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マクラーレンF1、名物モーターホーム『ブランドセンター』を大幅縮小へ。機材輸送を減らし持続可能性の追求に貢献

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マクラーレンF1、名物モーターホーム『ブランドセンター』を大幅縮小へ。機材輸送を減らし持続可能性の追求に貢献

 F1のパドックと言えば、各チームが“モーターホーム”と呼ばれる仮設の建物を構えることで知られているが、2007年に登場したマクラーレンの『ブランドセンター』と呼ばれる3階建てモーターホームは、その豪華さからパドックの目玉となっていた。

 正面が大きなソーラーガラスで覆われているブランドセンターには、キッチンやケータリングエリア、ミーティングルーム、ドライバーズルーム、そして広報スタッフ用のオフィススペースなど、様々な部屋が設けられていた。

■CO2排出削減のため……”宮殿”のようなF1モーターホームとのお別れは近い? 

 しかしながらF1は、二酸化炭素排出量を削減して持続可能性を追求していく中で、より効率的な輸送方法に目を向けるようになった。そしてその流れを受けて、マクラーレンもブランドセンターを改築し、規模を縮小することを決定した。

 マクラーレンの新しいモーターホームはモナコGPでお披露目される予定だが、規模を縮小することによって、従来は機材輸送に17台のトラックを必要としていたところを半分の8台に削減することができるようだ。なお彼らは現在、暫定的な解決策を用いた仮のモーターホームを使用している。

 マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、モーターホームの改築を決断した背景には、持続可能性が重要な要素としてあったと語った。

「詳細は割愛させてもらうが、我々が焦点を当てていたことのひとつに、マクラーレンの将来のために(モーターホームを)どのように輸送して、どのように設営、使用するかという点においてより持続可能な解決策を用意する、ということがあった」

 そうザイドルは言う。

「より持続可能な解決策を目指すのが明確な目標だったのだ」

 こういったマクラーレンの方針転換は、F1がかつてのような豪華絢爛なモーターホームからの脱却を目指していることと関連している。F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターであるロス・ブラウンは昨年、F1がヨーロッパ中を回って巨大なモーターホームを輸送し続けることは意味のないことだと語っていた。

「我々はどのサーキットでもジンパレス(豪華なバーなどを指す)があって、それを輸送する必要がある」とブラウン。

「将来的には、モーターホームやホスピタリティなどを、物流の面で今よりはるかに少ない負担で設置できるようにしたい」

 ザイドルもまた、チームが施設の規模を縮小したり、常設の建物を使うことに反対していないとして、次のように述べた。

「将来的にそのような解決策を用いることに関しては、我々も支持したいと思う」

「これは中長期的なトピックだと思っているが、議論はまだ続いている」

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