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インディ・ハーベストGPレース2:ニューガーデン4位で、ディクソンとのポイント差を縮める。優勝はウィル・パワー

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インディ・ハーベストGPレース2:ニューガーデン4位で、ディクソンとのポイント差を縮める。優勝はウィル・パワー

 インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されたインディカー ・シリーズ第13戦ハーベストGPのレース2は、ポールポジションからスタートしたウィル・パワー(ペンスキー)が逃げ切って優勝。また、前日のレース1で優勝したジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)はこのレース2でも4位に入り、ランキング首位であるスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)との差を32ポイントにまで縮めることになった。

 ポールポジションのパワーは力強いスタートを切り、首位のポジションを堅持した。コルトン・ハータ(アンドレッティ)はターン1でロックアップしたものの、チームメイトのアレクサンダー・ロッシやパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)、アレックス・パロウ(デイル・コイン)らを抑え、2番手を守った。

■ハーベストGP:ニューガーデンが円熟味見せる逆転優勝。佐藤琢磨は18位に終わる

 ニューガーデンは最初ポジションを落としたが、3周目には10番手に浮上。これはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ)がプライムタイヤを発熱させるのに苦労したからだ。ニューガーデンは、その後もマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ)らも抜き、ポジションを上げていった。

 その後方には、前日のレース1でランキング上のリードを減らすことになったディクソンが控えていた。

 なおこの日のレースは前日の85周よりも10周少ない75周に設定されていた。そのため各車とも、2ストップで走り切ることを目指していた。しかしこれを実現するためには、スタートから燃費を節約する必要があった。

 そんな中でも、10周目頃からピットインするマシンが登場。ただ首位をいくパワーはペースをコントロールし、後続との差を最小限にしながら、周回を進めていった。

 ディクソンのマシンのフロアには、ダメージが及んでいるように見えた。これは、バックストレートエンドのターン7で、ハンター-レイと接触した影響だと考えられた。ストラテジストのマイク・ハルは、影響はないと語ったが、それは信じがたかった。しかし幸運なことに、チームメイトのフェリックス・ローゼンクヴィストがサポート役を務める形となった。

 ニューガーデンは着実に順位を上げ、21周目には5番手となっていた。一方で首位のパワーは、同じ頃には5.6秒のリードを築いていた。これは彼がペースを上げたわけではなく、2番手ハータが後続のロッシとオワードを抑えることに集中する必要があったからだ。

 ロッシとオワード、そしてニューガーデンは26周目にピットイン。プライムタイヤに履き替えた。ディクソンも同様にピットストップしたが、トップ2のパワーとハータはピットインを1周先送りにした。

 この結果、先にピットストップを行なったロッシは、タイヤを十分に暖めることができたため、ハータを抜くことに成功した。

 ディクソンには不運が訪れた。サポート役を失うことになったのだ。ローゼンクヴィストは、チャーリー・キンボール(A.J.フォイト)と接触し、ポジションを下げることになってしまったのだ。

 エリオ・カストロネベス(アロー・マクラーレンSP)やハンター-レイらは、早々に最初のピットストップを行なったため、3ストップ作戦を採らざるを得ず、ポジションを下げることになった。これによってディクソンは9番手に浮上。さらに37周目にはパロウも抜くことになった。

 首位のパワーは、ロッシに対して4.5秒のリードを持っていたが、50周目を目前としたところで、両者の間隔は3秒以内に縮まった。

 そして50周目、上位集団ではパジェノーが最初に2度目のピットストップを実施。 ニューガーデンは51周目にタイヤ交換を行ない、パワーも52周目にピットインした。

 ピットストップの1周後、ニューガーデンはターン7でオワードをオーバーテイクし5番手に浮上。ハンター-レイが4番手を走っていたが、彼は3回目のピットストップをしなければならず、ニューガーデンはこの時点で実質的な4番手ということになった。

 ロッシは最終スティントにプライマリータイヤを履いていた。一方パワーは中古のオプションタイヤを選択。これにより、パワー、ロッシ、ハータのトップ3が、1.8秒以内の僅差にひしめく大接戦となった。その後方10秒の位置にニューガーデンがいた。

 ハータはターン1でチームメイトのロッシを抜いて2番手に浮上。周回遅れのカストロネベスとオーバーテイクしようとしていたパワーに次なる照準を合わせた。そして70周目、ハータは首位パワーの真後ろまで迫った。

 ただ、レーシングラインを外れた位置には、大量のタイヤかすがあり、これがハータがオーバーテイクを成功させる妨げとなった。ハータは再三パワーにプレッシャーをかけたが、抜くまでには至らず、0.9秒及ばなかった。

 結局パワーが優勝し、ハータが2位、ロッシはトップ2台から結局約5秒遅れの3位となった。ニューガーデンはオワードに詰め寄られたものの、ロッシから約3.3秒遅れの4位となった。

 ただニューガーデンは、ランキング首位のディクソンとのポイント差を32ポイントに縮め、10月25日の最終戦セント・ピーターズバーグに挑むことになる。

 なお佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は17番グリッドからのスタート。レース中のほとんどのシーンでバトルを演じたが、14位までポジションを上げるのが精一杯だった。

文:motorsport.com 日本版 Motorsport Network.
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