国内ブランド最多となるメルセデス・ベンツ9車種目のSUV、新型『GLB』がいよいよ日本に上陸。車格の“B”が示すように取り回しの良いサイズ感でありながら、広い室内空間に7人乗車を実現し、ラインアップの旗艦である『Gクラス』にインスピレーションを受けたボクシーなエクステリアを採用。この6月25日から予約受注開始となっている。
ファミリーの『Aクラス』や『Bクラス』と車体プラットフォームを共有し、この日本市場へは兄弟車の『GLA』とともにお披露目された新型『GLB』は、そのデザイン的特徴と合わせてユーティリティ性能の面で、セグメントを超えた性能を有すると謳われる。
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スクエアで車高が高く、2829mm(欧州参考値)と長いホイールベースを活かして3列シートを成立させた室内空間は、2列目に140mmの前後スライド調整幅を持つ60:40の分割可倒シートを装備。後ろにスライドさせて乗員に広く快適なレッグスペースを提供したり、前にスライドさせて積載性を向上させたりとフレキシブルな運用が可能なほか、バックレストの角度を8段階も調整可能とし、乗員の快適性にも大きく貢献している。
ファミリーに注目の3列目シートは、2列目バックレストのロック解除レバーでワンアクションでのアクセスが可能となり、未使用時には床下に格納することでラゲッジの上部左右空間を犠牲にしない方法が採用された。
そのラゲッジは左右のトリムに小物入れが設置され、テールゲート下部にコート用フック2個、2段階高さ調整式ラゲッジルームフロアなどを備え、バッグ用フックも左右に設けられるなど、日常ユースの使い勝手にも徹底した配慮が行き届く。
また2列目、3列目にはISOFIX対応固定装置およびトップテザーアンカーの採用で最大4つのチャイルドセーフティシートを取り付けることが可能なうえ、全席の高さ調整式ヘッドレストや2列目中央を除く全6席にシートベルトテンショナー&ベルトフォースリミッター付シートベルトを装備。3列目シートにも対応したSRSウインドウエアバッグも備えるなど、充実の安全装備を誇っている。
用意されるグレードはパワートレイン別に2機種となり、GLB200dに搭載される2リッター直列4気筒のOM654qは、直近のモデルに順次搭載されてきた最新のクリーンディーゼルとなり、アルミブロックや可変ジオメトリータービン、マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)機構や最新の尿素SCRなどを採用し、最高出力150PS、最大トルク320Nmを発生する。
一方、GLB250 4MATICスポーツに搭載される2リッター直列4気筒ガソリン直噴のM260は、シリンダー内部をテーパー状処理とするCONICSHAPE加工などが施され、最高出力224PS、最大トルク350Nmを誇っている。
どちらのエンジンにも、新開発の8速デュアルクラッチトランスミッション“8G-DCT”が組み合わされ、GLB250 4MATICスポーツにはオフロードモードを備えた4MATICシステムを採用。
一般的な走行状況での基本的な前後トルク配分比は、ECO/コンフォートで80:20、スポーツでは70:30となるが、オフロードでは4輪駆動クラッチがセンターディファレンシャルロックのように働き、 基本トルク配分は均等の50:50へと可変。
こうしたトルク配分やABSのマネジメントにより悪路走破性を高めた上で、マルチビームLEDヘッドライトが車両の直前部を広く明るく照らすモードとなり、障害物をより早期に発見できるようサポートするほか、オフロードの下り坂は2~18km/hの間で事前に設定した一定の速度で降りることができるDSR(ダウンヒルスピードレギュレーション)も標準装備されている。
そのほか『Aクラス』での初搭載時から「Hi, Mercedes」のキーワードで話題を集める、自然対話式音声認識操作のAI人工知能インフォテインメント“MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)”や、フラッグシップの『Sクラス』と同等のADAS(先進運転支援システム)となる“インテリジェントドライブ”に、総合テレマティクスの“Mercedes me connect”なども標準装備となり、価格はGLB200dが512万円。GLB250 4MATICスポーツが696万円(どちらも税込)となっている。詳細はメルセデス・ベンツの公式サイトまで。
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