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雪山が呼んでいる! 唯一無二の三菱デリカD:5 指名買いの秘密はどこにある?

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雪山が呼んでいる! 唯一無二の三菱デリカD:5 指名買いの秘密はどこにある?

雪山旅で試す、熟成の16年モノ

今日び「ミツビシ・デリカ」と言って多くの人が想像するのは、先日のオートサロンで姿を現した「デリカ・ミニ」のことを指すのかもしれない。

【画像】攻めすぎ! 悪路を走る三菱デリカD:5【現場より】 全49枚

だが今回の主役は「本家」の方。編集部で「雪山にでも撮影に行きたいねぇ」という「クルマより先にロケ場所ありき」な話をしていたら、だったらデリカD:5で決まりでしょ! ということになったのである。

現行モデルのデリカD:5には2回ほど乗っているけれど、ちゃんとは乗れていない。というのは、最初は北海道の雪の上だけで、次は富士山麓のオフロードコースだけ、という特殊な条件だったから。

つまりアスファルトの上を走ったことがないのだ。今回は街中、高速道路/ワインディング/雪山をひと通り走るので、デリカD:5の試乗コースとしては完璧だ。

現行のデリカD:5は車名の通りの5代目。デビューはリーマンショックで有名な2007年なので今年で16年目!

もちろんその長いモデルライフの中で数多くの改良が施されているが、中でも2018年のビッグマイナーチェンジは印象的だった。ごく普通の端正な雰囲気だったフロントマスクが一転して、厳つく精悍なものに変わったからである。

今回の取材旅は都内から中央自動車道経由で雪に覆われた高地、長野県の霧ケ峰を往復する。ある意味デリカD:5のために用意されたかのようなコース設定なので、きっと完璧な仕事を果たしてくれるに違いない。

調和と優しさに浸る デリカD:5の乗り味

中央道でデリカD:5に乗っていると、他のデリカが良く目につく。ルーフキャリアにスキー・スノボが固定されていたり、赤いマッドフラップが付いていたり、パタゴニア社のステッカーが貼ってあったりオーナーの趣味趣向がひと目でわかるクルマが多くて面白い。

走りはじめてすぐ、乗り心地が「恐ろしく」良いことに感心させられた。55扁平という、現代ではわりと厚みのあるスタッドレス・タイヤを履いていることもあるが、タイヤもアシも非常にしなやかで、それを受け止めるボディも突っ張らず、見事に調和している。

昨今のドイツ車的な「ボディは硬いがアシはしなやか、ショルダー丸めのタイヤで優しいハンドリング特性を確保」というセッティングも表現としては同じ「調和」なのだが、80km/hで快適なのはデリカD:5の方だ。

ハンドリングもいい。以前、北海道でドライブしたデリカD:5は今回と同じマイチェン後。その際、あの増岡浩さんから聞いた「デリカのプラットフォームはランエボと一緒。だから走りがいいんです!」と言う言葉は本当だ。

雪道ではほとんどロールしないので思い切り振り回せたが、今回中央道の高速ワインディングでも視界の良さとは裏腹に腰高感がない。

大門峠に上がっていくと景色は白く変わっていったが、何しろ「今日はデリカD:5に乗っている!」という安心感の方が大きい。センターコンソールのダイヤルを2WDから4WDに切り替えれば身構える必要はなかった。

雪原に佇むログハウス? デリカD:5の包容力

霧ケ峰の圧雪ワインディングではパワートレインのやさしさが光った。2.3Lの直4ディーゼル+8速ATなのだが、スロットルをガツンと踏んでも慌ててキックダウンする風でもなく同じギアのままよくねばる。

そのパワー特性は、やさしくロールしつつ思い通りのラインを描けるリニアなハンドリングを備えたシャシーと驚くほど相性がいいのだ。

短時間の試乗だったら「手応えが足りない!」と感じる場合もありそうだが、今回のように4人乗りで、そこそこ荷物を積んで雪山を目指すシチュエーションではとにかく楽ちん。

クルマはデリカしかありえない! という指名買いオーナーが多い理由もよくわかる。

今回霧ケ峰では撮影が終わったあとで標高1925mの車山まで、30分ちょっとの雪山登山を楽しんだ。気温は−6℃で、時折吹きつける西風は10mを越える。文字通りの「極寒」なので山頂に長くはいられずさっさと駐車場に戻ったのだが、そこで待っていてくれるデリカD:5の姿が実に頼もしかった。

雪原に自分たちのログハウスが建っているような、ほっこりとした気分にさせてくれたのである。

今回と同じ条件でデリカD:5を試乗したら、恋に落ちる人は多いはず。細かいことを言えばカメラ式のバックミラーが見にくいとか自動でせり出すサイドステップが滑りやすい等々あるが、そんなネガは全てデリカD:5の包容力の前では子細なことに過ぎない。

アウトドアを本気で楽しむような人にとってデリカD:5は数少ない選択肢なのだと痛感させられた。

三菱デリカD:5 Pのスペック

価格:448万円
全長:4800mm
全幅:1795mm
全高: 1875mm
最高速度:-
0-100km/h加速:-
燃費(WLTC):12.6km/L
車両重量:1980kg
エンジン形式:2267cc直4ターボ・ディーゼル
使用燃料:軽油
最高出力:145ps/3500rpm
最大トルク:38.7kg-m/2000rpm
ギアボックス:8速オートマティック
駆動方式:四輪駆動
乗車定員:8名

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みんなのコメント

24件
  • この顔を初めて見たときは「やっちまったなぁ」と思ったけど見慣れてくるとこの顔も悪くない、いや、逆に良いかも。
    しかし何でローバーミニなんだ?
  • ガソリン無くなったんだ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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