IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるレクサスのエース、ベン・バーニコートは、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラス参戦に関する将来のチャンスを模索するなかで、トヨタGAZOO Racingの「レーダー」に入りつつあると感じると語った。
バーニコートの発言は、2023年にジャック・ホークスワースとともにIMSA GTDプロのタイトルを獲得して以来、トヨタのハイパーカーをテストし、さらに全日本スーパーフォーミュラ選手権へのスポット参戦をしかことを受けてのものだ。
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バーニコートとホークスワースの両名は、タイトル獲得の後、2023年11月にはバーレーンでWECのルーキーテストに参加し、トヨタGR010ハイブリッドをドライブした。
さらにバーニコートは、12月には鈴鹿でスーパーフォーミュラのルーキーテストに参加してトヨタとのつながりをさらに強めると、先月にはオートポリスでITOCHU ENEX TEAM IMPULからレースデビューも果たしている。
今週開催されるル・マン24時間レースにLMP2クラスのAFコルセ183号車から参戦するバーニコートは、ハイパーカーのドライバー候補に名乗りを上げるため、これらのレースでトヨタに近づいたと考えている。
「ハイパーカーでレースをすることが目標だと、僕はこれまでもはっきり公言してきた。トヨタとの関係が確立したいま、トヨタ以外のメーカーでそれを達成することは考えていない」とバーニコートはSportscar365に語った。
「IMSAでタイトルを獲得し、ハイパーカーのルーキーテストで成功を収め、最近では直前の決定だったにもかかわらずスーパーフォーミュラで好成績を収めたから、1年前と比べるといまは状況が大きく異なる」
「彼らの注目はずっと集まっているので、ここ(ル・マン)良い結果を出せば、夢に一歩近づくことができると思う」
トヨタGAZOO Racingのチームディレクター、ロブ・ロイペンは、バーニコートが3月にポルティマオで2度目のテストに出場したことを明らかにした。
「ベンは今年もポルティマオでテストを行ったが、雨が多く、本格的にテストする機会はなかった」とロイペンは語った。
「彼は数周、走っただけだ」
「彼は(リザーブドライバーの宮田)莉朋と同様にトヨタファミリーの一員なので、可能な限り彼を車に乗せたい」
「テストは制限されているので、ドライバー全員でできるだけ多くの走行距離を稼ぐ必要があるが、彼は昨年のIMSA GT3で素晴らしいシーズンを過ごした。
「そこには拡大して共有したいファミリーがあり、TRDといくつかのプロジェクトで緊密に協力している。だから、彼がこうした機会を得られるのは良いことだ」
バーニコートは今週、4度目のル・マン出場、そしてAFコルセからは2回連続の出場を果たす。LMP2のプロ/アマカテゴリーにおいて、フランソワ・ペロード、ニコラス・バローネと183号車オレカをシェアする。
27歳の英国人ドライバーは、昨年のレースは日曜朝にポルシェカーブでクラッシュしてレースを終えた件や、GTEマシンでの過去の失望を挽回したいと語る。
「個人的には、まだクリーンなル・マンを経験していないんだ」とバーニコート。
「昨年は僕がミスを犯し、優勝のチャンスを失った。2022年はブレンダン(・イリベ)とともにプロジェクト1ポルシェで好成績を収めるチャンスがあったが、うまくいかなかった。2021年は(インセプション・レーシングで)ピットで問題が発生した」
「クリーンなレースを勝ち取って、その経験を蓄えられたらうれしい」
バーニコートは、自身とAFのコ・ドライバーたちはLMP2の総合優勝を狙う可能性については考えておらず、プロ/アマカテゴリーの戦いのみに集中したいと付け加えた。
「僕らの考え方は、プロ/アマに集中することだ」と彼は語った。
「フランソワという非常に経験豊富なジェントルマンドライバーがいるので、そこで優勝することに集中したい。そして、そこから何かが生まれれば、それはボーナスだ」
「(LMP2の)オーバーオールに集中したいと言っている人たちもいるが、それは僕らの目標ではないよ」
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