第2世代ヴェラールは2026年
ランドローバーは2026年春、新プラットフォーム「EMA」をベースにした初のEVを発売する。これはレンジローバー・ヴェラールの後継車となる見込みだ。
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ブランド初のEVは、来年発売予定のレンジローバー・エレクトリックだ。このフラッグシップモデルと、その直後に控えるレンジローバー・スポーツ・エレクトリックには現行車と同じ「MLA」プラットフォームが使用され、それより一回り小型のSUVには電気優先の新しいEMAが採用される。
EMAは、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツとレンジローバー・イヴォークの後継車、新規の小型SUV「ディフェンダー・スポーツ(仮称)」、そして第2世代ヴェラールに採用されると予想されている。
EMAベースのモデルは、英国にあるJLRのヘイルウッド工場で生産される。同社は5億ポンド(約1000億円)を投じて、同工場でEVの生産準備を進めている。
兄弟ブランドのジャガーは、次世代EVを2026年に発売することを認めているが、ランドローバーの電動化スケジュールは不透明だった。特に、ランドローバーは最近、EVの需要変動を考慮して、2026年までに6車種のEVを発売するという以前の計画を撤回したばかりだ。
しかし今回、JLRのエイドリアン・マーデル最高経営責任者(CEO)は、EMAベースのランドローバー第1号車(同ブランドにとって3台目のEVとなる可能性が高い)が2年以内に発売されることを明らかにした。
「まずMLA(現行プラットフォーム)のBEVを、来年後半にはレンジローバーのBEVを導入する。その後、EMAを離れた最初の車両を発表する。おそらく2026年の春頃だろう。ジャガーはその後になる」
欧州では数か月前に、ヴェラールEVのプロトタイプによるテスト走行が目撃されている。カモフラージュが施されていたが、量産車仕様と思われるデザインを身にまとい、お披露目の準備はほぼ整っているように見えた。
現行のヴェラールは発売からすでに7年が経過しているが、後継車が登場するまで生産が続けられるかどうかはまだ明らかではない。レンジローバーファミリーの中で最も売れ行きの鈍いモデルで、今年9月までの9か月間でわずか1万台しか売れていない。これはイヴォークの半分、最上位のレンジローバーの約4分の1である。それでも、ディスカバリーよりははるかに好調で、ディスカバリー・スポーツもわずかに上回っている。
次世代ヴェラールの詳細はまだ伏せられたままだが、オフロードを重視した他のモデルよりも、舗装路でのハンドリングや快適性にこだわり続けていることは明らかだ。
撮影されたプロトタイプの写真では、3列シートを装備するのに十分なボディ長があるように見える。広い室内空間があれば、ディスカバリー・スポーツとの違いをより明確に示すことができ、販売台数を伸ばす鍵になるだろう。
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