになった」

　ロッコがレースキャリアと日常生活とのバランスをうまく取っていることも、マルコに感銘を与えたもうひとつの側面だ。この資質は、彼がランクを上げていく上で非常に重要になるだろう。

「彼がレースと学校のバランスを保っていることに感心している」とマルコは付け加えた。「だから、もしマックスが辞めることになっても、後任はすでにいると私は確信している」

　フェルスタッペンが10代の天才から3度のF1世界チャンピオンにまで急速に成長したことで、レッドブルの投資は報われた。現在、マルコはロッコ・コロネルとともに、同様の成功を収める可能性があると信じているようだ。

Comments

[tri********]

次から次と節操がなさすぎる…

[fan********]

将来的にコロネルJr.とローソンのコンビでレッドブルがワールドチャンピオン争いをするシーズンが待ち遠しい。