2019年F1メキシコGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは2位を獲得した。予選最速タイムを記録したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがペナルティで降格されたため、ベッテルは2番グリッドからスタート。ミディアムタイヤでのファーストスティントは2番手を走行した。
序盤トップを走行したチームメイトのシャルル・ルクレールは15周目に早々にピットインし、2回ストップで走ったが、ベッテルは37周目に唯一のピットストップを行い、ハードタイヤに交換した。フェラーリは、ルイス・ハミルトンが23周目にタイヤ交換を行ったのを見て、彼が終盤タイヤに苦しむものと考え、ベッテルのピットストップを遅らせたと語っている。しかしハミルトンはフェラーリが予想したほどはデグラデーションに苦しまず、追加のピットストップをすることも、ペースが落ちることもなくトップを走行、ベッテルは勝利を手にすることができなかった。
ルクレール、ポールを生かせず4位に後退「戦略決定にもっと深くかかわる必要がある」:フェラーリ F1メキシコGP
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=2番手
今日僕らが大失敗したということはない。ルイスが早々にピットインした後、ハードタイヤが最後まで持つはずがないと考えてしまっただけのことだ。彼はリスクを冒し、それがうまくいったわけだ。
僕らのチームはふたつの戦略を試した。シャルルは2回ストップ、僕は1回ストップだ。最終結果を見ると、両方ともいい戦略だったことが分かる。
金曜の走行ではグレイニングがひどかったのに、今日はまるでなかった。それがリスクを取ったドライバーたちの助けになった。
もちろんこの結果に満足することはできない。フロントロウからスタートするときには、当然優勝を狙うからね。
でも終盤は速さが足りなくて、勝利をつかみにいくことができなかった。ルイスとバルテリ(・ボッタス)は、すべてが完璧にうまくいった。僕らの方は少し運がなかったと思う。
(メルセデスの勝因について語り)彼らは運がよかった。次に、彼らの方が速かった。僕らは“崖”が来ると予想したけれど、彼(ハミルトン)はあれだけ長く走ってもタイヤに苦しまなかった。ルイスはセカンドスティントの大半をペースを抑えて走り、後ろが追いついてくるまでタイヤを温存していたのだろう。
ルイスは失うものがないから、トライしてみて、それがうまくいったのだと思う。
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