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現実を見据えるシャルル・ルクレール「今後もフェラーリがメルセデスと争えるなんて……期待するべきじゃない」

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現実を見据えるシャルル・ルクレール「今後もフェラーリがメルセデスと争えるなんて……期待するべきじゃない」

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1イギリスGPの決勝レースで、終盤まで優勝目前というところを走った。しかし、今後のレースでも同じようにメルセデスと互角に戦えるということは、期待していないという。

 イギリスGPの決勝レース1周目には、首位を争うレッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンが接触。これにより先頭に立ったのは、フェラーリのルクレールだった。

■久々トップ争いルクレール「200%の力でもハミルトンが相手では足りなかった」

 ルクレールは赤旗中断からのレース再開後もそのポジションをキープし、一時はハミルトンを引き離していくなど力強い走りを披露。しかもハミルトンには10秒のタイム加算ペナルティが科されたこともあり、優勝の可能性をグッと手繰り寄せた。

 しかしハミルトンは、ハードタイヤに履き替えた後は猛烈な勢いで追い上げ、残り3周というところでルクレールをオーバーテイク。自身99回目の勝利を手にした。

 ルクレールは2019年のイタリアGP以来となる勝利に近づきつつも、それを手にできなかったことをフィニッシュ後に嘆き、ヘルメットを被ったまま頭を抱え悔しがったが、今回のパフォーマンスはフェラーリが強くなっていることを証明したと語った。しかしその一方で、今回のようなメルセデスと互角の走りは、今シーズン残りのレースでも繰り返すことができるとは考えていないようだ。

「この週末を迎えた時、シルバーストンで勝利を目指して戦えるなんて、全く予想していなかった」

 ルクレールはレース後にそう語った。

「今回のことは、僕らがチームとしてどれほど素晴らしい仕事をしているかということを示したと思う。簡単な状況ではないけど、チームはとてもうまく機能している。僕らはチームとしてとてもうまく機能していて、今日の2位でそれを示すことができた」

「僕らは今、この仕事を続けていく必要がある。勝利を目指して戦うこと……それが、僕らが一貫して求めてきたことだからだ」

「今回ルイスと戦えたのは、素晴らしいことだった。でも今年の残りのレースでも、同じ立場にいられるということを、期待すべきじゃない。そのためにも、働き続ける必要がある」

 今回のレースの結果、フェラーリはコンストラクターズ争いでマクラーレンとの差を縮めることができ、15ポイント差のランキング4番手に接近することになった。

 ルクレールは今季3回の4位フィニッシュがあったものの、表彰台は初めて。しかも昨年のイギリスGP以来の表彰台ということになった。

 ハミルトン相手に優勝を争い、敗れた結果の2位は、自身の表彰台の中でも最高のひとつとなったのではないかと尋ねられたルクレールは、次のように語った。

「ああ、全ての周回が最高だったと思う」

「大きなミスをしたラップは1周もなかったはずだ。そして特に最初のスティントではエンジンに問題があったので、レースは終わったと思った」

 ルクレールは第1スティントでハミルトンに追われている際、度々エンジンが瞬間的に止まる現象に見舞われ「エンジンカットがまた起きた!」と繰り返し無線で訴えていたのだった。しかしなんとかこれに対処しながら、ハミルトンに対する防戦を成功させたのだ。

「僕には、ステアリング上でやることがたくさんあった。でも、僕らはその状況にとてもうまく対処できていたと思う」

「その結果、レースの残りの周回では、このエンジンカットの問題を減らすことができたんだ」

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