9月15日、静岡県の富士スピードウェイで2024年WEC世界耐久選手権第7戦富士6時間レースが始まった。スタートから1時間が経過した時点では、キャデラック・レーシングの2号車キャデラックVシリーズ.R(アール・バンバー/アレックス・リン)が総合トップを走っている。
2周のフォーメーションラップを経て気温28度/路面温度38度というコンディションの下、11時にローリングスタートが切られた。ポールシッターの2号車キャデラックVシリーズ.Rが順当に首位を守り、その背後では15号車BMW Mハイブリッド V8が2番手へと浮上する。
フェラーリは今年も苦戦か/名門が遅刻で罰金/宮田の昇格「急ぐ理由がない」etc.【WEC富士予選日Topics】
レースは2周目に入ったTGR(1)コーナーで混乱が発生。ロバート・クビサのドライブする83号車フェラーリ499Pがタイヤをロックさせて5号車ポルシェ963のフレデリック・マコウィッキに追突。さらにその前方では51号車フェラーリのアントニオ・ジョビナッツィ、35号車アルピーヌA424のフェルディナンド・ハプスブルクもコンタクト。後続車両も1コーナーのランオフに逃げたことでポジションを落とすなど、2周目にして大混乱の展開となった。
5号車ポルシェはリヤエンドが脱落してしまい、ピットへと戻ることに。その後は給油のためのピット作業も改めて行い、大きくポジションを落としている。また、83号車フェラーリのクビサには、30秒間のストップ&ゴーのペナルティが科せられている。
ここで導入されたセーフティカーは17分経過時点でピットへと戻りリスタートすると、6号車ポルシェのローレンス・ファントールが8号車トヨタGR010ハイブリッドのセバスチャン・ブエミを攻略して3番手に浮上した。
その後もハイパーカークラスでは中位グループを中心に激しいポジション争いが見られ、1時間経過時点では首位が2号車キャデラック、約3秒後方に15号車BMW、以下6号車ポルシェ、8号車ポルシェ、8号車トヨタ、7号車トヨタ、50号車フェラーリ、94号車プジョー9X8、36号車アルピーヌと続くトップ8のオーダーとなっている。
序盤のセーフティカー導入もあってか、ハイパーカー上位勢の最初のルーティンピットはまだ行われておらず、このあと続々と作業が行われ、戦略が分かれていくことが予想される。
LMGT3クラスでは、ポールポジションスタートだった55号車フェラーリ296 GT3がポジションを落とし、序盤のうちにイレギュラーピットへ。代わって81号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rがリードする展開となった。81号車は1時間が経過する直前にピットへと向かい、実質の2番手にはアイアン・デイムスの85号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2がつけている。
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