優美な新型フェラーリ 日本発表
text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)
【画像】じっくり見る、フェラーリ・ローマ【実車写真集】 全70枚
フェラーリの新型車「ローマ」が日本上陸を果たした。これまでのフェラーリは、パフォーマンスを前面に出したスーパースポーツ路線で展開し、世界中のエンスージァストから支持されてきた。
しかし、年を重ねたベテランファンの中には、スーパースポーツでは自身のライフスタイルと合わないことから敬遠していた層も存在していた。
フェラーリ社はそうしたラグジュアリー志向の顧客に向けてカリフォルニアを送り出して成功を収めてきた。そこに続く新たなラインとして用意された8気筒フロント・エンジン2+2クーペが「ローマ」なのである。
日本発表会の会場では、フェラーリ・ジャパンの新たな社長として就任したフェデリコ・パストレッリ氏からローマの説明がなされた。そこで語られたコンセプトは「イブニングドレスに身を包んだF1マシン」だった。
エレガントさや優美さを前面に押し出したローマだが、フェラーリとしてはF1マシンを起源とするスタンスは忘れていなかったのが意外だった。
次に述べられたのがアイコニック、エレガンス、タイムレスなデザインに続き、“日常使いにも適した快適性”で、ローマを象徴する部分といえる。
ひけらかさない優雅さは、1950年代初頭のフェラーリ2+2モデルが備えていたが次第に姿を消し、その血筋は1992年の456GTで復活したが絶えてしまい、再び姿を現すのはローマまで待たねばならなかった。
注目1 シフトゲートの復活
同時掲載のフェラーリ・ローマ技術解説では、スペースの関係で書ききれなかったことがいくつもある。その中から興味深い部分をご紹介しよう。
かつてのマニュアル時代のフェラーリを象徴する部分の1つが、シフトゲートだった。そのシフトゲートがローマで復活したのである。
しかしローマは2ペダルのデュアルクラッチ・トランスミッションで、もちろんシフトレバーは存在しない。
ではどこにあるのだろうか? ドライブモードのセレクターが、シフトゲートとしてセンターコンソールに配されて復活したのである。
これまでのDCT車のドライブモードはフロアコンソールにバラバラに配置されていたが、それをシフトゲートを模したパネルにまとめた形だ。
セレクターレバーは左列からリバース、中央はATモード/MTモードの切り替え、右列はローンチコントロールのスイッチとなる。
注目2 センターディスプレイ七変化
デュアル・コクピット・コンセプトでデザインされたローマのインテリアは、左右の空間を独立させた点が新鮮だ。
左右を分けるセンターコンソールで目をひくのが8.4インチの縦型センター・ディスプレイ。一見するとフェラーリ製のタブレットが置かれているようだ。
これまでの考え方ではナビを表示するのが一般的だが、ローマではそこから飛び出してオーディオや電話、空調、シートアジャストなどをタッチパネルで操作できる。
それと共にその状況を表示でき、あらゆる部分のコントロールが可能になった。主な機能は実車写真集で確認されたい。
注目3 イメージカラーはブルー・ローマ
フェラーリではニューモデルを発表する際に、イメージとなる訴求カラーが新たに用意されることが多い。
今回のローマのために用意されたのが「ブルー・ローマ(写真)」で、日本発表にもその外装色の車両が持ち込まれた。
一見するとガンメタに見えるが、ライティングにより紫系やダークブルーにも見える様々な表状を見せるカラーといえる。
デザイナーがスタイリングに合わせて作っただけに、ローマのキャラクターに良く似合っていた。
できれば太陽光の下でどのように映えるのか確認したいカラーである。
注目4 価格発表 納期は…
ポルトフィーノと共にフェラーリのエントリーモデルのレンジを受け持つのが新型車ローマ。注目の日本価格は2682万円と発表された。
姉妹モデルでオープン・タイプのポルトフィーノは、2631万円のプライスタグが付く。ローマはその51万円高となる。
アップグレードされた中身とスタイリングのインパクトを考えるとお買い得といえる。
クルマ好きや業界内の評価も高いだけに、リセールバリューを期待できることも見逃せない。そしてオラオラ感の無いエレガントさは、これからの1つのトレンドになることが予想される。
なお納期については現時点では不明となっている。
イタリアでコロナウイルスが猛威を振るっている影響で、フェラーリ社もラインを止めたためオーダーが積み上がってしまい正確な納期が分からないのである。
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みんなのコメント
355の横に並べて、普段使いに乗りたい!
アストンマーティンやマセラティのV8にはない個性だね。