2020年のF1第15戦バーレーンGPが行なわれたが、レースは1周目から波乱の展開に包まれた。
後方集団を走行していたロマン・グロージャン(ハース)はターン3から立ち上がると、進路を右側に変更。しかしその際ダニール・クビアト(アルファタウリ)と接触があり、グロージャンはコースを外れガードレールへ衝突。マシンが真っ二つに分断され、大炎上する事態となってしまった。
■大事故から生還のグロージャン、SNSでファンに無事を報告。“ハロ”の存在にも感謝
グロージャンは幸いなことに、燃え盛る炎の中から自力で脱出しメディカルスタッフの救助を受けた。彼は軽いやけどこそ負ったものの、命に別状のないことが確認された。現在グロージャンは念の為一晩の入院措置を受けている。
レースはこの事故で長時間の中断を挟んだものの、その後再開。メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝し、レッドブル勢がダブル表彰台を獲得する結果となった。
優勝したハミルトンだが、グロージャンの大クラッシュにはやはり思うところがあるようで、映像を目にするのはショッキングだったと語っている。
「ちょっと衝撃的な映像だったよ」と、ハミルトンは語る。
「F1マシンに乗るとき、それがリスクあることだと僕は分かっているし、このスポーツにある“危険性”も尊重している。でも怖かったから、中断中に(SNSへ)このことについて投稿したんだ」
「コックピットで彼に何Gがかかったのか、それは僕にはわからないけど、ハロが機能してくれたことにとても感謝している。バリアが彼の首を切らなかったことに感謝しているよ。もっと悪い事態になる可能性もあったんだ」
ハミルトンは今回の事故はF1ドライバーがマシンに乗るたびに直面している危険性を思い出させるものだったと言う。
「今回のことは、僕らにそして観戦している人たちに、このスポーツが危険なモノだと思い出させてくれるものだった」
「僕らは限界までプッシュしている。そしてその限界は尊重されるべきことだ」
「こうした事故で(惨事を)避けることができたのは、FIAとF1が行なってきた素晴らしい仕事のおかげだと思う」
「ただもちろんこの件は調査されるだろうし、彼らは多くの作業を通して再びこうしたことが起こらないようにしていくだろう」
再開されたレースでハミルトンはピットストップの際に1度だけ先頭をマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に譲ったが、それ以外は常にトップを走り続ける完璧なレースで優勝。今季11勝目を挙げた。
基本的にはハミルトンの完勝というレースだったが、彼は長時間の中断を挟んだあと適切な思考に戻ることが難しかったと認めている。
「身体的にかなりキツいレースだった」と、ハミルトン。
「最初は(レース用の)マインドセットに入って、いいスタートが切れた。ただ1時間以上の中断があると、その“ゾーン"から外れてしまうのはたやすい」
「かなり難しかったけど、(レースマインドに)戻ってこれた。レッドブルはかなり速かったから寄せ付けないようにずっと全力で走っていたんだ」
「このトラックは高速コーナーが多くて、いつも身体的にキツイし、それを感じていた」
「必要なときに、彼に反応して対処することができた。でもかなりスライドしてしまっていたから、最後までどうなるか確信は持てなかった」
「でもチームは今日戦略面で素晴らしい仕事をしてくれた。とても感謝しているよ」
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