現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ミニとかフィアット500とかいいじゃん!? なんだかそそられる「30万円以下」中古輸入車はヤバいのか?

ここから本文です

ミニとかフィアット500とかいいじゃん!? なんだかそそられる「30万円以下」中古輸入車はヤバいのか?

掲載 38
ミニとかフィアット500とかいいじゃん!? なんだかそそられる「30万円以下」中古輸入車はヤバいのか?

 新車はおろか、中古車を欲しくてもお金がない。そこで30万円という予算で中古車はないのか? しかも、より魅力的な輸入車を探してみた。ありました! なんとミニやフィアット500、VW UP!が30万円以下で売られている。はたして大丈夫なのか?

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、BMW、フィアット、VW

ミニとかフィアット500とかいいじゃん!? なんだかそそられる「30万円以下」中古輸入車はヤバいのか?

■VWのコンパクトカー、UP!は30万円以下で買える!

2012年10月~2020年9月まで日本で販売されたVW UP!はいまや30万円以下から購入できる

 2012年10月から日本導入されたVWのコンパクトカー、UP! 全長3540×全幅1641×全高1489mmと、軽自動車よりひと回り大きいサイズと、スマホをモチーフにしたモダンなデザインで”黒船到来”と話題となった。

 75ps/9.7kgmを発生するバランサーシャフトなしの1Lエンジンは、シングルクラッチの5速ASG(MTもあり)が組み合わされた。

 発売当時、UP!を試乗したが、かなりインパクトのあるコンパクトカーだったと記憶している。5ドアのリアドアが手回し式だったり、タイムラグのある5速ASGの変速フィールなど前時代的なものを感じつつ、シートやインパネのデザインのよさや、VWデザインのトップ、ワルター・デ・シルバがデザインしたスマホ(初代i-phone)のようなエクステリアデザインが魅力的なクルマだ。

 日本での販売は2012年10月~2020年9月まで、流通台数は約450台と豊富で、中古車価格帯は、約20万円から流通し、最高価格はMTのUP! GTIの245万円。

 懸念されるポイントとしてはやはり5速ASG。変速機を動かすアクチュエーターの不具合が多く、変速しない事例が多く報告され、20万~25万円ほどかかるそうだ。

 2012年6月~2014年3月に輸入されたUP!はASGの制御コンピュータが不適切でリコールが出されていのリコールの元となった現象は制御コンピュータがギアやクラッチの位置を正確に検出できず、エンジンチェックランプが点灯し、ギアが固定され変速しなかったり、クラッチが切れっぱなしになったりするトラブル。リコールによるプログラムのアップデータやスロットルバルの交換などが行われている。

 購入する際は、このリコール対策がしっかり行われているかどうか、5速ASGの作動が正常かどうか、チェックしたい。

初代i-phoneのようなデザインのUP!(3ドアもあり)

■2代目ミニはなんと8.8万円からある!

2002年3月2日に日本導入された初代ミニONE

 続いてBMWミニ。30万円以下で狙えるのは、2002年3月~2007年1月に生産されや第一世代のBMWミニ。

 BMWがローバーを傘下に収め、一切の権利を手にし、ようやく発売にこぎつけたのは2001年3月(日本は翌年)。当時はボディサイズがオリジナルミニに比べ、かなり大きくなったものの、伝統を継承したデザインが高く評価された。センターメーターや、小さいながらも高い居住性、BMWとクライスラーが共同開発した1.6エンジンに、ゴーカートフィールの走りなど、今思えば、肥大化した現行ミニと比べると、この初代ミニが最もオリジナルミニに近い感じがする。

最多流通台数を誇るミニクーパー

 走行距離や程度などを大手中古車サイトで見ていくと、中古車価格帯は8.8万~約120万円前後。20万円前後のクルマは10万kmオーバーのクルマが多いが、一番下のグレードのONEでは5万kmあたりの走行距離で程度のよさそうなクルマもちらほら出てくる。

 やはり気になるのは故障事例。個体差もあるが、中古外車のあるあるである、エアコンが効かない、ドアロックのリモコンの不具合、パワーウインドウの開閉不調、CVTの不具合、センサー系の異常などが多い。

 こうした不具合を購入する前にチェックするのはもちろんだが、購入後にトラブルが出てくる可能性が非常に高いので、あらかじめ故障するのを覚悟したうえで購入したほうがよさそうだ。

■年式は古くても見た目は現行モデルとほぼ同じ、中古車は9.8万円から

フィアット500 1.2POP

 2007年3月(日本導入は2008年3月)に発表された、フィアット500。2代目チンクエチェントをモチーフに現代に蘇ったFFコンパクト。

 エクステリアデザインもインテリアデザインも、レトロモダンで、今見ても色褪せていないおススメのモデルであることには間違いない。

フィアット500にはMTのほか、セミATのデュアロジックが組み合わされている

 ただし、見た目の印象そのままに日本車のように扱うといけないのがこのクルマ。MT車もあるが、ほとんどがクラッチペダルのないシングルクラッチのMTが装着されている。

 ただ、このセミAT、ダイレクト感はいいものの、変速や操作がぎこちないため、CVTやATに慣れてしまった人には違和感があるかもしれない。

 デュアロジックと呼ばれるセミATは、故障が多く、その原因はオイル漏れがソレイノイドや電気的な不良、オイルシールの劣化により起こる油圧制御不良。こうした故障が起きた場合は、各ユニットのASSY交換が必要とされ、デュアロジックオイル交換、アキュームレータ交換、ソレイノイドセンサーなどの交換などで15万~20万円、場合によっては30万円以上の出費が必要となってくる場合もある。

フィアット500 1.4ラウンジ

 ちなみにこのデュアロジックのクラッチ交換のタイミングがおおよそ3万ごととのことだから、6万Km、9万kmといった距離数では、交換されている場合があるので、交換直後のクルマが狙い目ということになる。

 30万円以下は2008年~2012年式の1.2POPや1.4POPやラウンジなど40台以上(全体では約1100台の流通量)在庫している。20万~30万円前後では台数も多いので比較検討するといいだろう。

 走行距離によって程度を判断するのではなく、デュアロジックや電装系の整備歴をしっかりチェックし、程度重視で購入を検討したい。

こんな記事も読まれています

BRIDEからクラシカルにリデザインされた「ZETAIV Classic」が登場!
BRIDEからクラシカルにリデザインされた「ZETAIV Classic」が登場!
月刊自家用車WEB
ザ・80年代のゴージャス「ビバリーヒルズの共感ローレル」【懐かしのカーカタログ】
ザ・80年代のゴージャス「ビバリーヒルズの共感ローレル」【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
ロゴスが特集企画「どうする?みんなの夏休み!」を公開! BBQ おすすめアイテムから暑さ対策グッズまで紹介
ロゴスが特集企画「どうする?みんなの夏休み!」を公開! BBQ おすすめアイテムから暑さ対策グッズまで紹介
バイクブロス
トヨタのカスタマイズ子会社がコメント発表 公正取引委員会は下請法違反で勧告へ
トヨタのカスタマイズ子会社がコメント発表 公正取引委員会は下請法違反で勧告へ
日刊自動車新聞
セルジオ・ペレス、オーストリアGP苦戦の要因のひとつは、1周目に負ったダメージ「マシンがどうにもならなかった」
セルジオ・ペレス、オーストリアGP苦戦の要因のひとつは、1周目に負ったダメージ「マシンがどうにもならなかった」
motorsport.com 日本版
レッドブル&HRC密着:デプロイ切れはライバルも同じ。スプリント真っ向勝負を腕で制したフェルスタッペンが予選でも大差
レッドブル&HRC密着:デプロイ切れはライバルも同じ。スプリント真っ向勝負を腕で制したフェルスタッペンが予選でも大差
AUTOSPORT web
見た目も中身もアウトドアに最高だ! オシャレでクールなトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
見た目も中身もアウトドアに最高だ! オシャレでクールなトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
日産が新型「クロスギア」初公開! ワイドボディの「ド迫力SUV」がカッコいい!「超タフデザイン」採用し“約780万円”から亜発売!
日産が新型「クロスギア」初公開! ワイドボディの「ド迫力SUV」がカッコいい!「超タフデザイン」採用し“約780万円”から亜発売!
くるまのニュース
時代を先取りしすぎた斬新なスタイリング! アメリカ生まれのホンダ「エレメント」とは
時代を先取りしすぎた斬新なスタイリング! アメリカ生まれのホンダ「エレメント」とは
バイクのニュース
【ブレイズ】電動バイク価格改定前の「駆け込みキャンペーン」を実施中!
【ブレイズ】電動バイク価格改定前の「駆け込みキャンペーン」を実施中!
バイクブロス
テインがグッズラインナップを拡充…メンテ工具「クワガタレンチ」と「逆さ傘」が登場
テインがグッズラインナップを拡充…メンテ工具「クワガタレンチ」と「逆さ傘」が登場
レスポンス
レースアンバサダー1年目! 白×ピンクのコスがよく似合う!! 夏目みさこ from NILZZ Racing「フロンティア・キューティーズ」
レースアンバサダー1年目! 白×ピンクのコスがよく似合う!! 夏目みさこ from NILZZ Racing「フロンティア・キューティーズ」
ベストカーWeb
幻のWRCカーと呼ばれる「トヨタMR2 222D」の展示も! 四国唯一の自動車博物館は希少モデルの宝庫だった
幻のWRCカーと呼ばれる「トヨタMR2 222D」の展示も! 四国唯一の自動車博物館は希少モデルの宝庫だった
LE VOLANT CARSMEET WEB
F1第11戦、ラッセルが波乱のレースを制して自身2勝目、フェルスタッペンは5位【オーストリアGP 決勝】
F1第11戦、ラッセルが波乱のレースを制して自身2勝目、フェルスタッペンは5位【オーストリアGP 決勝】
Webモーターマガジン
渋滞の事故リスクは、いつもの「40倍」以上! ベストな回避術は何か
渋滞の事故リスクは、いつもの「40倍」以上! ベストな回避術は何か
Merkmal
リカルド11番手「Q3進出を逃したのは悔しいが、初日から前進できた」/オーストリアGP予選
リカルド11番手「Q3進出を逃したのは悔しいが、初日から前進できた」/オーストリアGP予選
AUTOSPORT web
定格出力1500Wのポータブル電源を交換式バッテリーで実現! ホンダが「Honda Power Pod e:」を発売
定格出力1500Wのポータブル電源を交換式バッテリーで実現! ホンダが「Honda Power Pod e:」を発売
THE EV TIMES
メルセデスが3戦連続で予選トップ3。決勝へ向けウイングの角度を変更「明日のレースに役立つはず」/F1
メルセデスが3戦連続で予選トップ3。決勝へ向けウイングの角度を変更「明日のレースに役立つはず」/F1
AUTOSPORT web

みんなのコメント

38件
  • 記事にもあるようにどれもミッションがヤバい。しかも中途半端に新しいので電子制御が多くDIYで直しづらい。
    「所有するなら」古いクルマはシンプルな方がいい。
  • ソレ以前に初度登録13年超で
    自動車税重課になるのが気に食わん怒
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

76.0575.0万円

中古車を検索
ミニの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

76.0575.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村